統合ログ閲覧データベースは最大14個のログ領域について、それぞれログを格納する年月を決めて運用を行なっています。そのため、月が替わる度に一番古い情報を管理している領域を初期化し、最新の年月のログを格納できるようにデータベースの設定を変更します。この操作をデータベース環境切り替えコマンド(DTKDBSPACE.EXE)で行ないます。
データベース環境切り替えコマンド(DTKDBSPACE.EXE)の使用手順は以下のとおりです。
Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。 他のアプリケーションを使用している場合は、終了します。
コマンドプロンプトを[管理者として実行]で起動します。
カレントフォルダをDTKDBSPACE.EXE(データベース環境切り替えコマンド)の格納場所に移動します。
CD "<データベース関連ファイルのインストールフォルダ>\BackupCommand"
管理サーバ上の“階層化サービス”、“サーバサービス”を停止します。DTKSERVICE.batでSTOPオプションを指定してサービスを停止してください。 コマンド引数についてはリファレンスマニュアルを参照してください。
DTKDBSPACE.EXEコマンドを実行します。引数についてはリファレンスマニュアルを参照してください。
処理が正常に終了した事を確認してください。
停止している管理サーバの“階層化サービス”、“サーバサービス”を起動します。DTKSERVICE.batでSTARTオプションを指定してサービスを起動してください。
ポイント
データベース環境切り替えコマンドは毎月実施するため、タスクスケジューラにコマンドを登録して定期的に実施する事ができます。コマンド実行時にはサーバサービス、階層化サービスの停止が必要なため、サービスの停止、起動も含んだ制御を行ってください。 また、統合版データベースリストアコマンドと実行が重ならないようにしてください。
注意
データベース環境切り替えコマンドを実行すると一番古い月のログを削除します。そのため、できるだけ月末に近い日にコマンド実行する方が古いログが参照できる期間が長くなります。たとえば、31日や1日の午前0時過ぎから実施するのが良いです。
たとえば14カ月保存のデータベースの場合、DTKDBSPACE.EXEコマンド実行前後では管理する月が以下のようになります。
DTKDBSPACE.EXEコマンドを2023/08/31の午前1時に実行した場合、2023/08/30までは2022/07の操作ログを参照できますが、2023/08/31の朝からは2022/07の操作ログは参照できなくなります。 2023/08/31まで2022/07の操作ログ参照が必要な場合は、月初めの早い時期(たとえば2023/09/01の午前1時など)にDTKDBSPACE.EXEコマンドを実行するようにしてください。
なお上記の例でDTKDBSPACE.EXEコマンドを2023/09/05に実施した場合、2023/09/01~2023/09/04に発生した操作ログが未来日のログを格納する領域(上図で2023/09以降と説明している箇所)に格納されるため、DTKDBSPACE.EXEコマンドの環境切り替え時に、未来日のデータを再配置する処理が動作し、その処理に時間がかかる場合があります。たとえば4日遅れの場合だと、4日分のログをバックアップし、再度リストアする処理がDTKDBSPACE.EXEコマンド内部で動作するため、処理時間に余裕を持たせてください。
データベース環境切り替えコマンドを実行するとき、処理基準日を指定します。処理基準日には、現在データベースで管理している月の1カ月後の日付を指定してください。(たとえば、14カ月管理の設定で、前回処理基準日に20230801を指定していた場合、2022/07~2023/08の期間のログ格納状態になっているので、次にコマンドを実行する場合は20230901を指定します。処理基準日は先頭6ケタの年月のみを参照するので、日の部分は01などを設定してください)