SMITユーティリティーを使用して、リソース・グループの登録を行います。
SMITの詳細については、HACMPのマニュアルを参照してください。
リソース・グループの登録は、以下の手順で行います。
アプリケーション・サーバーの追加
アプリケーション・モニターの設定
リソース・グループの登録
リソース・グループの設定
クラスタ定義の同期
また、それぞれのクラスタ運用形態における登録は以下の流れとなります。
運用系に登録後、待機系とリソース・グループの同期を行います。
2種類のリソースを登録後、それぞれのリソース・グループを各ノードで同期を行います。
以下に、クラスタシステムに登録する方法について説明します。
登録手順
アプリケーション・サーバーの追加
アプリケーション・サーバーの追加を行います。
運用系で“smitty hacmp”と入力して、SMITセッションを開きます。
#smitty hacmp
SMITで[拡張構成]-[拡張リソース構成]-[HACMP 拡張リソース構成]-[HACMP アプリケーションの構成]-[HACMP アプリケーション・サーバーの構成]-[アプリケーション・サーバーの追加]を選択します。
表示された入力フィールドに“サーバー名”、“始動スクリプト”、および“停止スクリプト”を入力します。
[設定例]
サーバー名: omgr_ap 始動スクリプト: /opt/FAIXJMCMN/etc/script/hacmp/omgr_start.sh 停止スクリプト: /opt/FAIXJMCMN/etc/script/hacmp/omgr_stop.sh
注意
アプリケーションを登録する前に、運用系、待機系の各ノードで、作成した始動スクリプト、停止スクリプト、モニター・メソッドのすべてに実行権があることを確認してください。
始動スクリプト、停止スクリプトのパスは、絶対パスで登録を行ってください。
アプリケーション・モニターの設定
アプリケーション・モニターの設定を行います。
運用系で“smitty hacmp”と入力して、SMITセッションを開きます。
#smitty hacmp
SMITで[拡張構成]-[拡張リソース構成]-[HACMP 拡張リソース構成]-[HACMP アプリケーションの構成]-[HACMP アプリケーション・モニターの構成]-[ユーザ定義アプリケーション・モニターの構成]-[ユーザ定義アプリケーション・モニターの追加]を選択します。
[モニター名]のフィールドに、“アプリケーション・モニター名”を入力します。
[モニターするアプリケーション・サーバー]のフィールドに、“Systemwalker Operation Managerのアプリケーション・サーバー名”(手順1.の例では“omgr_ap”)を選択します。
[モニター・メソッド]のフィールドに“モニター・メソッド”を入力します。
その他、運用に応じて、他のフィールドの値を入力します。
[設定例]
モニター名: omgr_mon モニターするアプリケーション・サーバー: omgr_ap モニター・モード: 長期モニター モニター・メソッド: /opt/FAIXJMCMN/etc/script/hacmp/omgr_monitor.sh 安定化間隔: 60 再始動カウント: 0 アプリケーション障害時のアクション: fallover
注意
モニター・メソッドのパスは、絶対パスで登録を行ってください。
リソース・グループの登録
リソース・グループの登録を行います。
運用系で“smitty hacmp”と入力して、SMITセッションを開きます。
#smitty hacmp
SMITで[拡張構成]-[拡張リソース構成]-[HACMP 拡張リソース・グループ構成]-[リソース・グループの追加]を選択します。
表示された入力フィールドに“リソース・グループ名”、および“参加ノード”を入力します。
その他、運用に応じて、他のフィールドの値を入力します。
[設定例]
クラスタシステムの参加ノード名が“node1”、“node2”で、Systemwalker Operation Managerのアプリケーション・サーバーを登録するリソース・グループ名が“omgr_rg”の場合の例を示します。
リソース・グループ名: omgr_rg 参加ノード: node1 node2 (注)
注)参加ノードには、最初に最も優先順位が高いノードを入力します。 例では、node1がomgr_rgのホーム・ノードとなります。ノード名とノード名の間には、スペースを入力します。
リソース・グループの設定
登録したリソース・グループの詳細について設定します。
運用系で“smitty hacmp”と入力して、SMITセッションを開きます。
#smitty hacmp
SMITで[拡張構成]-[拡張リソース構成]-[HACMP 拡張リソース・グループ構成]-[リソース・グループのリソースおよび属性の変更/表示]を選択します。
リソース・グループを選択する画面が表示されるため、追加を行ったリソース・グループ名(手順3.の例では“omgr_rg”)を選択します。
表示された入力フィールドに“サービス IPラベル/アドレス”、“アプリケーション・サーバー”、“ボリューム・グループ”、および“ファイルシステム”を入力します。
2ノード相互待機の場合は、もう1種類のリソース・グループの登録を1.から4.の手順で行います。
[設定例]
サービスIPラベルが“srvip”、アプリケーション・サーバー名が“omgr_ap”、共有ディスクのボリューム名を“datavg1”、共有ディスクへのマウントポイントを“/disk1”とした場合を例を示します。
サービス IPラベル/アドレス: srvip アプリケーション・サーバー: omgr_ap ボリューム・グループ: datavg1 ファイルシステム: /disk1
クラスタ定義の同期
運用系で登録を行った、リソース・グループの内容を待機系と同期を行います。
運用系で“smitty hacmp”と入力して、SMITセッションを開きます。
#smitty hacmp
SMITで[拡張構成]-[拡張検証および同期化]を選択します。
同期化を行います。
同期化の詳細については、HACMPのマニュアルを参照してください。