MC/ServiceGuardのクラスタシステムに登録したパッケージの起動・停止について説明します。
パッケージの起動
パッケージは、以下の手順で起動します。
クラスタシステムを構成するすべてのノードで、MC/ServiceGuardに登録されていないSystemwalker Operation Managerのデーモンを起動します。
# /opt/systemwalker/bin/soperationmgr
どちらかのノードで、MC/ServiceGuardの“cmrunpkg”コマンドに運用系とするノードを指定し、Systemwalker Operation Managerのパッケージを起動します。運用系とするノードを“hp01”、パッケージ名を“omgr”とした場合の例を示します。
# cmrunpkg -v -n hp01 omgr
N:1運用待機の場合はN回、2ノード相互待機の場合は、2回、それぞれ運用系となるノードを指定してパッケージを起動します。
どちらかのノードで、MC/ServiceGuardの“cmviewcl”コマンドを使用して、ノードおよびパッケージの稼働状況を確認します。
# cmviewcl
“NODE”の“STATUS”および“STATE”が“up”、“running”に、“PACKAGE”の“STATUS”、“STATE”が“up”、“running”になっていることを確認してください。
1:1運用待機の場合の表示例を示します。
CLUSTER STATUS cluster1 up NODE STATUS STATE hp01 up running hp02 up running PACKAGE STATUS STATE PKG_SWITCH NODE omgr up running disabled hp01
パッケージのスイッチ状況が、“disabled”になっているため、どちらかのノードで、MC/ServiceGuardの“cmmodpkg”コマンドを使用して、Systemwalker Operation Managerのパッケージのスイッチ状況を変更します。
パッケージ名が“omgr”の場合の例を示します。
# cmmodpkg -v -e omgr
どちらかのノードで、MC/ServiceGuardの“cmviewcl”コマンド“-p”オプションを使用して、Systemwalker Operation Managerのパッケージのスイッチ状況を確認します。
パッケージ名が“omgr”の場合の例を示します。
# cmviewcl -v -p omgr
パッケージ、運用系“Primary”および待機系“Alternate”の“SWITCHING”がすべて“enabled”になっていることを確認してください。“enabled”になっていないとフェールオーバが失敗します。
1:1運用待機の場合の表示例を示します。
PACKAGE STATUS STATE PKG_SWITCH NODE omgr up running enabled hp01 (中略) Node_Switching_Parameters: NODE_TYPE STATUS SWITCHING NAME Primary up enabled hp01 (current) Alternate up enabled hp02
MC/ServiceGuardのパッケージは、通常この状態で運用します。
参考
クラスタの動作中にパッケージ構成を変更した場合などは、“cmviewcl”コマンドで表示されるクラスタおよびパッケージの“STATUS”および“STATE”が“down”、“halted”になっていたり、スイッチの状況が“disabled”になっていたりする場合があります。この場合は、クラスタの共有ディスクの接続や、ノードの動作状況を確認した後、“cmmodpkg”コマンドを使用して、パッケージの状態を切り替えてください。詳細は、“パッケージ状態の切替え”を参照してください。
パッケージの停止
パッケージは、どちらかのノードでMC/ServiceGuardの“cmhaltpkg”コマンドを使用することにより停止します。以下にパッケージ名が“omgr”の場合の例を示します。
# cmhaltpkg -v omgr
N:1運用待機の場合はN回、2ノード相互待機の場合は、2回、それぞれのパッケージ名を指定して停止します。
パッケージ状態の切替え
パッケージのスイッチ状況が“disabled”になっている場合は、パッケージ名を指定した“cmmodpkg”コマンドで、パッケージの状態を変更します。パッケージ名が“omgr”の場合の例を示します。
# cmmodpkg -v -e omgr
ノードのスイッチ状況が“disabled”になっている場合は、“disabled”になっているノードを指定した“cmmodpkg”コマンドで、スイッチ状況を変更します。“disabled”になっているノードが“hp01”、パッケージ名が“omgr”の場合の例を示します。
# cmmodpkg -v -e -n hp01 omgr