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Systemwalker Operation Manager V17.0.1 クラスタ適用ガイド UNIX編

2.10 フェールオーバのテストを行う場合

フェールオーバのテストを行う場合について

フェールオーバのテストを行う場合、運用系で以下のプロセスにシグナル:SIGTERMを送信して停止させてください。

サブシステムのtskwnsrvを特定する方法

複数サブシステム運用を行っており、特定のサブシステムのtskwnsrvに対して、シグナル:SIGTERMを送信したい場合は、以下の手順で対象のtskwnsrvのプロセスIDを特定します。

  1. psコマンドを実行します。

    # ps aux | grep tskwnsrv

     注)
     上記はLinuxの例です。OSによって以下のコマンドとなります。
       Solaris:Solaris10の場合)/usr/ucb/ps -auxww | grep tskwnsrv
                Solaris11の場合)/usr/bin/ps auxww | grep tskwnsrv
       HP-UX:ps -aex | grep tskwnsrv
       AIX  :ps auxww | grep tskwnsrv
     なお、マシン環境によってコマンドが異なります。コマンドの詳細は、各OSのマニュアルを
     参照してください。
  2. 表示されたpsコマンドの結果から、該当のサブシステムのtskwnsrvのプロセスIDを求めます。

    サブシステム0の場合のpsコマンド出力

    root 6944 0.0 0.0 155408 2484 ? S 8月31 0:00 /opt/FJSVJOBSC/bin/tskwnsrv 229380 /var/opt/FJSVJOBSC 0 -1

    この場合のプロセスIDは「6944」となります。

    サブシステムn(1~9)の場合のpsコマンド出力(下記の例はサブシステム1の場合)

    root 7250 0.0 0.0 153324 2452 ? S 8月31 0:00 /opt/FJSVJOBSC/bin/tskwnsrv 327687 /var/opt/FJSVJOBSC/JOBDB1 1 -1

    この場合のプロセスIDは「7250」となります。


poperationmgrコマンドでデーモンを停止しても、フェールオーバは発生しません。

これは、クラスタ構築時にpoperationmgrコマンドで停止するサービスの自動起動・停止の対象から、クラスタに登録するデーモン(ジョブスケジューラ、ジョブ実行制御)をはずしているためです。

フェールオーバの発生契機について

フェールオーバの発生契機は多数ありますが、共有ディスクを強制的にアンマウントさせて、フェールオーバさせないでください。

Systemwalker Operation Managerでは、ジョブスケジューラデーモンの停止処理において、共有ディスクの情報を参照します。このため、共有ディスクが強制的にアンマウントされた後では、ジョブスケジューラデーモンの停止処理が正常に実施できなくなります。(フェールオーバは完了します。)

共有ディスクのアンマウントによりフェールオーバが発生した場合、共有ディスクがアンマウントされたノードのtskwnsrvプロセスに、シグナル:SIGTERMを送信してください。なお、シグナル:SIGKILLは送信しないでください。