ここでは、List Creatorの環境設定時に使用するコマンドについて説明します。
環境設定コマンドの設定は、システム管理者権限でのみ実行できます。一般ユーザは、設定値を確認することはできますが、変更することはできません。
prsetassetsdirコマンド(帳票格納ディレクトリを設定する)
prsetremenvコマンド(作業用ディレクトリとネットワークの環境を設定する)
prsetpasswdコマンド(Windowsへのリモート帳票出力ユーザを設定する)
prsetlogコマンド(トラブル発生時の調査用ログの環境を設定する)
prsetdigitovermsg コマンド(データが項目長の範囲を超える場合のメッセージの通知動作を設定する)
prsetterritovermsgコマンド(データが領域長の範囲を超える場合のメッセージの通知動作を設定する)
prsetdatalogコマンド(入力データの退避環境を設定する)
prsetenvkeyコマンド(帳票出力に関する環境設定の情報を設定する)
コマンド実行時には、次の環境変数を設定してください。
LD_LIBRARY_PATH(List Creatorのライブラリ格納フォルダを指定する)
PATH(List Creatorのコマンド格納フォルダを指定する)
List Creatorのライブラリ格納フォルダを指定する環境変数です。
prsetdigitovermsg コマンドおよびprsetterritovermsgコマンドを実行する場合に、この環境変数にList Creator の以下のライブラリ格納フォルダ(「/opt/FJSVoast/lib」)を追加してください。
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:$LD_LIBRARY_PATH export LD_LIBRARY_PATH
List Creatorのコマンド格納フォルダを指定する環境変数です。
コマンドをコマンド名だけで実行したい場合に、この環境変数にList Creatorのコマンド格納フォルダ(「/opt/FJSVoast/bin」)を追加してください。
なお、コマンドをフルパスで実行する場合は、この環境変数を指定する必要はありません。
PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH export PATH
帳票を出力するときの帳票格納ディレクトリを設定できます。また、現在の設定値を表示できます。
コマンドの記述形式を示します。
prsetassetsdir -s 帳票格納ディレクトリ
prsetassetsdir
オプションについて説明します。
帳票格納ディレクトリを512バイト以内のフルパスで指定します。
帳票出力時、帳票格納ディレクトリは以下の優先順序で有効になります。
帳票の出力時に指定した帳票格納ディレクトリ
環境変数OA_ASSETSDIRで指定した帳票格納ディレクトリ
このコマンドで設定した帳票格納ディレクトリ
省略すると、現在の帳票格納ディレクトリが表示されます。
注意
帳票格納ディレクトリの末尾には、「スラッシュ(/)」を指定しないでください。
帳票格納ディレクトリ配下には、帳票を出力するユーザが読み取りできる権限を付けてください。読み取りできる権限がない場合、帳票を出力できません。
ポイント
インストール直後の帳票格納ディレクトリは「/var/opt/FJSVoast/assets」です。
このオプションを指定した場合、指定した帳票格納ディレクトリ、および帳票格納ディレクトリ配下のオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)がすでに存在する場合は、設定を変更し終了します。
指定した帳票格納ディレクトリ、または帳票格納ディレクトリ配下のオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)が存在しない場合は、ディレクトリを作成するかどうかを促すメッセージが表示されます。メッセージに対して「y」で応答すると、ディレクトリを作成し、設定を変更します。「n」で応答すると設定の変更は行いません。
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
リモート帳票出力時の作業用ディレクトリ、およびネットワークトラフィックを少なくするための負荷軽減レベルを設定できます。また、現在の設定値を表示できます。
設定の変更を有効にするには、List Creator サービスを再起動します。操作方法については、以下を参照してください。
コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
prsetremenv [ -d 作業用ディレクトリ ] [ -c 負荷軽減レベル ]
prsetremenv -l
オプションについて説明します。
リモート帳票出力時に帳票出力サーバ側に転送された帳票や一時的に作成される作業用ディレクトリや作業用ファイルの格納ディレクトリを512バイト以内のフルパスで指定します。
省略すると、作業用ディレクトリは変更されません。
注意
作業用ディレクトリの末尾には、「スラッシュ(/)」を指定しないでください。
作業用ディレクトリ配下には、帳票を出力するユーザが読み取り、書き込みできる権限を付けてください。読み取り、書き込みできる権限がない場合、帳票を出力できません。
ポイント
インストール直後の作業用ディレクトリは「/var/opt/FJSVoast/remdir」です。
このオプションを指定した場合、指定した作業用ディレクトリ、および作業用ディレクトリ配下のオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)がすでに存在する場合は、設定を変更し終了します。
指定した作業用ディレクトリ、または作業用ディレクトリ配下のオーバレイ格納ディレクトリ(kol5)が存在しない場合は、ディレクトリを作成するかどうかを促すメッセージが表示されます。メッセージに対して「y」で応答すると、ディレクトリを作成し、設定を変更します。「n」で応答すると設定の変更は行いません。
リモート帳票出力時、List Creatorでは、8Kバイト単位でデータを転送します。データを8Kバイト転送した後、次のデータを転送するまでの間隔を調整する場合に指定します。
負荷軽減レベルを上げるほどデータ転送は遅くなりますが、ネットワークへの負荷を軽くできます。
調整しない(間隔なし(もっとも高速にデータを転送します))
レベル1(0.02秒間隔)
レベル2(0.04秒間隔)
レベル3(0.06秒間隔)
レベル4(0.08秒間隔)
レベル5(0.10秒間隔)
レベル6(0.12秒間隔)
レベル7(0.14秒間隔)
レベル8(0.16秒間隔)
レベル9(0.18秒間隔)
レベル10(0.20秒間隔)
省略すると、負荷軽減レベルは変更されません。
