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ETERNUS SF XL-DATA/MV 13 使用手引書
FUJITSU Storage

A.1 グローバルサーバ側のXLデータムーバの復帰情報

本項では、グローバルサーバ側のXLデータムーバからの復帰情報の意味と利用者の処置について説明します。

なお、グローバルサーバ側のXLデータムーバの復帰情報は、以下の項目で構成しています。

注意

以下に示す要求名が存在します。

  • KJUOPEN

  • KJUWRITE

  • KJUREAD

  • KJUCLOSE

  • KJUOPINF

  • KJUGTINF

  • KJUCLINF

  • KJUWTCOM

  • KJURDCOM

また、復帰情報は、復帰コードの値により、以下のとおりに分類されます。

復帰コード
10進数
(16進数)

復帰コードの意味

0
(0000)

正常終了しました。

4
(0004)

正常終了していますが、警告情報があります。

8
(0008)

リトライ可能なエラーが発生しました。

12
(000C)

リトライ不可能なエラーが発生しました。

16
(0010)

XLデータムーバへのモジュール呼び出しに失敗しました。

復帰情報の意味と利用者の処置

復帰コード
10進数
(16進数)

詳細コード
10進数
(16進数)

意味

利用者の処置

0

(0000)

0
(0000)

正常終了しました。

4
(0004)

スライスの切り替わりが発生しました。

4
(0004)

0
(0000)

要求名がKJUGTINFの場合
サーバシステム側の通知情報がありません。

XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。

他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。

要求名がKJUWRITE、KJUREADの場合
データを出力する側の環境がクローズされているため、データの入出力ができません。

要求名がKJURDCOMの場合
相手システムがデータを未入力のため、データの出力ができません。

4
(0004)

要求名がKJUWRITE、KJUREAD、KJUWTCOMの場合
データを入力する側の環境がクローズされているため、データの出力ができません。

要求名がKJURDCOMの場合
データを出力する側の環境がクローズされているため、データの入力ができません。

8
(0008)

データを出力する側の環境がデータの終了を通知しているため、入力するデータはありません。

12
(000C)

要求名がKJUCLOSEの場合
サーバシステム側でオープン要求が実行されていません。

要求名がKJURDCOMの場合
実際の通信データより短い長さで通信データの読み込みを行いました。

8
(0008)

4
(0004)

要求名がKJUOPENの場合
利用可能な区画が存在しませんでした。

他ジョブが終了するのを待ってから、再度実行してください。

要求名がKJURDCOMの場合
相手システムがデータを未入力のため、データの出力ができません。

XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。

他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。

8
(0008)

要求名がKJUWRITEの場合
スライス内にデータを格納するだけの空き領域がありません。

要求名がKJUREADの場合
スライス内に取り出すデータがありません。

要求名がKJUCLOSEの場合
相手システムがクローズ要求を発行していません。

要求名がKJUWTCOM、KJURDCOMの場合
相手システムがオープン要求を発行していません。

12
(000C)

4
(0004)

パラメタエラーを検出しました。

富士通技術員(SE)に連絡してください。

8
(0008)

内部作業域の獲得に失敗しました。

リージョンサイズを増やしてください。

12
(000C)

サーバシステム側でオープン要求が実行されていません。

XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。

他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。

16
(0010)

スライスに書き出されていないデータが存在します。

20
(0014)

内部作業域の獲得に失敗しました。

リージョンサイズを増やしてください。

24
(0018)

データ転送用ボリュームで入出力エラーが発生しました。

MSPの場合
本メッセージの前にKAA000Iメッセージが出力されている場合には、KAA000Iメッセージの処置に従ってください。

XSPの場合
本メッセージの前にXEZ0000Eメッセージが出力されている場合には、XEZ0000Eメッセージの処置に従ってください。

OS/390の場合
本メッセージの前にシステムのメッセージが出力されている場合には、そのメッセージの処置に従ってください。

28
(001C)

データ転送用ボリュームの割当てに失敗しました。

XLデータムーバまたはSANデータ連携製品のメッセージに動的割当てルーチンの復帰情報が表示されます。

復帰情報に従い対処してください。

復帰情報は、以下のマニュアルを参照してください。

MSPの場合
『OSIV/MSP システムプログラミング手引書 ジョブ管理編』

XSPの場合
『OSIV/XSP システムプログラミング手引書』

OS/390の場合
該当する関連マニュアル

32
(0020)

