CSV連携によるインベントリ情報の収集は、PCのインベントリ情報を記述したCSV形式のファイルを作成し、Systemwalker Desktop Patrolに登録して行います。
手順は、以下のとおりです。
CSV形式のファイルの作成
Systemwalker Desktop Patrolへの登録
CSV形式のファイルの作成
CSV形式のファイルのフォーマットは、以下の書式に従ったCSV形式(SJISコード)の情報とします。
データは行単位(改行まで)です。
各項目は二重引用符「"」でくくります。なお、ソフトウェア稼働状況は二重引用符「"」でくくりません。
各項目をカンマ「,」で区切ります。
データがない項目には、空で記述します。(例:","や",,"のようになります)
上記の理由により、項目データには二重引用符「“」およびカンマ「,」は使用できません。使用した場合のデータは保証されません。
ソフトウェア稼働状況は項目を二重引用符「"」でくくりません。ただし、項目データにカンマ「,」や二重引用符「"」が含まれる場合は、項目を二重引用符「"」でくくります。項目データ内に二重引用符「"」が含まれる場合は、二重引用符「"」は「""」のように重ねて表記します。
例)
項目データの値 | CSVファイルに記述する値 |
---|---|
AA,AA | "AA,AA" |
BB"BB | "BB""BB" |
以下に、各インベントリ情報の1情報のフォーマットを示します。「(必須)」の項目情報は必須項目です。項目情報がないものはインベントリ情報として無効となります。また、正常に機能させるには、「(最低限必要)」の項目情報が必要となります。格納する情報が無い場合はダミーの情報を格納してください。
番号 | 項目 | 項目データ形式 | 項目タイプ | 備考 |
---|---|---|---|---|
0 | クライアントKey(必須) | “クライアント識別名” | String | クライアントを識別する一意のキー |
1 | PC属性(最低限必要) | “属性” | String | AT互換機:AT/AT COMPATIBLEなど |
2 | CPU名(最低限必要) | “CPU” | String | CPUの名称 |
3 | メモリサイズ(最低限必要) | “メモリサイズ” | Number | 単位:KiloByte |
4 | ドライブ情報(最低限必要) | “ドライブ名,ドライブタイプ,容量,空き容量,…” | "String,String,Number,Number" | 容量/空き容量の単位:KiloByte ドライブタイプは固定文字列(*1を参照) 複数指定可 |
5 | ネットワークカード情報(最低限必要) | “ネットワークカード名,MACアドレス(必須),…” | "String,String" | ネットワークドライバの名称およびネットワークカードのMACアドレス(半角12桁) 複数指定可 注意 先頭のMACアドレスは、CSV連携で収集する他のインベントリ情報と異なる、一意な値を指定してください。 |
6 | ホスト名(最低限必要) | “フルドメイン名,…” | String | host1やhost1.budgetmgr.comなど ネットワークカード情報に対応 複数指定可 |
7 | IPアドレス(必須) | “IPアドレス,…” | String | 【IPv4の場合】 【IPv6の場合】 ネットワークカード情報に対応 複数指定可 注意
|
8 | OS名(最低限必要) | “OS名” | String | OS名は固定文字列(*2を参照) |
9 | BIOSバージョン/日付 | “BIOSバージョン,日付” | "String,String" | BIOSバージョンの名称およびBIOSの日付 PhoenixBIOS 4.0 Release 6.0,06/02/97など |
10 | コンピュータ名 | “コンピュータ名” | String | ドメインなしのホスト名 |
11 | ドメイン名 | “ドメイン名” | String | ドメインのサフィックス |
12 | ログイン名 | “ログイン名” | String | ログインユーザー |
13 | クロック数 | “クロック数” | Number | CPUのクロック数 単位:MegaHertz |
14 | 実装数 | “実装数” | Number | CPUの実装数 単位:Numeral |
15 | CPU詳細 | “CPU詳細” | String | CPUの詳細 |
16 | スワップファイルサイズ | “スワップファイルサイズ” | Number | 単位:KiloByte |
17 | キーボードタイプ名 | “キーボードタイプ” | String | キーボードの種類 |
18 | インストール言語 | “言語” | String | 言語の種別 |
19 | マウスタイプ名 | “マウスタイプ” | String | マウスの種類 |
20 | マウスボタン数 | “マウスボタン数” | Number | マウスのボタンの数 単位:Numeral |
21 | メーカ名 | “メーカ名” | String | PCの製造元 |
22 | PCモデル | “PCモデル” | String | PCのモデル(型) |
23 | PCシリアル | “PCシリアル” | String | PCのシリアル番号(PCID) |
24 | 1次キャッシュ・2次キャッシュ | “1次キャッシュ,2次キャッシュ” | "Number,Number" | 1次キャッシュ・2次キャッシュのサイズ 単位:KiloByte |
25 | OSビルド番号 | “OSビルド番号” | String | Windows OSのビルド番号 |
26 | サービスパック | “サービスパック” | String | サービスパックの番号 |