通常は変更する必要はありません。ネットワークの負荷が高く、その他の業務が滞るというような問題が発生した場合にのみ、運用に応じて調整してください。
ポイント
インストール直後の負荷軽減レベルは「0(調整しない)」です。
通常は「0(調整しない)」を選択してください。環境にもよりますが、10MbpsのLAN環境で1Mバイトのデータを転送する場合、「0(調整しない)」では2.5秒程度、「10(レベル10)」では「0(調整しない)」の10倍程度の時間がかかります。
現在の設定値(作業用ディレクトリ、負荷軽減レベル)を表示する場合に指定します。
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
Windowsへのリモート帳票出力を行う場合のリモート帳票出力ユーザを登録/変更/削除/表示できます。
注意
帳票出力サーバがUNIX系OSの場合は、このコマンドでリモート帳票出力ユーザを設定する必要はありません。ただし、アプリケーションサーバでリモート帳票出力をするユーザが、帳票出力サーバに登録されている必要があります。
コマンドの記述形式を示します。
prsetpasswd -a -u ユーザ名 [-p パスワード]
prsetpasswd -x -u ユーザ名
prsetpasswd -l
オプションについて説明します。
コマンドを実行すると、パスワードの入力を促すメッセージが表示されます。
ユーザを登録する場合、および登録されているユーザのパスワードを変更する場合に指定します。
登録/変更するユーザ名を指定します。ユーザを登録する場合は、帳票出力サーバ(Windows)に登録されているユーザ名を指定します。
指定できるユーザ名は、空白を含む半角英数字で47文字以内で指定されたユーザ名です。
Windowsへのリモート帳票出力を複数ユーザで運用する場合、ユーザ名の英字の大文字、小文字は区別されます。
登録/変更するパスワードを指定します。
指定できるパスワードは、空白を含む半角英数字で14文字以内で指定されたパスワードです。
省略すると、画面にパスワードの入力を促すメッセージが表示されます。
注意
-pオプションを指定した場合、コマンド実行時にパスワードがそのまま画面に表示されてしまうため、注意が必要です。
登録されているユーザを削除する場合に指定します。
削除するユーザ名を指定します。
登録されているユーザを一覧表示する場合に指定します。ユーザの一覧は、登録されている順序で表示されます。
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
トラブル発生時の調査用のログ(プログラムトレースログ/ネットワークトレースログ)の採取環境を設定できます。また、現在の設定値を表示できます。
設定の変更を有効にするには、List Creator サービスを再起動します。操作方法については、以下を参照してください。
⇒“4.2.8 List Creatorサービスの起動/停止”
トラブル発生時の調査用のログは、トラブル発生時に当社技術員が確認するためのログであり、確認することはできません。
注意
環境設定ファイル(/etc/opt/FJSVoast/conf/lc_env.conf)で、大量出力時のトレースログが設定されている場合、環境設定ファイルの設定が有効となります。
トラブル発生時の調査用ログの環境設定は、以下の優先順位で有効になります。
大量出力時のトレースログ設定
環境設定ファイル(/etc/opt/FJSVoast/conf/lc_env.conf)での設定
トラブル発生時の調査用ログの採取環境設定
prsetlogコマンドでの設定
大量出力時のトレースログ設定の詳細については、以下を参照してください。
コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
prsetlog [-p プログラムトレースレベル ] [-n ネットワークトレースレベル ] [-s ファイルサイズ ]
prsetlog -l
オプションについて説明します。
帳票を出力するときのプログラムの処理結果やその他の情報の採取レベルを指定します。
処理結果が異常の場合、処理結果のみを採取します。
処理結果が異常の場合、処理結果の詳細情報を採取します。
処理結果が異常の場合、異常となった処理の前後の情報を含めて詳細に採取します。
省略すると、プログラムトレースレベルは変更されません。
ポイント
インストール直後のプログラムトレースレベルは「LEVEL3」です。「LEVEL3」での運用を推奨します。通常は変更しないでください。
帳票やデータファイル、メディアデータファイルなどをネットワーク転送する場合など、通信に関する処理結果やその他の情報の採取レベルを指定します。
ネットワークトレースを採取しません。
処理結果が異常の場合、処理結果のみを採取します。
処理結果が異常の場合、処理結果の詳細情報を採取します。
省略すると、ネットワークレースレベルは変更されません。
注意
以下の場合、ネットワークトレースログの設定は無効になります。
・コネクタ連携機能使用時
・COBOLアプリケーション連携機能使用時
ポイント
インストール直後のネットワークトレースレベルは「NO_GET」です。
トレースログのファイルサイズを64~99999Kバイトの範囲で指定します。
採取されるログのサイズの目安については、以下を参照してください。
⇒“1.4 ご使用になる前に知っていただきたいこと”の“●トラブル発生に備えるために”
トレースログがいっぱいになった場合は、古いログから順に上書きされます。ファイルサイズを変更した場合は、変更前に採取されたトレースログの内容は無効になります。
トラブルが発生したときに、すぐに障害調査用情報採取ツールによりファイルを退避できない場合は、余裕を持って10240Kバイト(10Mバイト)程度のサイズを指定してください。
省略すると、ファイルサイズは変更されません。
ポイント
インストール直後のログファイルサイズは「8192」Kバイトです。
トレースログを採取した場合、格納ディレクトリに以下のログファイルが作成されます。
これらのログファイルのサイズは、環境設定のファイルサイズとなります。
・trslog
・f3gbmeft.log
また、格納ディレクトリには、以下のログファイルも作成されます。
・f3gbmiss.log(サイズは1024Kバイト固定)
このため、格納ディレクトリには、以下の空きディスク容量が必要です。
ファイルサイズ×2+1024Kバイト
現在の設定値(プログラムトレースレベル、ネットワークトレースレベル、ファイルサイズ(Kバイト単位)、ログファイル名)を表示する場合に指定します。
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
項目長にデータが収まらない場合のメッセージの通知動作を設定できます。
メッセージは、以下の場合にシステムログに通知されます。
項目に対するデータが項目長を超える場合
