UNIXサーバ環境をバックアップする場合の手順について説明します。
操作手順
UNIXサーバ環境のバックアップは、Systemwalker Operation Managerのサーバ機能がインストールされているマシン上で、システム管理者(スーパーユーザ)が行います。以下にバックアップの手順を示します。
バックアップ先の空き容量の確認
以下を目安として、バックアップ先のドライブに十分な空き容量があることを確認してください。
“/etc/opt/FJSV*”配下の容量の合計値 |
Solaris版/Linux版:FJSV*
HP-UX版:FHP*
AIX版:FAIX*
バックアップコマンドの実行
以下のコマンドを実行して、情報をバックアップします。
/opt/systemwalker/bin/mpbko -b バックアップ先のディレクトリ名 |
mpbkoコマンドの使用方法については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
mpbkoコマンドによってバックアップされる情報の種類については、“付録A 定義情報ファイルの格納先”を参照してください。
以下に、バックアップ先を“/var/tmp/OMGRBack”ディレクトリとした場合のバックアップの指定例を示します。
/opt/systemwalker/bin/mpbko -b /var/tmp/OMGRBack |
指定したバックアップ先のディレクトリが空ではない場合、そのディレクトリを本当にバックアップ先ディレクトリとして使用するのかを確認するメッセージが出力されます。
このメッセージに対して"はい"と答えると、既存のファイルがすべて削除され、その後バックアップが行われます。"いいえ"と答えた場合は処理を中止します。
注意
本コマンドはフルパスで指定してください。
Systemwalker Operation Managerのデーモンを停止しないでバックアップを行う場合は、-SNオプションを指定してください。
バックアップが正常に行われなかった場合は以下の対処をした後、もう一度mpbkoコマンドを実行してください。
バックアップ先のディレクトリに十分な容量があるか確認する。
参考
ジョブとして登録する
mpbkoコマンドをジョブとしてスケジュールすることができます。ジョブとして登録する場合は、必ずコマンドに-SNオプションを指定し、バックアップ時にデーモンが停止しないようにしてください。
ジョブネットは、バックアップした時点のジョブネットの状態(“[実行中]”の状態)で保持されます。バックアップを実施したジョブネットのジョブスケジューラデーモンを、リストア後に起動すると“[実行中断]”の終了コード239で異常終了となります。