ここでは、マルチコネクタ連携機能を動作させるための環境構築方法を説明します。
コネクタ連携機能のアプリケーションサーバの環境設定を行います。
詳細は、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”のコネクタ連携機能の環境設定の記載を参照してください。
Javaインタフェースを使用して、帳票出力時のオプションにUnicode(JIS第三水準/第四水準漢字)の文字を設定するときは、アプリケーションサーバで環境設定が必要です。
設定の詳細は、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”の帳票出力時のオプションに指定できる文字に関する記事を参照してください。
setupMCT.bat バッチファイルを実行してマルチコネクタ連携機能のセットアップを行います。セットアップを行うと、セットアップの終了後にマルチコネクタ連携機能のサービスが起動されます。
注意
マルチコネクタ連携機能をセットアップする場合は、Administrators 権限を持つユーザで行ってください。
setupMCT.bat バッチファイルのオプションに空白を含むパスを指定する場合、「ダブルクォーテーション(")」で各オプションを囲んで指定してください。
マルチコネクタ連携機能のセットアップを行うと、コネクタ連携機能のサービスが起動し、マルチコネクタ連携機能、およびコネクタ連携機能を使用することができます。ただし、コンピュータの起動時には、自動的にサービスは起動されません。コンピュータの起動時に自動的にサービスを起動させる場合は、以下の操作でサービスの設定を変更します。
[スタート]メニューから[プログラム]-[管理ツール]-[サービス]を選択し、サービスの一覧画面を表示します。
「ListCREATOR RemotePrint」を選択し、右クリックして、表示されるプロパティのスタートアップの種類で「自動」を選択します。
「ListCREATOR Connector」を選択し、右クリックして、表示されるプロパティのスタートアップの種類で「自動」を選択します。
マルチコネクタ連携機能がセットアップされている環境の場合、コネクタ連携機能のセットアップ(setupCT.batバッチファイルの実行)は不要です。マルチコネクタ連携機能がセットアップされた環境では、コネクタ連携機能も使用できます。
帳票編集サーバでは、マルチコネクタ連携機能のセットアップ後、コネクタ連携機能の環境設定を行ってください。
アプリケーションサーバとの連携は、コネクタ連携機能の帳票出力サーバの環境設定を行ってください。
共通サーバとの連携は、コネクタ連携機能のアプリケーションサーバの環境設定を行ってください。
詳細は、オンラインマニュアル“ 環境設定・帳票運用編”のコネクタ連携機能の環境設定の記載を参照してください。
アプリケーションサーバで帳票出力時のオプションにUnicode(JIS第三水準/第四水準漢字)の文字を設定するときは、帳票編集サーバでも帳票出力時のオプションをUnicode(JIS第三水準/第四水準漢字)の文字として処理するように環境設定を行ってください。
設定の詳細は、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”の帳票出力時のオプションに指定できる文字に関する記事を参照してください。
setupMCT.batバッチファイルは、以下に格納されています。
List Creatorインストールディレクトリ |
setupMCT.batバッチファイル実行時の記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
setupMCT.bat [Javaインストールディレクトリ] List Creatorインストールディレクトリ |
オプションについて説明します。
Javaのインストールディレクトリを指定します。省略した場合、List CreatorのJava実行環境が使用されます。
List Creatorのインストールディレクトリを指定します。
注意
「Javaインストールディレクトリ」、および「List Creatorインストールディレクトリ」に「%」を含むディレクトリは指定しないでください。
以下に、Java インストールディレクトリを省略した場合と指定した場合に分けて、記述例を示します。
Javaインストールディレクトリを省略し、List Creator インストールディレクトリを「C:\ListCREATOR」とした場合の例を示します。
setupMCT.bat C:\ListCREATOR |
Java インストールディレクトリを「C:\Interstage\JDK7」とし、List Creator インストールディレクトリを「C:\ListCREATOR」とした場合の例を示します。
setupMCT.bat C:\Interstage\JDK7 C:\ListCREATOR |
共通サーバでは、コネクタ連携機能の帳票出力サーバの環境設定を行います。
コネクタ連携機能の環境設定については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してください。
ポイント
Windows標準のネットワーク負荷分散機能であるWindows NLB(Windows Network Load Balancing)を利用して、共通サーバ2台でクラスターを組み、帳票編集サーバからは1台の共通サーバのように見せかけ、帳票出力の要求を2台の共通サーバに分散させることで負荷分散できます。
NLBクラスターのポートの規則にある「フィルターのモード」のアフィニティを“なし”に設定して運用する場合、以下の注意事項があります。
共通サーバで帳票出力エラーが発生した場合、NLBクラスターの各ホストのイベントログを参照し、エラーが発生しているホストのエラー内容を確認してください。
非同期の帳票出力でエラーが発生した場合、帳票編集サーバからエラーリカバリコマンドによる再出力を行うと、エラーが発生したホストと異なるホストから出力される場合があります。