項目に指定された演算の演算結果が項目長を超える場合
(ただし、演算結果で小数点以下の桁数が項目長を超えた場合については通知されません)
コマンドの記述形式を示します。
prsetdigitovermsg -s エラー通知指定
prsetdigitovermsg -l
オプションについて説明します。
項目長にデータが収まらない場合に、メッセージを通知するかどうかを指定します。
通知しません。
「エラー」として通知し、出力処理を中断します。
「警告」として出力処理終了時に通知します。
ポイント
インストール直後のエラー通知指定は「N」です。
現在の設定値を表示する場合に指定します。
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
項目の領域内にデータが収まらない場合のメッセージの通知動作について設定します。
メッセージは、以下の場合にシステムログに通知されます。
項目に対するデータが領域長を超える場合
コマンドの記述形式を示します。
prsetterritovermsg -s エラー通知指定
prsetterritovermsg -l
オプションについて説明します。
項目の領域内にデータが収まらない場合に、メッセージを通知するかどうかを指定します。
通知しません。
「エラー」として通知し、出力処理を中断します。
「警告」として出力処理終了時に通知します。
注意
Excelファイル出力時、エラー通知指定は有効になりません。
ポイント
インストール直後のエラー通知指定は「N」です。
現在の設定値を表示する場合に指定します。
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
帳票出力サーバで入力データを退避するかどうかの設定を行います。入力データを退避するときの退避先ディレクトリを変更することもできます。
コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
prsetdatalog [-s 入力データの退避動作指定] [-p 入力データの退避先ディレクトリのパス]
prsetdatalog -l
オプションについて説明します。
入力データを退避するかどうかを指定します。
帳票の入力データを退避しません。
帳票の入力データを退避します。
ポイント
インストール直後の入力データの退避動作指定は「0」です。
入力データを退避する場合の退避先ディレクトリは512バイト以内のフルパスで指定します。
注意
退避先のパスの末尾には、「スラッシュ(/)」を指定しないでください。
退避先のディレクトリ配下には、帳票を出力するユーザが読み取り、および書き込みできる権限を付けてください。読み取り、および書き込みできる権限がない場合、入力データを退避できません。
ポイント
インストール直後の入力データの退避先ディレクトリのパスは
「/var/opt/FJSVoast/tmp」です。
現在の設定値を表示する場合に指定します。
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
注意
トラブルの迅速な解決を行うため、アプリケーションの開発中は入力データを退避することを推奨します。
ただし、以下の注意事項を考慮してセキュリティに問題がないか検討し、退避するかどうかを判断してください。特に、運用中の退避については十分な検討が必要です。
入力データを退避する指定を行った場合、ユーザアプリケーションで指定したデータが退避されます。そのため、退避されたデータにセキュリティ上重要な情報が含まれる場合は、取り扱いに注意してください。
また、入力データを退避するコンピュータは、セキュリティを考慮して、ログインユーザやディレクトリアクセスを制限するなどの対応を行って運用してください。
入力データの退避先ディレクトリには、帳票を出力するユーザが読み取り、および書き込みできる権限を付けてください。読み取り、および書き込みできる権限がない場合、入力データを退避できません。
入力データの退避先には、ローカルディスク上のディレクトリを指定してください。退避先には、以下を指定しないでください。
‐リモートマウントしたディレクトリ
‐リムーバブルディスク
COBOLアプリケーション連携機能使用時は、入力データを退避することはできません。設定は無効になります。
退避した入力データは自動的に削除されません。退避した入力データが不要となった場合は、手動で削除してください。
入力データの退避先の空き容量が256Mバイト以下になった場合は、システムログにメッセージID「00631」のメッセージが出力されます。
この場合、入力データは退避されません。不要なファイルを削除して容量の確保を行うか、または退避するディレクトリを変更してください。
入力データの退避が不要となった場合は、入力データを退避しないように設定を変更してください。
入力データの退避を行った場合には、コンピュータの負荷が増加するため、帳票出力時の性能に影響することがあります。
Web手元印刷型で入力データを退避する場合は、Webクライアントで環境設定を行う必要があります。詳細については、以下を参照してください。
ポイント
退避した入力データのファイル名などの情報は、システムログにメッセージID「00629」のメッセージで出力されます。
List Creatorで帳票を出力する場合の、以下の動作についての環境を設定するコマンドです。
出力する帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作として、以下のいずれかが設定できます。
カラーの指定を有効とし、カラーデータで出力する
カラーの指定を無効とし、モノクロデータで出力する
プリンタ装置の設定にしたがって出力する
ポイント
カラー指定時の動作の設定は、OWFファイル生成時に有効となります。
指定したプリンタが見つからない、または指定したプリンタに出力できない場合の動作として、以下のいずれかが設定できます。
通常使うプリンタに出力する
エラーを通知し、出力を中止する
ポイント
指定プリンタ出力不可時の動作の設定は、OWFファイル生成時に有効となります。
指定プリンタ出力不可時の動作が「通常使うプリンタに出力する」と設定すると、以下の場合は、Webクライアントのログオンユーザの通常使うプリンタに出力されます。
指定したプリンタが見つからない場合
指定したプリンタに出力できない場合
Unicodeの入力データにサロゲートペアが出現した場合の動作として、以下のいずれかが設定できます。
サロゲートペアとして扱う
(上位サロゲートと下位サロゲートが不完全な場合はエラーとする)
サロゲートペアとして扱わない
(サロゲートペアとして不完全でもエラーとしない、V9.2.0までの互換動作)
ポイント
サロゲートペア出現時の動作として「サロゲートペアとして扱う」と設定するとサロゲートペアが出力できますが、「サロゲートペアとして扱わない」と設定するとサロゲートペアは出力できません。
