対象バージョンレベル
Windows版:V5.0L10以降
A
正規表現として使用できる表記法は以下です。
正規表現 | 意味 |
---|---|
. | 任意の1文字を表します。 |
* | 直前の1文字(正規表現を含む)の0回以上の繰り返しを表します。 |
^ | 行の先頭であることを表します。 |
$ | 行の末尾であることを表します。 |
[文字列] | 文字列中の任意の1文字を表します。 |
[^文字列] | 文字列に使われている文字以外の任意の1文字を表します。 |
[文字a-文字b] | 文字aから文字bまでの任意の1文字を表します。 |
以下に正規表現例を示します。
正規表現 | 意味 |
---|---|
abc | abcを含む文字列を表します。aabc、abcdなどと一致します。 |
abc.ef | abcとefの間に任意の1文字が入ります。abcdef、 abc5ef などと一致します。 |
a*b | aという文字の0回以上の繰り返しを表します。b、ab、aab、aaabなどと一致します。 |
.* | 任意の1文字を表す“.”と、直前の1文字の0回以上繰り返しを表す“*”の組合せにより、任意の文字列を表すことができます。 |
^abc | 行の先頭がabcであることを表します。abcdef、 abcxyz などと一致します。 |
xyz$ | 行の末尾がxyzであることを表します。123xyz、 ABCxyz などと一致します。 |
3001[IWEH] | [IWEH]は、I、W、E、H のどれか1文字を表します。3001I、3001W、3001E、3001Hと一致します。 |
3500[^IN] | [^IN]はI、N以外の1文字を表します。3500a、3500n などと一致し、3500I、3500Nと一致しません。 |
[0-9] TIMES | [0-9]は、0から9までの任意の1文字を表します。0 TIMES、2 TIMESなどと一致します。 |
設定例:ソース名を特定してイベントを監視する場合
監視するイベントのソース名 "CheckFile EventA"
監視するイベントのソース名 "CheckLog EventA"
監視しないイベントのソース名 "DiskCheck EventB"
“Check” という文字列が含まれており、最後が“A”である文字列 と定義する場合
定義例 : "Check.*A"
悪い定義例 : "Check*A"
ポイント
“*”は、直前の1文字の0回以上繰り返しを意味します。任意の文字列という意味ではありません。
“EventA” で終わる文字列 と定義する場合
定義例 : "EventA$"
“Check” で始まる文字列 と定義する場合
定義例 : "^Check"
注意事項
“.”、“*”、“^”、“$”、“[”、“]” という文字を、正規表現の特殊文字としてではなく、一般の文字として使用する場合は、文字の前に “\” を付加します。(例:“\.”、“\*”、“\^”など)
また、上記以外にも、“?”、“(”、“)”、“|”、“+”、“\”を使用する場合は、文字の前に“\”を付加してください。
文字列、文字には、全角文字を用いることはできません。 (例:“印刷”または“印字”と一致させるために“印[刷字]”と記述した場合、正しく動作しません)
“[”と“]”で囲まれる範囲では、“$”は、正規表現文字ではなく、“$”という文字自身を示します。
先頭に“.*”を設定した場合と、省略した場合とで、正規表現の意味は同じです。
例えば、“.*error occurred”と“error occurred”では、どちらも“error occurred”を含む文字列になります。このように、同じ意味になる場合、正規表現文字を指定しない方が文字列の比較の処理が速くなる場合があるため、正規表現文字を使用しないでください。