ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Centric Manager V17.0.2 導入手引書

2.5 ServiceNow連携の事前設計をする

ServiceNow連携機能を利用する場合に必要な事前設計について説明します。

連携内容および構成の決定

ServiceNow連携機能は、運用管理サーバおよび部門管理サーバで使用可能です。どのサーバでServiceNow連携を行う(ServiceNowインシデント登録コマンドを実行する)のかを決定します。

ServiceNowへのインシデント登録は、Systemwalker Centric Managerにてイベント監視の条件定義のアプリケーション起動アクションにより実行します。

また、環境のセキュリティ要件に応じて、以下を設計してください。

Systemwalker Centric Manager から ServiceNow にインシデントとして登録するイベント抽出

Systemwalker Centric Managerで検知するイベントのうち、ServiceNowにインシデントとして登録するイベントを抽出します。

ServiceNowの用途にあわせ、ServiceNowに連携するイベントを抽出してください。

ServiceNow のユーザ・認証情報決定

ServiceNowインスタンスのREST APIを使用するユーザを設計してください。

ServiceNow連携では、ユーザのBasic認証による認証方式のみをサポートしています。

認証ユーザには、インシデント登録が可能なロールが必要です。ServiceNowのデフォルトでは、以下のいずれかのロールが必要となっています。

ServiceNowインスタンスにおいて、REST APIを実行可能なロールを変更する場合は、その変更内容に応じたロールを認証ユーザに付与してください。

ServiceNowインシデント登録コマンドのログ設計

ServiceNowインシデント登録コマンド(swsn_increg)は、ServiceNow連携定義ファイルに指定したログレベルに応じたログを、ServiceNowインシデント登録コマンドログファイルに出力します。

ログファイルの格納先は、以下のとおりです。

Windows】

Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER\mpaosfsv\base\snlog\swsn_increg.log

運用管理サーバをクラスタ運用している場合は、以下になります。

共有ディスク上のSystemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER\mpaosfsv\base\snlog\swsn_increg.log

Linux】

/var/opt/FJSVfwaos/snlog/swsn_increg.log

ServiceNowインシデント登録コマンドは、正常動作時に1回の実行あたりおよそ300~400byte(ログレベルINFOの場合)のログを出力し、ServiceNow連携定義ファイルに指定したログローテーションの条件で、ログファイルのローテーションを行います。

ログローテーションによるログの容量を考慮し、運用管理サーバ・部門管理サーバのパーティションに十分な空き容量を確保してください。