要求を発行する時間間隔に異常(6分を超えた)があります。

原因として、以下のことが考えられます。

  • データ転送ファイルが存在するボリュームの負荷が異常に高くなっています。

  • CPUが高負荷状態にあります。
    ボリュームの負荷が高い場合には、ジョブ多重度を下げてください。
    また、CPUが高負荷状態である場合には、以下のどちらかで対処してください。

  • CPUの負荷が低い時間帯に、XLデータムーバのバッチユーティリティを実行してください。

  • XLデータムーバのバッチユーティリティの実行優先順位を上げてください。

36
(0024)

相手システム側で要求を発行する時間間隔に異常(6分を超えた)があります。

相手システム側のシステムまたはデータ転送処理の動作に異常が発生しています。

システムおよびデータ転送の動作状態を確認してください。

相手システム側のシステムまたはデータ転送ファイルが存在するボリュームの負荷が高くなっている場合は、システムおよびボリュームの負荷(ジョブ多重度)を下げてください。

44
(002C)

データ転送用ボリュームに使用できないボリュームが指定されています。

KJUAFMTで初期化されたボリュームであるか確認してください。

なお、初期化ユーティリティ(KJUAFMT)のDEFSV、ALTSV制御文で指定する装置情報が誤っていた場合、または、初期化パラメタのKJUHOST文で指定するサーバ名が誤っていた場合にも発生します。

48
(0030)

アクセス環境が不当な状態となっています。

XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。

他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。

なお、初期化ユーティリティ(KJUAFMT)のDEFSV、ALTSV制御文で指定する装置情報が誤っていた場合にも発生します。

52
(0034)

スライスの制御で矛盾を検出しました。

XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。

他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。

56
(0038)

要求の処理時間が規定時間を超えました。

相手システム側のシステムまたはデータ転送処理の動作に異常が発生しています。

システムおよびデータ転送の動作状態を確認してください。

相手システム側のシステムまたはデータ転送ファイルが存在するボリュームの負荷が高くなっている場合は、システムおよびボリュームの負荷(ジョブ多重度)を下げてください。

60
(003C)

オープン要求を発行したプログラムは、認定モードではありません。

富士通技術員(SE)に連絡してください。

64
(0040)

入出力環境が破壊されています。

68
(0044)

内部処理で発行しているマクロ命令でエラーが発生しました。

72
(0048)

不当な装置が指定されているか、装置がオフライン状態です。

装置がオンライン状態にあるか確認してください。

また、使用している装置がETERNUS ディスクアレイまたはF6494/F6495/F6496/F6497、PRIMEFORCEの共用ディスクであることを確認してください。

76
(004C)

転送処理で内部矛盾を検出しました。

富士通技術員(SE)に連絡してください。

80
(0050)

相手システムから異常の発生が通知されました。

XLデータムーバまたはSANデータ連携製品で他のエラーが発生していると考えられます。

他に出力されているメッセージを確認し、そのメッセージの処置に従ってください。

88
(0058)

データ転送用ボリュームがクライアント-サーバが1対1の関係で初期化されていません。

KJUAFMTの初期化に誤りがあります。正しく初期化しなおしてください。

92
(005C)

要求の発行シーケンスに誤りがあります。

富士通技術員(SE)に連絡してください。

96
(0060)

データ管理のOPENマクロ命令、または、CLOSEマクロ命令でエラーが発生しました。

同時に出力されているデータ管理のメッセージ(*1)を参照してください。
*1
MSPの場合
プレフィックス:JBB

XSPの場合
プレフィックス:XBOまたはXBS

OS/390の場合
該当するメッセージプレフィックス

16
(0010)

4
(0004)

オープン要求が発行されていません。または、パラメタエラーを検出しました。

富士通技術員(SE)に連絡してください。

8
(0008)

プログラムの走行モードが、24ビットアドレスモードです。

12
(000C)

XLデータムーバがインストールされていないか、モジュールのローディングに失敗しました。

XLデータムーバが正常にインストールされているか確認してください。