JEF拡張漢字変換テーブルの登録方法を説明します。被監視システムのコンソールにJEF拡張漢字が表示された場合、Systemwalker Centric Manager GEEで使用する文字コード(EUC、SJIS、UTF-8)には対応するコードセットが用意されていないため、画面上に「□」、「・」などで表示されてしまいます。
Systemwalker Centric Manager GEEでは、JEF拡張漢字変換テーブルに変換パターンを登録することにより、被監視システムのコンソールに出力されるJEF拡張漢字を正しく画面に表示することができます。
なお、JEF拡張漢字変換テーブルは、主監視パス経由で通知されるメッセージおよびリモートコマンドに対してだけ有効となります。代替監視パスから通知されるメッセージについては、JEF拡張漢字変換テーブルは有効となりません。
また、JEF拡張漢字変換テーブルに半角文字の変換パターンを登録することはできません。
(例えば半角の英小文字から英大文字に変換させるようなパターンは登録できません。)
JEF拡張漢字変換テーブル
JEF拡張漢字変換テーブル「/etc/opt/FJSVsagt/opajefext」に変換パターンを定義します。
以下の形式で定義してください。
type from-code to-code
type
変換方向を「to」または「from」で指定します。
リモートコマンド投入時の変換処理(運用管理サーバから被監視システムへの変換)
メッセージ受信時およびリモートコマンドの応答受信時の変換処理(被監視システムから運用管理サーバへの変換)
from-code
変換前のコードを16進数で指定します。
to-code
変換後のコードを16進数で指定します。
定義例
ローマ数字I~XまでをEUC環境にて表示する定義例を以下に示します。
# type from-code to-code from 77de adb5 from 77df adb6 from 77e0 adb7 from 77e1 adb8 from 77e2 adb9 from 77e3 adba from 77e4 adbb from 77e5 adbc from 77e6 adbd from 77e7 adbe
ローマ数字I~XまでをUTF-8環境にて表示する定義例を以下に示します。
# type from-code to-code from 77de 2160 from 77df 2161 from 77e0 2162 from 77e1 2163 from 77e2 2164 from 77e3 2165 from 77e4 2166 from 77e5 2167 from 77e6 2168 from 77e7 2169
注意
文字コードをJEF拡張漢字からUTF-8に変換する場合、または、UTF-8からJEF拡張漢字に変換する場合、to-codeに指定する値は、UCS2の句点コードです。
また、UTF-8のコードに変換できる文字は、変換後のUTF-8のコードで3バイト以内の文字です。
UTF-8のコードに変換後4バイト以上の文字はアラビア文字などの日本語/英語以外の文字であり、運用に影響がありません。