hostsファイルにホストを定義する方法について説明します。
概要
Systemwalker Operation Managerのクライアントを利用する場合、接続するサーバマシンのホスト名とIPアドレスをクライアントの“hosts”ファイルに定義しておく必要があります。
Systemwalker Operation Manager Webコンソールを利用する場合、監視対象とするホストのホスト名とIPアドレスをWebサーバが動作する環境の“hosts”ファイルに定義しておく必要があります。
サーバ間でネットワークジョブを運用する場合、スケジュールサーバマシンのホスト名とIPアドレスを実行サーバの“hosts”ファイルに定義するなどして、ホスト名から名前解決ができるようにしておく必要があります。
また、IPv4/IPv6デュアルスタック環境で、Systemwalker Operation Managerのサーバを運用する場合、サーバの“hosts”ファイルに、自ホストのホスト名に対するIPv4アドレスとIPv6アドレスの両方を定義しておく必要があります。
定義方法
システムルート\system32\drivers\etcディレクトリ配下、または、/etcディレクトリ配下にある“hosts”ファイルを、メモ帳などのエディタを使用して編集してください。
注意
/etc/hostsの設定について【Solaris版/Linux版】
Red Hat系のLinuxおよびSolaris 11以降の場合、デフォルトでは、/etc/hostsに自ホストのホスト名に対するIPアドレスとして“127.0.0.1”が設定されています。このような状態の場合、以下の問題が発生することがあります。
このサーバに対して、Systemwalker Operation Managerクライアントや複数サーバ監視クライアントを接続した場合、正しく監視できないことがあります。
このサーバから別のサーバに対してネットワークジョブを実行した場合、ネットワークジョブの実行に時間がかかるという現象が発生します。
このサーバから別のサーバに対してネットワークジョブを実行した場合、ネットワークジョブが異常終了することがあります。
このため、導入時には、自ホストのホスト名に対するIPアドレスとして、クライアントおよび実行サーバから接続可能なアドレスを、必ず/etc/hostsに設定してください。
/etc/hostsファイルの設定例を以下に示します。
[変更前]
127.0.0.1 HostName localhost
[変更後]
127.0.0.1 localhost xxx.xxx.xxx.xxx HostName
注)xxx.xxx.xxx.xxxは、HostName(自ホスト)のIPアドレス
参考事項
WINSサーバを使用した環境でも、Systemwalker Operation Managerを動作させることができます。
DHCPサーバを使用して、動的にIPアドレスを割り当てているサーバマシンでは、Systemwalker Operation Managerサーバ機能を動作させることはできません。クライアント機能は、DHCPサーバを使用した環境でも動作させることができます。