クラスタシステムの起動に失敗した場合、伝送路二重化機能が表示するメッセージとその意味および対処方法について説明します。
クラスタシステムのログは、以下のディレクトリに格納されます。
各ログファイル(switchlog, appX.log)についての詳細は、“PRIMECLUSTER 活用ガイド <トラブルシューティング編> ”を参照してください。
/var/opt/SMAWRrms/log |
メッセージ番号 | メッセージ | 意味 | 対処 |
- | (Gls): ERROR: virtual interface resource not found. | リソースの設定がありません。 | 以下の点に留意して、システムの設定、伝送路二重化機能の設定、およびクラスタシステムの設定に誤りがないことを確認してください。 ・IPアドレスを引き継ぐクラスタの各ノードにおいて、引継ぎIPアドレスの設定が一致していること。 ・NIC切替方式の場合は、ping監視の設定があること。 ・GLSにホスト名でアドレスを設定している場合は、/etc/hostsに記載があること。 ・RMS WizardのIPアドレスの設定が、GLSの引継ぎIPアドレスと一致していること。 これらの設定に誤りがある場合は、以下を参照し、正しく設定し直してください。再設定後、システムのリブートまたはresethanet -sを実行してください。 設定に誤りがない場合、または設定後も同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能およびクラスタシステムの調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
- | (Gls): ERROR: GdBegin failed. (rsc_name, host_name) | Glsのディテクタの起動に失敗しました。 | |
- | online request failed.(errno) | Glsリソースをオンラインまたはスタンバイ状態で起動することに失敗しました。 | 以下の点に留意して、システムの設定、伝送路二重化機能の設定、およびクラスタシステムの設定に誤りがないことを確認してください。 ・IPアドレスを引き継ぐクラスタの各ノードにおいて、引継ぎIPアドレスの設定が一致していること。 ・NIC切替方式の場合は、ping監視の設定があること。 ・GLSにホスト名でアドレスを設定している場合は、/etc/hostsに記載があること。 ・RMS WizardのIPアドレスの設定が、GLSの引継ぎIPアドレスと一致していること。 ・OSのネットワークの設定(ifcfg-ethX, HOTPLUGの無効化の設定など)が正しいこと。ネットワークの設定については、“3.2.2.1 各方式共通の設定”を参照してください。 これらの設定に誤りがある場合は、以下を参照し、正しく設定し直してください。再設定後、システムのリブートまたはresethanet -sを実行してください。 設定に誤りがない場合、または設定後も同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能およびクラスタシステムの調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
GLS : Global Link Services