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続いた場合の動作として、以下のいずれかが設定できます。
1つのダブルクォーテーションとして扱う
例)"aaa","b""bb","ccc" ⇒ 「aaa」「b"bb」「ccc」
2つのダブルクォーテーションとして扱う
ポイント
CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作として「2つのダブルクォーテーションとして扱う」と設定して、ダブルクォーテーションを2つ続ける場合は、フィールドデータごとにダブルクォーテーションで囲んでください。
フリーフレーム形式の帳票定義情報に以下が定義されている場合の、改フレーム/ 改ページの動作を設定します。
行ピッチがフレームパーティションの縦幅以上で指定されている
印刷前改行数に1 以上が指定されているフレームパーティションを、フレームの先頭に配置している
以下のいずれかが設定できます。
List Creator V7.0までの互換動作とする
List Creator V8.0.0での変更後の動作とする
List Creator V8.0.0において、フリーフレーム形式の帳票出力を変更しました。
List Creator V7.0以前では、フレームの最後に出力するパーティションがフレームに収まる縦幅であるにもかかわらず、改フレームまたは改ページされて出力されていましたが、List Creator V8.0.0以降では、収 まって出力されるように変更しました。
この変更を無効として、List Creator V7.0以前と同様のタイミングで改フレームまたは改ページするように設定できます。
項目名ラベル付きデータファイルを使用して帳票出力する場合に、データファイルの項目やデータの過不足を検出したときの動作として、以下のいずれかを設定します。
項目名ラベル付きデータ内に過不足を検出するとエラーにする(初期値)
項目名ラベル付きデータ内に過不足を検出してもエラーにしない
項目名ラベル付きデータの記述形式は、どちらの動作が設定されているかで異なります。
項目名ラベル付きデータファイルの記述形式については、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
マルチフォーム出力時のList Creator の動作として、以下のいずれかを設定できます。
マルチフォーム出力の場合に、性能改善モードで動作する
マルチフォーム出力の場合に、性能改善モードで動作しない(従来モードで動作する)(初期値)
性能改善モードで動作すると指定する場合は、帳票出力時に使用する帳票定義情報(性能改善の対象となる帳票定義情報)の数を指定します。
マルチフォーム出力時の性能を向上させたい場合は、上記の動作モードを変更してください。
データ定義画面で「集団印刷とBREAKを連携する」を指定している場合に、マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力を行う場合の動作について、以下のいずれかを設定できます。
帳票の切り替えを行った際に、切り替え後の帳票で集団印刷時にBREAKが発生した際、優先順位指定が無効にならずに出力される
帳票の切り替えを行った際に、切り替え後の帳票で集団印刷時にBREAKが発生した際、優先順位指定が無効になる(初期値)
List Creator V10.0.0 において、以下の条件を満たす場合に、集団印刷の優先順位が無効となるように変更されました。
マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力を行う
データ定義画面で「集団印刷とBREAKを連携する」を指定していない帳票定義情報から、指定している帳票定義情報に切り替えた
切り替え後の帳票定義情報は、ページ変数(TPAGE、または、BTPAGE)の指定を行っていない
切り替え後の帳票で集団印刷時にBREAKが発生した
V9.3.1以前は、上記の条件を満たす場合は、集団印刷の優先順位の指定が無効にならずに出力されていました。
V10.0.0以降は、上記の条件を満たす場合は、集団印刷の優先順位の指定が無効となるよう変更になります。
V9.3.1以前の動作のまま出力する場合は、上記の動作モードを変更してください。
複数の明細パーティション出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」の動作について、以下のいずれかを設定できます。
改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除される
改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除されない(初期値)
List Creator V10.0.0 において、以下の条件を満たす場合に、改ページ、または改フレーム後の出力動作が変更されました。
印刷優先順位が指定された集団印刷を行う項目を含む明細パーティションが複数定義されている
データ定義画面で「集団印刷とBREAK を連携する」を指定している
明細パーティションのいずれかを出力後、BREAKが発生した
BREAKが発生した後、まだ出力していない明細パーティションを出力した
V9.3.1 以前は、上記の条件を満たす場合は、改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除されていました。
V10.0.0 以降は、上記の条件を満たす場合は、改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除されないよう変更になります。
V9.3.1 以前の動作のまま出力する場合は、上記の動作モードを変更してください。
バーコード項目に対する演算動作(条件判定なども含む)について、以下のいずれかの設定ができます。
バーコード項目の演算動作を正しく処理する(初期値)
バーコード項目の演算動作をList Creator V10.0.0までの動作で処理する
List Creator V10.4.0 において、以下のバーコード項目に対する演算動作(条件判定なども含む)が変更されました。
バーコード項目に指定されている演算の結果が項目長に満たない場合の動作
文字列演算の引数にバーコード項目が指定されている場合の動作
条件判定にバーコード項目が指定されている場合の動作
V10.0.0以前の動作のまま出力する場合は、動作モードを変更してください。
V10.0.0以前とV10.4.0以降のバーコード項目の演算、および条件判定処理の変更については、オンラインマニュアル“リリース情報”を参照してください。
ポイント
バーコード項目の演算動作は、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
バーコード項目に不当なデータが指定された場合の動作として、以下のいずれかが設定できます。
