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Interstage List Creator V11.1.0 環境設定・帳票運用編

A.4.3 プロパティ設定ファイル

プロパティ設定ファイルは、Javaインタフェースが動作するために必要な情報を指定するファイルです。

ポイント

  • プロパティ設定ファイルのサンプルは、以下のフォルダに格納されています。

    • スタンドアロン型の動作を確認する場合

      【Windows版】の場合

      List Creatorインストールディレクトリ\utility\javatest\local.properties

      【Linux for Intel64版】の場合

      /opt/FJSVoast/utility/javatest/utf8/local.properties

    • コネクタ連携型の動作を確認する場合

      【Windows版】の場合

      List Creatorインストールディレクトリ\utility\javatest\connect.properties

      【Linux for Intel64版】の場合

      /opt/FJSVoast/utility/javatest/utf8/connect.properties

  • 【Linux for Intel64版】の場合、プロパティ設定ファイルのサンプルには、List Creatorの製品媒体に収録されているList Creatorのサンプル帳票が/opt/FJSVoast/samples/utf8ディレクトリに格納されているものとして作成されています。本コマンドを実行する前に以下を参照し、List Creatorの製品媒体から帳票を移行してください。

    ⇒“第8章 帳票資源の準備と配置

プロパティ設定ファイルの記述形式

プロパティ設定ファイルは、以下の書式で指定します。

キーワード=値

なお、記述内容には、以下の規則があります。

プロパティ設定ファイルの文字コード系

Java SE 17以前を使用する場合

Windowsの場合は、Shift-JISの文字コード系でプロパティ設定ファイルを作成してください。

UNIX系OSの場合は、コマンドの実行環境の文字コード系でプロパティ設定ファイルを作成してください。

Java SE 21以降を使用する場合

プロパティ設定ファイルは、UNICODE(UTF8)の文字コード系で作成してください。

プロパティ設定ファイルのキーワード一覧

キーワードの一覧を以下に示します。

なお、値の詳細は、オンラインマニュアル"アプリケーション作成ガイド"のFormsFileクラス、およびPrintPropertiesクラスの各メソッドの説明を参照してください。

表A.5 プロパティ設定ファイルのキーワード一覧

キーワード

必須

対応するJavaインタフェースのメソッド

assets

帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。
このキーワードは必ず指定してください。

FormsFileクラスの
コンストラクタ

setScriptFile


(*1)

1つの帳票を出力するときに使用する帳票名を指定します。

FormsFileクラスの
setScriptFile

setDataFile


(*2)(*3)

データファイル名をフルパスで指定します。

FormsFileクラスの
setDataFile

setDataFile_encoding

入力データの文字コード系を指定します。

FormsFileクラスの
setDataFile

setFileType

実行環境の文字コード系を指定します。

FormsFileクラスの
setFileType

setXmlDataRoot

入力データ形式が「XML形式」で、XMLルートとデータルートが異なる場合に、XMLデータ中のデータルートの親要素のパスを指定します。
データルートの親要素のパスは、「スラッシュ(/)」を始点にデータルートの親要素までの要素名を「スラッシュ(/)」で区切って指定します。

FormsFileクラスの
setXmlDataRoot

setGrpOut


(*2)

マルチフォーム出力するかどうかを指定します。

FormsFileクラスの
setGrpOut

setLcForm


(*2)(*3)

マルチフォーム/組合せフォーム出力時の帳票名を指定します。
複数の帳票名を「セミコロン(;)」で区切って指定します。

FormsFileクラスの
setLcForm

setGrpDelimitMode


(*2)(*3)

マルチフォーム/組合せフォーム出力帳票名データ区切り文字種別を指定します。

FormsFileクラスの
setGrpDelimitMode

setGrpDelimit

マルチフォーム/組合せフォーム出力時、帳票名データ区切り文字種別に「DELIMIT_ANY」を指定した場合、実際に使用する区切り文字を指定します。

FormsFileクラスの
setGrpDelimit

setGrpBytes

マルチフォーム出力時、入力データ形式が固定長で帳票名データ区切り文字種別に「DELIMIT_FIXED」または「DELIMIT_FIXEDDELIMIT」を指定した場合、データファイル中の帳票名データのフィールド長を指定します。

FormsFileクラスの
setGrpBytes

setCbForm


(*3)

組合せフォーム出力するときに指定します。

FormsFileクラスの
setCbForm

setCbFile

組合せフォーム定義ファイルを指定します。

FormsFileクラスの
setCbFile

ID_xxxxx

帳票出力時に指定するプロパティのキーと値のセットを指定します。
キーワード(ID_xxxxx)は、setPropertyメソッドで指定するキーと同じ名前が指定できます。

PrintPropertiesクラ
スのsetProperty

◎:指定必須
○:出力する方法(1つの帳票を出力、マルチフォーム出力、または組合せフォーム出力)により指定必須
△:必要に応じて指定


*1:
1つの帳票を出力する場合(マルチフォーム出力、または組合せフォーム出力をしない場合)は、このキーワードを必ず指定してください。

*2:
マルチフォーム出力する場合は、このキーワードを必ず指定してください。

*3:
組合せフォーム出力する場合は、このキーワードを必ず指定してください。

プロパティ設定ファイルの記述例

以下に、【Windows版】の場合のプロパティ設定ファイルの記述例を示します。

スタンドアロン型

PDFファイル保存で、帳票に「帳票1」を使用し、データファイルの文字コード系に「Shift-JIS」を指定して「C:\Data\PDF」配下に「帳票.pdf」というPDFファイルを生成します。

assets=C:\Assets
setScriptFile=帳票1
setDataFile=C:\Data\帳票1.dat
setDataFile_encoding=CODE_SJIS
ID_DIRECTMETHOD=PDF
ID_KEEPPDF=C:\Data\PDF\帳票.pdf

OWFファイル生成で、帳票に「売上伝票」を使用し、データファイルの文字コード系に「Shift-JIS」を指定して「C:\OWF」配下に「URIAGE.owf」というOWFファイルを生成します。

assets=C:\Assets
setScriptFile=売上伝票
setDataFile=C:\Data\売上伝票.dat
setDataFile_encoding=CODE_SJIS
ID_DIRECTMETHOD=OWF
ID_KEEPOWF=C:\OWF\URIAGE.owf

コネクタ連携型

PDFファイル保存で、帳票に「帳票1」を使用し、データファイルの文字コード系に「Shift-JIS」を指定して帳票出力サーバ「hostA」でPDFファイル「帳票.pdf」を生成し、アプリケーションサーバに配置します。

assets=C:\Assets
setScriptFile=帳票1
setDataFile=C:\Data\帳票1.dat
setDataFile_encoding=CODE_SJIS
ID_HOST=hostA
ID_DIRECTMETHOD=PDF
ID_RETURNPDFPATH=C:\Data\PDF\帳票.pdf