27 | DOSバージョン | “DOSバージョン” | String | DOSのバージョン |
28 | ユーザー名 | “ユーザー名” | String | Windows OSのインストールユーザー名 |
29 | 会社名 | “会社名” | String | インストールユーザーの会社名 |
30 | OSプロダクトID | “OSプロダクトID” | String | Windows OSのプロダクトID |
31 | Windowsディレクトリ名 | “Windowsディレクトリ” | String | Windowsのインストールディレクトリ |
32 | システムディレクトリ名 | “システムディレクトリ” | String | Windowsのシステムディレクトリ |
33 | 画像解像度 | “幅,高さ” | "Number,Number" | ディスプレイの解像度 |
34 | ビデオアダプタ | “ビデオアダプタ” | String | ビデオアダプタ名 |
35 | ビデオメモリサイズ | “ビデオメモリサイズ” | Number | ビデオアダプタのメモリサイズ 単位:KiloByte |
36 | 色数 | “色数” | Number | 表示発色数 単位:Numeral |
37 | モニタ名 | “モニタ名” | String | ディスプレイの名称 |
38 | スクリーンセーバー名 | “スクリーンセーバー名” | String | スクリーンセーバーの名前 |
39 | 画面リフレッシュレート | “画面リフレッシュレート” | Number | ディスプレイの周波数 単位:Hertz |
40 | ボリュームラベル | “ボリュームラベル,…” | String | ドライブ情報に対応 複数指定可 |
41 | ファイルシステム種別 | “ファイルシステム種別,…” | String | ドライブ情報に対応 複数指定可 |
42 | サブネットマスク | “サブネットマスク,…” | String | ネットワークカード情報に対応 複数指定可 IPv6アドレスの場合はプレフィックスの長さを指定してください。 注意
|
43 | デフォルトゲートウェイ | “デフォルトゲートウェイ,…” | String | ネットワークカード情報に対応 複数指定可 注意
|
44 | DHCPサーバ | “DHCPサーバ” | String | DHCPサーバ名 複数指定可 注意
|
45 | DNSサーバ | “DNSサーバ” | String | DNSサーバ名 複数指定可 注意
|
46 | プリンタ名 | “プリンタ名,…” | String | プリンタ情報:プリンタの名前 複数指定可 |
47 | プリンタ種別 | “プリンタ種別,…” | String | プリンタ情報:プリンタの種別 プリンタ名に対応 複数指定可 |
48 | CD-ROM装置名 | “CD-ROM装置名” | String | CD-ROM装置の名前 |
49 | ネットワークパス | “ネットワークパス,…” | String | 共有情報:ネットワークパスの名前 ドライブ情報に対応 複数指定可 |
50 | ネットワークプロバイダ名 | “ネットワークプロバイダ名,…” | String | 共有情報:“ネットワークプロバイダの名前 ドライブ情報に対応 複数指定可 |
51 | ドライブ名 | “ドライブ名,…” | String | 共有情報:ネットワークドライブの名前 ドライブ情報に対応 複数指定可 |
52 | メモリデバイスロケータ | “メモリデバイスロケータ,…” | String | メモリ情報:メモリデバイスロケータ名 複数指定可 |
53 | メモリサイズ | “メモリサイズ,…” | Number | メモリ情報:メモリデバイスロケータのメモリサイズ 単位:KiloByte メモリデバイスロケータに対応 複数指定可 |
54 | ディスクベンダ名 | “ディスクベンダ名” | String | ディスク情報:ハードディスクの製造元 |
55 | ディスクモデル名 | “ディスクモデル名” | String | ディスク情報:ハードディスクのモデル(型) |
56 | ディスク容量 | “ディスク容量” | Number | ディスク情報:ハードディスク容量 単位:KiloByte |
57 | ディスクIF | “ディスクIF” | String | ディスク情報:ハードディスクのI/Fスペック |
58 | ディスク説明 | “ディスク説明” | String | ディスク情報:ハードディスクの説明 |
ドライブタイプ | ドライブタイプの値 |
---|---|
フロッピィディスク | Floppy disk |
ハードディスク | Hard disk drive |
CD-ROM | CD-ROM drive |
RAM | RAM drive |
リムーバブル | Removable drive |
ネットワーク | Network drive |
不明 | Unknown |
OS | OS名の値 |
---|---|
Windows 10 Education | Windows 10 Education |
Windows 10 Enterprise LTSB | Windows 10 Enterprise LTSB |
Windows 10 Enterprise LTSC | Windows 10 Enterprise LTSC |
Windows 10 Enterprise | Windows 10 Enterprise |
Windows 10 Home | Windows 10 Home |
Windows 10 Pro | Windows 10 Pro |
Windows 10 Education 64ビット版 | Windows 10 Education (x64) |
