GSがロードシェア構成の場合の環境設定例を示します。
GLS以外のネットワークの設定については、“3.2.2 ネットワークの設定”を参照してください。
GSの設定については、GSのマニュアルを参照してください。
また、点線は、インタフェースが非活性状態であることを表します。
[HOST-Aの設定]
1) システムの設定
1-1) /etc/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。
192.168.70.1 host11 # HOSTの物理IP 192.168.71.1 host12 # HOSTの物理IP 192.168.80.1 hosta # HOSTの仮想IP 192.168.80.254 virgw # 仮想ゲートウェイ 192.168.70.2 gs11 # GS1の物理IP(IP-1) 192.168.71.2 gs12 # GS1の物理IP(IP-2) 192.168.70.3 gs23 # GS2の物理IP(IP-3) 192.168.71.3 gs34 # GS2の物理IP(IP-4) 192.168.81.2 gsa # GS1の仮想IP 192.168.82.2 gsb # GS2の仮想IP |
RHEL8の場合
1-2) /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX(Xは0,1)ファイルを以下のように設定します。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0の内容
TYPE=Ethernet BOOTPROTO=none IPADDR=192.168.70.1 PREFIX=24 DEVICE=eth0 ONBOOT=yes |
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1の内容
TYPE=Ethernet BOOTPROTO=none IPADDR=192.168.71.1 PREFIX=24 DEVICE=eth1 ONBOOT=yes |
1-3) /etc/sysconfig/network-scripts/route-“インタフェース名”ファイルに、通信相手ホストの仮想IPに対する仮想ゲートウェイの静的経路情報を設定します。
/etc/sysconfig/network-scripts/route-sha0の内容
GATEWAY0=192.168.80.254 # 仮想ゲートウェイ NETMASK0=255.255.255.255 # サブネットマスク ADDRESS0=192.168.81.2 # 通信相手ホストGS1の仮想IP GATEWAY1=192.168.80.254 # 仮想ゲートウェイ NETMASK1=255.255.255.255 # サブネットマスク ADDRESS1=192.168.82.2 # 通信相手ホストGS2の仮想IP |
RHEL9の場合
1-2) nmcli connection modifyコマンドで物理NICのパラメータを設定します。
eth0の設定
nmcli connection modifyコマンドで、以下のパラメータを設定してください。
ipv4.method:"manual" ipv4.addresses:"192.168.70.1/24" connection.autoconnect:"yes" |
eth1の設定
nmcli connection modifyコマンドで、以下のパラメータを設定してください。
ipv4.method:"manual" ipv4.addresses:"192.168.71.1/24" connection.autoconnect:"yes" |
設定後、nmcli connection showコマンドで、以下のパラメータがethXに対して設定されていることを確認してください。
connection.type:"802-3-ethernet" connection.id: "ethX" connection.interface-name:"ethX" |
2) システムの設定の反映
以下のコマンドを実行し、接続プロファイルの再読み込みをします。再読み込み後は、eth0およびeth1が活性化されていることを、ipコマンドで確認してください。
/usr/bin/nmcli connection reload /usr/bin/nmcli connection up eth0 /usr/bin/nmcli connection up eth1
3) サブネットマスクの設定
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetmask create -i 192.168.80.0 -m 255.255.255.0
4) 仮想インタフェースの作成
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m c -i 192.168.80.1 -t eth0,eth1
5) 監視先情報の設定
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetobserv create -n GS1 -i 192.168.81.2 -t 192.168.70.2,192.168.71.2 /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetobserv create -n GS2 -i 192.168.82.2 -t 192.168.70.3,192.168.71.3
6) 仮想ゲートウェイの設定
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetgw create -n sha0 -g 192.168.80.254
7) リブート
以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。
/sbin/shutdown -r now
[GSの設定]
HOST-Aの物理IPアドレスおよび仮想IPアドレスの情報を設定します。設定方法については、GSのマニュアルを参照してください。