リストビューアの画面上に表示されるオーバレイにおいて、以下の異常が発生する場合の確認事項、および原因について説明します。
オーバレイが表示されない
オーバレイの表示位置がおかしい
異なるオーバレイが表示される
(1) オーバレイが表示されない
オーバレイが表示されない場合、以下の項目を確認してください。
オーバレイがリスト管理サーバに転送されているか確認
オーバレイがリスト管理サーバに転送されていない場合は、オーバレイを登録してください。オーバレイの登録方法は、扱う帳票の種類、転送方法により異なります。
オーバレイを転送、登録する方法については、“運用手引書”を参照してください。 |
オーバレイの格納場所が正しいか確認
オーバレイの格納場所が正しいことを確認してください。オーバレイの格納場所は、サーバ動作環境ファイルの以下のキーワードに指定しているディレクトリです。
OVL : | JEF形式のドットオーバレイ(KOL1)の格納先 |
KOL5: | 富士通ホストから転送したJEF/AP形式のベクトルオーバレイ(KOL5)、またはFORMのFORMツールで作成したベクトルオーバレイ(KOL5)の格納先 |
KOL6: | FORMのPowerFORMツールまたはList Creatorデザイナで作成したベクトルオーバレイ(KOL6)の格納先 |
帳票が使用するオーバレイが存在するか確認
帳票が使用するオーバレイが、オーバレイの格納場所に存在することを確認してください。
帳票が使用するオーバレイは、帳票のプロパティにおける【オーバレイ】タブの「使用するオーバレイ」に表示されます。
(2) オーバレイの表示位置がおかしい
オーバレイの表示位置がおかしい場合、以下の項目を確認してください。
富士通ホスト帳票において、ベクトルオーバレイ(KOL6)が使用されていないか確認
富士通ホスト帳票には、ベクトルオーバレイ(KOL5)を使用してください。ベクトルオーバレイ(KOL6)を使用していると、以下のような現象が発生します。
オーバレイの表示位置が、1桁右方向にずれて表示される
オーバレイ内の文字が欠けて表示される
なお、オーバレイの形式は、FORMにより確認することができます。
FORMによるオーバレイの形式の確認方法は、“FORMのマニュアル”を参照してください。 |
オーバレイの文字列の設定が「両端揃え」になっているか確認
ベクトルオーバレイ(KOL6)を使用している帳票の場合、オーバレイの文字列がずれて表示される場合があります。
FORMのPowerFORMツール、またはList Creatorデザイナで、オーバレイ文字配置に「両端揃え」を指定してください。
FORMのPowerFORMツールでオーバレイ文字配置を指定する方法は、“FORMのマニュアル”を参照してください。 List Creatorデザイナでオーバレイの文字配置を指定する方法は、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。 |
富士通ホスト帳票において、印刷禁止域の設定がホストでの印刷時とList Worksへの登録時で異なっていないか確認
APSのライタ定義(DFNWTRコマンド)のPRTAREAオペランドを確認してください。
オーバレイに対して印刷データが上方向にずれる場合
以下のオペランドが有効になっていることが考えられます。
PRTAREA(NOLIMIT) : 印刷禁止域を設定しない
この場合は、PRTAREA(LIMIT)を指定するか、PRTAREA(NOLIMIT)の指定をはずしてください。
オーバレイに対して印刷データが下方向にずれる場合
以下のオペランドが有効になっていることが考えられます。
PRTAREA(LIMIT) : 印刷禁止域を設定する
※ PRTAREAの指定を省略した場合も同様
この場合は、PRTAREA(NOLIMIT)を指定してください。
APSのライタ定義については、“OSIV APSのマニュアル”および“OSIV APS/NPのマニュアル”を参照してください。 |
(3) 異なるオーバレイが表示される
異なるオーバレイが表示される場合、以下の項目を確認してください。
オーバレイの履歴管理を行っているか確認
オーバレイの履歴管理を行っていない場合は、後から登録されたオーバレイが上書き保存されます。必要に応じて、オーバレイの履歴管理を行ってください。