「エラー」として通知し、出力処理を中断する(初期値)
バーコード項目を黒塗りで出力し、出力処理の終了時に「警告」を通知する
ポイント
バーコード項目データ不当時の動作は、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
文字列操作を行うときの後ろ空白について、以下のいずれかが設定できます。
後ろ空白を削除する(初期値)
入力データおよび文字列定数に指定した後ろ空白は削除しない
ポイント
文字列操作時の後ろ空白を設定する場合の動作は、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
数字データ出力時の小数部に対する丸めの範囲について、以下のいずれかが設定できます。
オペランドとして指定された演算を行ったときに有効とする(初期値)
上記に加え、項目に対する入力データを受け取ったときに有効とする
ポイント
数字データ出力時の小数部に対する丸め指定の動作は、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
集計表形式、フリーフレーム形式の帳票において、データ定義画面の[拡張定義]タブで$EOP、または$EOFが指定された制御頭書き段落(CNTL-HEAD)、または制御脚書き段落(CNTL-FOOT)の動作について、以下のいずれかが設定できます。
$EOP、$EOFが指定された段落すべてを処理する(初期値)
$EOP、$EOFが指定された段落のうち、最後に指定された段落のみ処理する
ポイント
拡張定義タブに指定した$EOP、$EOFの動作は、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
入力データに IVS文字が指定された場合の異体字セレクタの動作として、以下のいずれかが設定できます。
異体字セレクタを通常の文字として扱う(従来モードで動作する)(初期値)
異体字セレクタによる字形切り替えを行う
異体字セレクタを無視する
ポイント
IVS文字出現時の異体字セレクタの動作は、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
IVS文字出現時の異体字セレクタの動作として、以下を設定すると、IVS文字は出力できません。
異体字セレクタを無視する
異体字セレクタを通常の文字として扱う
注意
IVS文字は、サロゲートペアであるため、IVS文字を出力する場合、サロゲートペア出現時の動作として「サロゲートペアとして扱う」を指定してください。
数字項目、または非出力項目(項目形式が「数字項目」)に対するデータがない場合の動作について、以下のいずれかを設定できます。
出力しない(従来モードで動作する)(初期値)
0を出力
ポイント
数字項目に対するデータがない場合の動作は、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
帳票様式定義の帳票のプロパティ画面の[バーコード]タブで、「入力データ長が項目長に満たない場合、空白で埋める」が指定されていない場合(チェックボックスのチェックが外れている場合)、バーコード項目のデータがすべて半角空白のときの動作を、以下のいずれかで設定できます。
帳票出力時にエラーとなる、またはデータがすべて半角空白のバーコード項目を出力する(初期値)
バーコード項目の出力を抑止する
帳票定義情報に「条件に合うすべての明細」が指定されており、複数ページにまたがるデータが指定された場合の出力時の動作を、以下のいずれかで設定できます。
入力データ1 レコードで2 ページ以上の出力が行われるようなデータの場合、現在出力しているレコードのデータで拡張定義の明細段落以降の段落を出力する(初期値)
入力データ1 レコードで2 ページ以上の出力が行われるようなデータの場合、1 つ前のレコードのデータで拡張定義の明細段落以降の段落を出力する
ポイント
複数ページにまたがる明細パーティションのデータが指定された場合の出力時の動作は、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
コマンドの記述形式を、以下の場合に分けて示します。
環境設定の情報を変更する場合
環境設定の情報を削除する場合
環境設定の情報を表示する場合
[ ]は、省略できることを示します。
prsetenvkey -a [-colorprint カラー指定時の動作] [-defprinter 指定プリンタ出力不可時の動作] [-surrogatepair サロゲートペア出現時の動作] [-csvwqescape CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作] [-freefrm_nfff フリーフレーム形式の改フレーム/改ページの動作] [-labeldatamode 項目名ラベル付きデータファイル内のデータ過不足検出時の動作] [-multiform_num マルチフォーム出力の性能改善モードの動作] [-group_break マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」場合の動作] [-group_detail 複数の明細パーティション出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」場合の動作] [-baropemode バーコード項目の演算動作(条件判定も含む)] [-bardataerrmsg バーコード項目データ不当時の動作] [-stropeblankmode 文字列操作時の後ろ空白を設定する場合の動作] [-numroundmode 数字データ出力時の小数部に対する丸め指定の動作] [-multieopfmode 拡張定義タブに指定した$EOP、$EOFの動作] [-ivsdatamode IVS文字出現時の異体字セレクタの扱い] [-numnullmode 数字項目に対するデータがない場合の動作] [-barallblank バーコード項目のデータがすべて半角空白の場合の動作] [-multipagededata 複数ページにまたがる明細パーティションのデータが指定された場合の出力時の動作]
[ ]は、省略できることを示します。
prsetenvkey -d [-colorprint] [-defprinter] [-surrogatepair] [-csvwqescape] [-freefrm_nfff] [-labeldatamode] [-multiform_num] [-group_break] [-group_detail] [-baropemode] [-bardataerrmsg] [-stropeblankmode] [-numroundmode] [-multieopfmode] [-ivsdatamode] [-numnullmode] [-barallblank] [-multipagededata]