Windows 10 Enterprise LTSB 64ビット版 | Windows 10 Enterprise LTSB (x64) |
Windows 10 Enterprise LTSC 64ビット版 | Windows 10 Enterprise LTSC (x64) |
Windows 10 Enterprise 64ビット版 | Windows 10 Enterprise (x64) |
Windows 10 Home 64ビット版 | Windows 10 Home (x64) |
Windows 10 Pro 64ビット版 | Windows 10 Pro (x64) |
Windows 11 Education 64ビット版 | Windows 11 Education (x64) |
Windows 11 Enterprise 64ビット版 | Windows 11 Enterprise (x64) |
Windows 11 Home 64ビット版 | Windows 11 Home (x64) |
Windows 11 Pro 64ビット版 | Windows 11 Pro (x64) |
Windows Server 2016 Datacenter | Windows Server 2016 Datacenter |
Windows Server 2016 Standard | Windows Server 2016 Standard |
Windows Server 2016 Essentials | Windows Server 2016 Essentials |
Windows Server 2019 Datacenter | Windows Server 2019 Datacenter |
Windows Server 2019 Standard | Windows Server 2019 Standard |
Windows Server 2019 Essentials | Windows Server 2019 Essentials |
Windows Server 2022 Datacenter | Windows Server 2022 Datacenter |
Windows Server 2022 Standard | Windows Server 2022 Standard |
Windows Server 2022 Essentials | Windows Server 2022 Essentials |
各ソフトウェア単位に1情報を構成します。
番号 | 項目 | 項目データ形式 | 項目タイプ | 備考 |
---|---|---|---|---|
0 | クライアントKey(必須) | “クライアント識別名” | String | クライアントを識別する一意のキー |
1 | ファイル名(最低限必要) | “ファイル名” | String | 検索されたファイル名またはディレクトリ名 |
2 | ファイルサイズ | “ファイルサイズ” | Number | 単位:Byte |
3 | 更新日付 | “YYYYMMDDhhmm” | Number | ファイルの更新日付(年月日時分) 半角12桁 |
4 | プログラム名 | “辞書コード” | String | ソフトウェア辞書の辞書コード 使用する場合だけデータを格納 |
各ソフトウェア単位に1情報を構成します。
番号 | 項目 | 項目データ形式 | 項目タイプ | 備考 |
---|---|---|---|---|
0 | クライアントKey(必須) | “クライアント識別名” | String | クライアントを識別する一意のキー |
1 | プログラム名(最低限必要) | “プログラム名” | String | コントロールパネルの[プログラムと機能]-[プログラムのアンインストール]に存在するソフトウェアのプログラム名 |
番号 | 項目名 | 項目データ形式 | 項目タイプ | 備考 |
---|---|---|---|---|
0 | クライアントKey(必須) | “クライアント識別名” | String | クライアントを識別する一意のキー |
1 | 検索キー(最低限必要) | “レジストリキー” | String | 検索対象のキー |
2 | 検索キー名 | “レジストリキーの名前” | String | 検索対象のキー名 |
3 | 検索キー名の値 | “レジストリキーの名前の値” | String | 検索対象のキー名の値 |
各クライアント単位に1情報を構成します。ユーザー情報には1から10の任意の情報を格納できます。
番号 | 項目 | 項目データ形式 | 項目タイプ | 備考 |
---|---|---|---|---|
0 | クライアントKey(必須) | “クライアント識別名” | String | クライアントを識別する一意のキー |
1 | ユーザー情報1 | “項目名,内容(値)” | "String,String" | 項目名・内容は任意 |
2 | ユーザー情報2 | “項目名,内容(値)” | "String,String" | 同上 |
3 | ユーザー情報3 | “項目名,内容(値)” | "String,String" | 同上 |
4 | ユーザー情報4 | “項目名,内容(値)” | "String,String" | 同上 |
5 | ユーザー情報5 | “項目名,内容(値)” | "String,String" | 同上 |
6 | ユーザー情報6 | “項目名,内容(値)” | "String,String" | 同上 |
7 | ユーザー情報7 | “項目名,内容(値)” | "String,String" | 同上 |
8 | ユーザー情報8 | “項目名,内容(値)” | "String,String" | 同上 |
9 | ユーザー情報9 | “項目名,内容(値)” | "String,String" | 同上 |
