保守情報収集ツールは、Systemwalker Operation Managerの運用中に発生したトラブルに対して、トラブル対処に必要な情報を収集します。
保守情報収集ツールのコマンドは、処理中のメッセージボックスの表示、問い合わせの表示がないので、処理が途中で停止されることはありません。
トラブル発生時、イベント監視やプロセス監視で、コマンドを発行する機能と連携して保守情報収集ツールのコマンドを設定し、トラブル発生時に自動的に調査資料が採取できるようになります。以下に例を記述します。
例
イベント(メッセージ)が発生した時にアクションを自動的に実行させる機能に、アクションとしてコマンドを設定します。コマンドに保守情報収集ツールコマンドを設定することで、イベントの発生時にコマンドが自動的に実行され、調査資料が採取できます。
アクションの定義方法は、“Systemwalker Operation Manager 運用ガイド”を参照してください。
Systemwalkerのプロセス監視機能を使用して、各プロセスの異常を検出した場合、保守情報収集ツールのコマンドを実行するように設定すると、異常の検出時に即座に調査資料が採取できます。
プロセス監視定義ファイル(mppmon.ini)を編集します。
異常検出時にカスタマイズ通知コマンドを使用します。
[Notification] UserOriginal=ON
プロセス監視のカスタマイズ通知コマンド(mppmonsnd.bat【Windows版】/mppmonsnd.sh【UNIX版】)を編集します。
保守情報収集コマンド(swcolinf)を設定します。
【Windows版】
swcolinf [/i 機能名] /o 格納先ディレクトリ [/c コメント]
【UNIX版】
swcolinf [-i 機能名] -o 格納先ディレクトリ [-c コメント]
swcolinfコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
プロセス監視定義ファイルおよびカスタマイズ通知コマンドについては、“2.14.1.3 プロセス監視機能の定義情報を変更する”を参照してください。
保守情報収集ツールを実行して採取する保守情報は、フォルダ単位で世代管理を行うことができます。世代管理では、初期値は3世代が設定されています。世代を変更する場合は、以下のようにコマンドを実行し、変更をしてください。
定義方法
コマンドラインで、以下のように実行します。
コマンドはシステム管理者(Administratorsグループに所属しているユーザまたはスーパーユーザ)が実行してください。
【Windows版】
Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ |
【UNIX版】
/opt/FJSVftlo/swcolinf/swcolinf -w 世代数 |
管理する世代数を1~10の範囲で指定します。
世代管理を行わない場合は、世代を1と設定してください。
コマンドの使用方法の詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
参考
世代管理した場合のディレクトリ構成の例
世代数に“3”を指定して設定し、その後、保守情報収集ツールで情報の収集を行った場合の情報格納先ディレクトリの構成例を以下に示します。