prsetenvkey -l
コマンドのオプションについて、以下の場合に分けて説明します。
環境設定の情報を変更する場合
環境設定の情報を削除する場合
環境設定の情報を表示する場合
このコマンドで設定する情報を変更する場合に必ず指定します。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
カラーの指定を有効とし、カラーデータで出力します。
カラーの指定を無効とし、モノクロデータで出力します。
プリンタ装置の設定、またはカラー印刷機能のサポート状況にしたがって出力します。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「auto」が設定されています。
ポイント
List Creator Enterprise Edition以外では指定することはできません。
指定したプリンタが見つからない、または指定したプリンタに出力できない場合の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
通常使うプリンタに出力します。
エラーを通知し、帳票出力処理を中止します。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「defprt」が設定されています。
ポイント
List Creator Enterprise Edition以外では指定することはできません。
Unicodeの入力データにサロゲートペアが出現した場合、サロゲートペアとして扱うかどうかを指定します。
サロゲートペアとして扱います。
サロゲートペアとして扱いません。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「on」が設定されています。
入力データ形式が「CSV形式」のデータ中にダブルクォーテーション(")が2つ続いた場合、1つのダブルクォーテーションとして扱うかどうかを指定します。
1つのダブルクォーテーションとして扱います。
2 つのダブルクォーテーションとして扱います。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「no」が設定されています。
フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作をList Creator V7.0以前の動作とするかどうかを指定します。
List Creator V7.0までの互換動作とします。
List Creator V8.0.0での変更後の動作とします。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
項目名ラベル付きデータファイルを使用して帳票出力を行う場合に、データファイル内のデータに過不足を検出した場合の動作モードを指定します。
以下のいずれかの値を指定してください。
項目名ラベル付きデータ内に過不足を検出するとエラーとして処理し、帳票出力を中止する動作モードです。
この動作の場合、項目名ラベル付きデータファイルの中には、データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されている項目で、入力データが必要な項目の項目名を全て記述する必要があります。
また、データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されている項目以外の項目名を記述することはできません。
項目名ラベル付きデータ内に過不足を検出してもエラーとせず、帳票出力を続行する動作モードです。
この動作の場合、データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されている項目で、入力データが必要な項目の項目名を全て記述する必要はありません。入力データが必要な項目の項目名を記述しなかった場合、この項目名の入力データは省略されたものとして処理されます。
また、データ定義画面の[データ定義(レポート頭書き)]タブおよび[データ定義]タブに表示されていない項目名を記述することができます。この場合、記述した項目名の入力データは読み飛ばされます。
なお、List Creator インストール直後(初期値)は「1」が設定されています。
項目名ラベル付きデータファイルの記述形式については、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
マルチフォーム出力時に、性能改善モードで動作するかどうかを指定します。
また、性能改善モードで動作する場合は、対象となる帳票定義情報の数を指定します。
マルチフォーム出力の場合に、性能改善モードで動作しない(従来モードで動作する)場合に指定します。
マルチフォーム出力時は、性能改善モードを指定した場合に比べ、帳票出力は遅くなります。
マルチフォーム出力において、性能改善モードで動作する場合に、帳票出力時に使用する帳票定義情報(性能改善の対象となる帳票定義情報)の数を指定します。通常は「99」を指定してください。
指定値は変更することが可能ですが、指定値を変更する場合は、以下の注意事項を確認し、運用にあった値を設定してください。
⇒“A.1.5.6 [注意]”
なお、List Creator インストール直後(初期値)は「1」が設定されています。
以下の条件を満たす場合に、集団印刷の優先順位を無効とするか、有効とするかの動作を設定できます。
マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力を行う
データ定義画面で「集団印刷とBREAKを連携する」を指定している帳票定義情報から、指定していない帳票定義情報に切り替えた
切り替え後の帳票定義情報は、ページ変数(TPAGE、または、BTPAGE)の指定を行っていない
切り替え後の帳票で集団印刷時にBREAKが発生した
上記の条件を満たす場合に、集団印刷の優先順位の指定が無効になる動作モードです。
List Creator V10.0.0 での変更後の動作になります。
上記の条件を満たす場合は、集団印刷の優先順位の指定が無効とならずに出力される動作モードです。
List Creator V9.3.1 までの互換動作になります。
V9.3.1以前の動作のまま出力する場合は、このモードを指定してください。
注意
本オプションに「9」を指定した場合でも、-group_detailオプションに「9」を指定しない場合、マルチフォーム出力で出力する帳票によっては、V9.3.1までの互換動作とならない場合があります。
このような場合、-group_detailオプションにも「9」を指定してください。
なお、List Creator インストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