10 | ユーザー情報10 | “項目名,内容(値)” | "String,String" | 同上 |
各クライアント単位に1情報を構成します。
番号 | 項目 | 項目データ形式 | 項目タイプ | 備考 |
---|---|---|---|---|
0 | クライアントKey(必須) | クライアント識別名 | String | クライアントを識別する一意のキー |
1 | 実行ファイル名(最低限必要) | ファイル名 | String | プログラムの実行ファイル名 |
2 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
3 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
4 | 起動日付(最低限必要) | YYYY/MM/DD | DateTime | プログラムが起動された日付 |
5 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
6 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
7 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
8 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
9 | 起動回数(最低限必要) | n | Number | プログラムを起動した回数 |
10 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
11 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
12 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
13 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
14 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
15 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
16 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
17 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
18 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
19 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
20 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
21 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
22 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
23 | [リザーブ領域] | - | - | 空を設定します(「,,」のようになります) |
例)
10001+USER01+PC1,LPLS153.EXE,,,2007/04/01,,,,,1,,,,,,,,,,,,,, 10002+USER02+PC2,LPLS153.EXE,,,2007/04/02,,,,,2,,,,,,,,,,,,,, 10003+USER03+PC3,LPLS153.EXE,,,2007/03/01,,,,,1,,,,,,,,,,,,,, |
Systemwalker Desktop Patrolへの登録
作成したCSV形式のファイルをSystemwalker Desktop Patrolに登録します。
手順は、以下のとおりです。
インベントリ情報のファイルを登録するための設定をします。
CSに登録する場合
[スタート]-[Systemwalker Desktop Patrol]-[環境設定]-[他製品連携-環境設定]を選択します。
DSに登録する場合
[DTPインストールディレクトリ]-[FJSVsbiis]-[bin]にある「iissetup.exe」をダブルクリックします。
→[他製品連携-環境設定]画面が表示されます。
以下の情報を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
なお、その他の情報は、“15.2.1 Systemwalker Centric Managerによるインベントリ情報の収集”を参照してください。
[常駐プロセスとして起動]ラジオボタンに[する]または[しない]を選択する
→[する]にした場合
ポーリング間隔に従い、自動的にインベントリ情報が収集されます。
→[しない]にした場合
コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行すると、インベントリ情報のファイルが取り込まれます。なお、引数に「CSV」を入力してください。
DTPインストールディレクトリ\FJSVsbiis\bin\InvSend.exe CSV |
[連携を行う製品]プルダウンメニューから「CSV」を選択する
[インベントリ情報格納パス]テキストボックスに、作成したCSV形式のファイルのパスを入力する(ファイル名の指定が必要)
「ユーザーIDを指定」に、収集インベントリ情報のハードウェア情報またはユーザー情報から、任意の情報を設定してください。
「PC名を指定」に、収集インベントリ情報のハードウェア情報またはユーザー情報から、任意の情報を設定してください。