電源制御の定義について説明します。
概要
クライアントでのユーザログオンを契機にサーバの電源を投入させるには、クライアント側で電源制御機能のコマンドをスタートアッププログラムとして登録します。スタートアッププログラムとは、Windowsの起動時に、自動的に実行するように登録されたプログラムのことです。登録はWindows上で行います。
なおこの機能は、対象のサーバが、Windows版の場合に限って使用可能です。
定義手順
デスクトップ上を右クリックし、[新規作成]-[ショートカット(S)]を選択します。
[ショートカットの作成]ウィザードにおいて、[項目の場所を入力してください(T)]の入力項目に、以下のコマンドラインを入力し、[次へ]をクリックします。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.JM\bin\f3crhpcs.exe IPアドレス |
“IPアドレス”には、電源投入の対象となるサーバに接続されているPowerNetSNMPアダプタのIPアドレスを指定します。
任意のショートカット名を設定し、[完了]ボタンをクリックします。
ショートカット名の例:電源制御クライアント機能
作成されたショートカットを右クリックし、[プロパティ]からプロパティ画面を表示します。[ショートカット]タブの[詳細設定]ボタンをクリックしてください。
呼び出された画面で、[管理者として実行]にチェックをつけた後、[OK]ボタンをクリックします。プロパティ画面の[適用]ボタンをクリックした後、[OK]ボタンをクリックして閉じます。
設定の完了したショートカットアイコンをエクスプローラーを開いて、スタートアッププログラムを登録するフォルダ(注)にドラッグアンドドロップして登録します。
注)以下は、Windows Server 2016の場合の例です。フォルダは、OSによって異なりますので、各OSの手順に従って操作してください。
C:\Users\USER名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
隠しファイル・フォルダを表示する設定にしておいてください。
注意
Windowsサーバでフォルダをネットワーク共有している場合
サーバの共有フォルダをクライアント側でディレクトリに割り当ててあり、さらに、この割当てをログオン時に自動的に再生するように設定している場合は注意が必要です。
クライアントでのユーザログオンを契機にサーバの電源を投入する運用をしている場合、クライアント側を起動した時には、サーバの電源が投入されていないことがあります。この場合、クライアント側でのディレクトリ割当て処理は失敗します。サーバの共有フォルダをクライアント側のディレクトリに割り当てる必要がある場合は、サーバの起動が完了した後に手動で割当て処理を行ってください。