以下の条件を満たす場合に、改ページ、または改フレーム後の出力動作を指定できます。
印刷優先順位が指定された集団印刷を行う項目を含む明細パーティションが複数定義されている
データ定義画面で「集団印刷とBREAK を連携する」を指定している
明細パーティションのいずれかを出力後、BREAKが発生した
BREAKが発生した後、まだ出力していない明細パーティションを出力した
改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除されない動作モードです。
List Creator V10.0.0 での変更後の動作になります。
改ページ、または改フレーム後に集団印刷が解除される動作モードです。
List Creator V9.3.1 までの互換動作になります。
V9.3.1 以前の動作のまま出力する場合は、このモードを指定してください。
注意
本オプションに「9」を指定した場合でも、-group_breakオプションに「9」を指定しない場合、マルチフォーム出力で出力する帳票によっては、V9.3.1までの互換動作とならない場合があります。
このような場合、-group_breakオプションにも「9」を指定してください。
なお、List Creator インストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
バーコード項目に対する以下の演算動作(条件判定なども含む)を指定します。
バーコード項目に指定されている演算の結果が項目長に満たない場合の動作
文字列演算の引数にバーコード項目が指定されている場合の動作
条件判定にバーコード項目が指定されている場合の動作
以下のいずれかの値を指定できます。
バーコード項目の演算動作を正しく処理するモードです。
List Creator V10.4.0 での変更後の動作になります。
バーコード項目の演算動作をList Creator V10.0.0までの動作で処理するモードです。
List Creator V10.0.0までの互換動作になります。
V10.0.0以前の動作のまま出力する場合は、このモードを指定してください。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
V10.0.0以前とV10.4.0以降のバーコード項目の演算、および条件判定処理の変更については、オンラインマニュアル“リリース情報”を参照してください。
ポイント
このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
バーコード項目に不当なデータが指定された場合の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
「エラー」として通知し、出力処理を中断します(従来モードで動作する)。
「警告」として出力処理終了時に通知します。
また、バーコード項目の代わりに黒一色のメディアを出力します。メディアの出力に失敗した場合は、出力処理を中断し、メディア出力関連のエラーを通知します。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「E」が設定されています。
ポイント
このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
このオプションは、出力方法が、印刷、OWF ファイルの印刷、PDF ファイル保存、Excel ファイル出力、TIFF出力の場合に有効です。
出力方法により、不当なデータの扱いが異なるため、正常に出力される場合があります。
「警告」の場合にもイベントログやシステムログにエラーメッセージが出力される場合があります。
文字列操作を行う場合の後ろ空白を削除するかどうか指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
後ろ半角空白を削除します(従来モードで動作する)。
入力データおよび文字列定数に指定した後ろ空白は削除しません。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
ポイント
このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
数字データ出力時の小数部に対する「丸め」の範囲を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
オペランドとして指定された演算を行ったときに丸め指定を有効とします(従来モードで動作する)。
上記に加え、項目に対する入力データを受け取ったときにも丸め指定を有効とします。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
ポイント
このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
集計表形式、フリーフレーム形式の帳票において、データ定義画面の[拡張定義]タブで$EOP、または$EOFが指定された制御頭書き段落(CNTL-HEAD)、または制御脚書き段落(CNTL-FOOT)の動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
$EOP、$EOFが指定された段落のうち、最後に指定された段落のみ処理します。
List Creator V10.0.0 までの互換動作になります。V10.0.0以前の動作で出力する場合は、このモードを指定してください。
$EOP、$EOFが指定された段落すべてを処理します。
List Creator V10.4.0 での変更後の動作になります。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「1」が設定されています。
ポイント
このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
List Creator V10.0.0までの互換動作を指定した場合、制御頭書き段落
(CNTL-HEAD)、または制御脚書き段落(CNTL-FOOT)は、List Creator V10.0.0までと同様に以下のように指定してください。
・制御頭書き段落(CNTL-HEAD)
‐集計表形式の場合
$EOPは、1つのCNTL-HEADに対してのみ指定できます。
‐フリーフレーム形式の場合
$EOPは、FRAME段落ごとに1つのみ指定できます。
$EOFは、FRAME段落ごとに1つのみ指定できます。
・制御脚書き段落(CNTL-FOOT)
‐集計表形式の場合
$EOPは、1つのCNTL-FOOTに対してのみ指定できます。
‐フリーフレーム形式の場合
$EOPは、FRAME段落ごとに1つのみ指定できます。
$EOFは、FRAME段落ごとに1つのみ指定できます。
入力データにIVS文字が指定された場合の異体字セレクタの動作を指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
