本項では、グローバルサーバ側のXLデータムーバからの復帰情報の意味と利用者の処置について説明します。
なお、グローバルサーバ側のXLデータムーバの復帰情報は、以下の項目で構成しています。
要求名
復帰コード
詳細コード
注意
以下に示す要求名が存在します。
KJUOPEN
KJUWRITE
KJUREAD
KJUCLOSE
KJUOPINF
KJUGTINF
KJUCLINF
KJUWTCOM
KJURDCOM
また、復帰情報は、復帰コードの値により、以下のとおりに分類されます。
復帰コード | 復帰コードの意味 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 |
4 | 正常終了していますが、警告情報があります。 |
8 | リトライ可能なエラーが発生しました。 |
12 | リトライ不可能なエラーが発生しました。 |
16 | XLデータムーバへのモジュール呼び出しに失敗しました。 |
復帰情報の意味と利用者の処置
復帰コード | 詳細コード | 意味 | 利用者の処置 |
---|---|---|---|
0 (0000) | 0 | 正常終了しました。 | - |
4 | スライスの切り替わりが発生しました。 | ||
4 | 0 | 要求名がKJUGTINFの場合 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。 他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。 |
要求名がKJUWRITE、KJUREADの場合 | |||
要求名がKJURDCOMの場合 | |||
4 | 要求名がKJUWRITE、KJUREAD、KJUWTCOMの場合 | ||
要求名がKJURDCOMの場合 | |||
8 | データを出力する側の環境がデータの終了を通知しているため、入力するデータはありません。 | ||
12 | 要求名がKJUCLOSEの場合 | ||
要求名がKJURDCOMの場合 | |||
8 | 4 | 要求名がKJUOPENの場合 | 他ジョブが終了するのを待ってから、再度実行してください。 |
要求名がKJURDCOMの場合 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。 他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。 | ||
8 | 要求名がKJUWRITEの場合 | ||
要求名がKJUREADの場合 | |||
要求名がKJUCLOSEの場合 | |||
要求名がKJUWTCOM、KJURDCOMの場合 | |||
12 | 4 | パラメタエラーを検出しました。 | 富士通技術員(SE)に連絡してください。 |
8 | 内部作業域の獲得に失敗しました。 | リージョンサイズを増やしてください。 | |
12 | サーバシステム側でオープン要求が実行されていません。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。 他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。 | |
16 | スライスに書き出されていないデータが存在します。 | ||
20 | 内部作業域の獲得に失敗しました。 | リージョンサイズを増やしてください。 | |
24 | データ転送用ボリュームで入出力エラーが発生しました。 | MSPの場合 XSPの場合 OS/390の場合 | |
28 | データ転送用ボリュームの割当てに失敗しました。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品のメッセージに動的割当てルーチンの復帰情報が表示されます。 復帰情報に従い対処してください。 復帰情報は、以下のマニュアルを参照してください。 MSPの場合 XSPの場合 OS/390の場合 | |
32 | 要求を発行する時間間隔に異常(6分を超えた)があります。 | 原因として、以下のことが考えられます。
| |
36 | 相手システム側で要求を発行する時間間隔に異常(6分を超えた)があります。 | 相手システム側のシステムまたはデータ転送処理の動作に異常が発生しています。 システムおよびデータ転送の動作状態を確認してください。 相手システム側のシステムまたはデータ転送ファイルが存在するボリュームの負荷が高くなっている場合は、システムおよびボリュームの負荷(ジョブ多重度)を下げてください。 | |
44 | データ転送用ボリュームに使用できないボリュームが指定されています。 | KJUAFMTで初期化されたボリュームであるか確認してください。 なお、初期化ユーティリティ(KJUAFMT)のDEFSV、ALTSV制御文で指定する装置情報が誤っていた場合、または、初期化パラメタのKJUHOST文で指定するサーバ名が誤っていた場合にも発生します。 | |
48 | アクセス環境が不当な状態となっています。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。 他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。 なお、初期化ユーティリティ(KJUAFMT)のDEFSV、ALTSV制御文で指定する装置情報が誤っていた場合にも発生します。 | |
52 | スライスの制御で矛盾を検出しました。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。 他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。 | |
56 | 要求の処理時間が規定時間を超えました。 | 相手システム側のシステムまたはデータ転送処理の動作に異常が発生しています。 システムおよびデータ転送の動作状態を確認してください。 相手システム側のシステムまたはデータ転送ファイルが存在するボリュームの負荷が高くなっている場合は、システムおよびボリュームの負荷(ジョブ多重度)を下げてください。 | |
60 | オープン要求を発行したプログラムは、認定モードではありません。 | 富士通技術員(SE)に連絡してください。 | |
64 | 入出力環境が破壊されています。 | ||
68 | 内部処理で発行しているマクロ命令でエラーが発生しました。 | ||
72 | 不当な装置が指定されているか、装置がオフライン状態です。 | 装置がオンライン状態にあるか確認してください。 また、使用している装置がETERNUS ディスクアレイまたはF6494/F6495/F6496/F6497、PRIMEFORCEの共用ディスクであることを確認してください。 | |
76 | 転送処理で内部矛盾を検出しました。 | 富士通技術員(SE)に連絡してください。 | |
80 | 相手システムから異常の発生が通知されました。 | XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。 他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。 | |
88 | データ転送用ボリュームがクライアント-サーバが1対1の関係で初期化されていません。 | KJUAFMTの初期化に誤りがあります。正しく初期化しなおしてください。 | |
92 | 要求の発行シーケンスに誤りがあります。 | 富士通技術員(SE)に連絡してください。 | |
96 | データ管理のOPENマクロ命令、または、CLOSEマクロ命令でエラーが発生しました。 | 同時に出力されているデータ管理のメッセージ(*1)を参照してください。 XSPの場合 OS/390の場合 | |
16 | 4 | オープン要求が発行されていません。または、パラメタエラーを検出しました。 | 富士通技術員(SE)に連絡してください。 |
8 | プログラムの走行モードが、24ビットアドレスモードです。 | ||
12 | XLデータムーバがインストールされていないか、モジュールのローディングに失敗しました。 | XLデータムーバが正常にインストールされているか確認してください。 |