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Interstage Navigator ServerV9.6.0 セットアップガイド Vol.1(Standard Edition用)
FUJITSU Software

1.2.9 ODBCドライバの使用時の注意事項

ODBCドライバの使用時の注意事項について説明します。

1.2.9.1 ODBCドライバ共通の注意事項

Navigatorから利用可能なすべてのODBCドライバの利用時の注意について説明します。

データ型

Navigatorのデータ型と、ODBCのデータ型との対応を以下に示します。ODBCドライバが各DBMSのデータ型をODBCのデータ型に変換する規則については各ODBCドライバのヘルプ・マニュアルなどで確認してください。

利用不可のデータ型の項目を含むテーブルの場合、利用不可のデータ型の項目を除いて利用することができます。

ODBCドライバのデータ型

Navigatorのデータ型

整数型

SQL_INTEGER

INTEGER

SQL_SMALLINT

SMALLINT

SQL_TINYINT

SMALLINT

SQL_BIGINT

DECIMAL(20,0)
※SAP IQのみ利用可能

概数型

SQL_FLOAT

FLOAT

SQL_DOUBLE

FLOAT

SQL_REAL

利用不可

真数型

SQL_DECIMAL(p,q)(0<=q<=p)

DECIMAL(p,q)
pは最大38桁まで

SQL_NUMERIC(p,q)(0<=q<=p)

NUMERIC(p,q)
pは最大38桁まで

SQL_DECIMAL(p,q)(q>p)

DECIMAL(q,q)
qは最大38桁まで

SQL_NUMERIC(p,q)(q>p)

NUMERIC(q,q)
qは最大38桁まで

SQL_DECIMAL(p,q)(q<0)

DECIMAL(p-q,0)
p-qは最大38桁まで

SQL_NUMERIC(p,q)(q<0)

NUMERIC(p-q,0)
p-qは最大38桁まで

文字型

SQL_CHAR(n)

CHARACTER(n)

SQL_VARCHAR (n)

VARCHAR(n)

SQL_LONGVARCHAR

利用不可

日付時刻型

SQL_DATE

CHARACTER(10)

SQL_TIME

CHARACTER(8)

SQL_TIMESTAMP

CHARACTER(19)

特殊型

SQL_BIT

利用不可

SQL_BINARY

利用不可

SQL_VARBINARY

利用不可

SQL_LONGVARBINARY

利用不可

その他の型

利用不可

なお、データの中に「改行のコード」や「タブのコード」などがある項目は、利用できません。このような項目を含む場合は、その項目を除いて利用してください。

データ型の注意事項

SQL_CHAR、SQL_VARCHAR、SQL_DECIMAL、またはSQL_NUMERICの最大精度は、各ODBCドライバの仕様に依存します。しかし、38桁を超える精度のSQL_DECIMAL型、SQL_NUMERIC型は、Navigatorでは利用できません。

また、集合関数や演算結果をSQL_DECIMALやSQL_NUMERICで返却するDBMSの場合、38桁を超える結果データが発生すると、オーバフローや丸めによる誤差の原因となることがあります。

Navigatorで利用するテーブルに必要な権限

Navigatorで利用するデータソースのテーブルには、接続するNavigatorユーザへのSELECT権を設定してください。

名称と名称の文字種

名称の規則

スキーマ名、テーブル名、および項目名として使用できる名称は、半角文字だけ、または全角文字だけの名称です。データソース名として使用できる名称は、半角文字だけの名称です。使用できる名称の規則を、以下に示します。

なお、各ODBCドライバの制限により、これらの文字だけからなる識別子も使用できない場合があります。

使用できない名称

以下に示す名称は、スキーマ名、テーブル名、項目名、およびデータソース名として使用できません。

名称の長さの制限

Navigatorで使用できるスキーマ名、テーブル名、項目名の名称の長さには以下の制限があります。

またスキーマ名を修飾するODBCのカタログ名の長さは最大252バイトまで利用できます。

注意

制限事項

ODBCドライバを利用する場合の機能制限について

ODBCドライバを利用する場合、以下の機能は制限されます。

ご使用のODBCドライバやODBCドライバのバージョンにより、複合コードが利用できないことがあります。

表の結合について

表の結合は、接続したデータソース(Navigatorでの接続単位としての1データソース)内だけで行うことができます。

SQL_TIMESTAMP型での小数秒について

NavigatorではSQL_TIME、SQL_TIMESTAMP型での小数秒は扱えません。

Navigatorで使用する項目には、できるだけ小数秒を格納しない(すべてのデータの小数秒が0)ようにしてください。また、使用前には、項目に0以外の小数秒が格納されていないか確認してください。

小数秒のデータを格納している場合について

DBMSの項目にデータの小数秒まで格納している場合、以下のような問題があります。

1.2.9.2 SAP IQ用のODBCドライバの注意事項

SAP IQ用のODBCドライバの利用時の注意について説明します。

名称と名称の文字種

使用できない名称

SAP IQで以下の文字列で囲む必要がある名称は、スキーマ名、テーブル名、項目名、およびデータソース名として使用できません。

制限事項

名標の大文字小文字の扱いについて

Navigatorでは、名標の大文字小文字は区別して扱います。そのため、SAP IQの設定についても、必ず、名標の大文字小文字の区別をする設定になっていることを確認してください。

なお、初期値は、大文字小文字を区別するように設定されています。

照合順序について

Navigatorで利用できる照合順序は、以下のとおりです。

後方空白の扱いについて

データの最後が空白で終わるデータがある場合、Navigatorでは、当該空白が取り除かれたデータとして扱われます。

「\」またはバックスラッシュの扱いについて