プロパティ設定ファイルは、Javaインタフェースが動作するために必要な情報を指定するファイルです。
ポイント
プロパティ設定ファイルのサンプルは、以下のフォルダに格納されています。
スタンドアロン型の動作を確認する場合
【Windows版】の場合
List Creatorインストールディレクトリ\utility\javatest\local.properties
【Linux for Intel64版】の場合
/opt/FJSVoast/utility/javatest/utf8/local.properties
コネクタ連携型の動作を確認する場合
【Windows版】の場合
List Creatorインストールディレクトリ\utility\javatest\connect.properties
【Linux for Intel64版】の場合
/opt/FJSVoast/utility/javatest/utf8/connect.properties
【Linux for Intel64版】の場合、プロパティ設定ファイルのサンプルには、List Creatorの製品媒体に収録されているList Creatorのサンプル帳票が/opt/FJSVoast/samples/utf8ディレクトリに格納されているものとして作成されています。本コマンドを実行する前に以下を参照し、List Creatorの製品媒体から帳票を移行してください。
●プロパティ設定ファイルの記述形式
プロパティ設定ファイルは、以下の書式で指定します。
キーワード=値 |
なお、記述内容には、以下の規則があります。
「#」で始まる行は、コメント行とみなします。
キーワードを複数回指定した場合は、最後に指定した値が有効になります。
「=」以前に空白やタブを指定した場合は、キーワードが無効になります。「=」以降の空白やタブは、文字として扱います。
●プロパティ設定ファイルの文字コード系
Windowsの場合は、Shift-JISの文字コード系でプロパティ設定ファイルを作成してください。
UNIX系OSの場合は、コマンドの実行環境の文字コード系でプロパティ設定ファイルを作成してください。
プロパティ設定ファイルは、UNICODE(UTF8)の文字コード系で作成してください。
●プロパティ設定ファイルのキーワード一覧
キーワードの一覧を以下に示します。
なお、値の詳細は、オンラインマニュアル"アプリケーション作成ガイド"のFormsFileクラス、およびPrintPropertiesクラスの各メソッドの説明を参照してください。
キーワード | 必須 | 値 | 対応するJavaインタフェースのメソッド |
---|---|---|---|
assets | ◎ | 帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。 | FormsFileクラスの |
setScriptFile | ○ | 1つの帳票を出力するときに使用する帳票名を指定します。 | FormsFileクラスの |
setDataFile | ○ | データファイル名をフルパスで指定します。 | FormsFileクラスの |
setDataFile_encoding | △ | 入力データの文字コード系を指定します。 | FormsFileクラスの |
setFileType | △ | 実行環境の文字コード系を指定します。 | FormsFileクラスの |
setXmlDataRoot | △ | 入力データ形式が「XML形式」で、XMLルートとデータルートが異なる場合に、XMLデータ中のデータルートの親要素のパスを指定します。 | FormsFileクラスの |
setGrpOut | ○ | マルチフォーム出力するかどうかを指定します。 | FormsFileクラスの |
setLcForm | ○ | マルチフォーム/組合せフォーム出力時の帳票名を指定します。 | FormsFileクラスの |
setGrpDelimitMode | ○ | マルチフォーム/組合せフォーム出力帳票名データ区切り文字種別を指定します。 | FormsFileクラスの |
setGrpDelimit | △ | マルチフォーム/組合せフォーム出力時、帳票名データ区切り文字種別に「DELIMIT_ANY」を指定した場合、実際に使用する区切り文字を指定します。 | FormsFileクラスの |
setGrpBytes | △ | マルチフォーム出力時、入力データ形式が固定長で帳票名データ区切り文字種別に「DELIMIT_FIXED」または「DELIMIT_FIXEDDELIMIT」を指定した場合、データファイル中の帳票名データのフィールド長を指定します。 | FormsFileクラスの |
setCbForm | ○ | 組合せフォーム出力するときに指定します。 | FormsFileクラスの |
setCbFile | △ | 組合せフォーム定義ファイルを指定します。 | FormsFileクラスの |
ID_xxxxx | △ | 帳票出力時に指定するプロパティのキーと値のセットを指定します。 | PrintPropertiesクラ |
◎:指定必須
○:出力する方法(1つの帳票を出力、マルチフォーム出力、または組合せフォーム出力)により指定必須
△:必要に応じて指定
*1:
1つの帳票を出力する場合(マルチフォーム出力、または組合せフォーム出力をしない場合)は、このキーワードを必ず指定してください。
*2:
マルチフォーム出力する場合は、このキーワードを必ず指定してください。
*3:
組合せフォーム出力する場合は、このキーワードを必ず指定してください。
●プロパティ設定ファイルの記述例
以下に、【Windows版】の場合のプロパティ設定ファイルの記述例を示します。
PDFファイル保存で、帳票に「帳票1」を使用し、データファイルの文字コード系に「Shift-JIS」を指定して「C:\Data\PDF」配下に「帳票.pdf」というPDFファイルを生成します。
assets=C:\Assets |
OWFファイル生成で、帳票に「売上伝票」を使用し、データファイルの文字コード系に「Shift-JIS」を指定して「C:\OWF」配下に「URIAGE.owf」というOWFファイルを生成します。
assets=C:\Assets |
PDFファイル保存で、帳票に「帳票1」を使用し、データファイルの文字コード系に「Shift-JIS」を指定して帳票出力サーバ「hostA」でPDFファイル「帳票.pdf」を生成し、アプリケーションサーバに配置します。
assets=C:\Assets |