異体字セレクタを通常の文字として扱います(従来モードで動作する)。
異体字セレクタによる字形切り替えを行います。
異体字セレクタを無視します。
なお、List Creator インストール直後(初期値)は「0」が設定されています。「0」の場合、出力方法により結果が異なります。
以下に、入力データが「」(□は異体字セレクタ)で、「1」または「2」を指定した場合の例を示します。
「1」を指定した場合
「」の字形切り替えが行われ、「
」が出力されます。
「2」を指定した場合
異体字セレクタの「□」が無視され、「」が出力されます。
ポイント
このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
数字項目、または非出力項目(項目形式が「数字項目」)に対するデータがない場合の動作を指定します。
NULLデータとして扱う場合に指定します(従来モードで動作する)。
数字項目はデータを出力しません。非出力項目(項目形式が「数字項目」)はNULLデータとして扱います。
0データとして扱う場合に指定します。
数字項目は0を出力します。非出力項目(項目形式が「数字項目」)は0として扱います。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「SUPPRESS」が設定されています。
ポイント
このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
帳票様式定義の帳票のプロパティ画面の[バーコード]タブで、「入力データ長が項目長に満たない場合、空白で埋める」が指定されていない場合(チェックボックスのチェックが外れている場合)、バーコード項目のデータがすべて半角空白の場合の動作を指定します。
帳票出力時にエラーとなる、またはデータがすべて半角空白のバーコード項目が出力されます。
バーコード項目の出力を抑止します。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
帳票定義情報に「条件に合うすべての明細」が指定されており、複数ページにまたがるデータが指定された場合の出力時の動作をList Creator V10.6.0以前の動作とするかどうかを指定します。
以下のいずれかの値を指定できます。
入力データ1 レコードで2 ページ以上の出力が行われるようなデータの場合、現在出力しているレコードのデータで拡張定義の明細段落以降の段落を出力します。
List Creator V11.0.0での変更後の動作になります。
入力データ1 レコードで2 ページ以上の出力が行われるようなデータの場合、1 つ前のレコードのデータで拡張定義の明細段落以降の段落を出力します。
List Creator V10.6.0までの互換動作になります。
V10.6.0以前の動作のまま出力する場合は、このモードを指定してください。
なお、List Creatorインストール直後(初期値)は「0」が設定されています。
ポイント
このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
このコマンドで設定した環境設定の情報を削除して、List Creatorインストール直後の初期値に戻す場合に必ず指定します。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、カラー指定時の動作は、List Creatorインストール直後(初期値)の「auto」に戻ります。
指定プリンタ出力不可時の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、指定プリンタ出力不可時の動作は、List Creatorインストール直後(初期値)の「defprt」に戻ります。
サロゲートペア出現時の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、サロゲートペア出現時の動作は、List Creatorインストール直後(初期値)の「on」に戻ります。
CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、CSV形式ダブルクォーテーションエスケープの動作は、List Creatorインストール直後(初期値)の「no」に戻ります。
フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、フリーフレーム形式の改フレームまたは改ページの動作は、List Creatorインストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
項目名ラベル付きデータファイルを使用して帳票出力を行う場合に、データファイル内のデータに過不足を検出した場合の動作モードの設定を削除します。削除すると、項目名ラベル付きデータファイル内のデータに過不足を検出した場合の動作モードは、
List Creator インストール直後(初期値)の「1」に戻ります。
マルチフォーム出力時の性能改善モードに関する設定内容を削除します。
削除すると、マルチフォーム出力時の性能改善モードに関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「1」に戻ります。
マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」場合の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、マルチフォーム出力、および組合せフォーム出力時の「集団印刷とBREAKを連携する」が指定されている場合の動作に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
複数の明細パーティション出力時に「集団印刷とBREAK を連携する」が指定されている場合の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、複数の明細パーティション出力時に「集団印刷とBREAK を連携する」が指定されている場合の動作に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
バーコード項目の演算動作(条件判定も含む) に関する設定内容を削除します。
削除すると、バーコード項目の演算動作(条件判定も含む) は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
なお、このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
バーコード項目データ不当時の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、バーコード項目データ不当時の動作は、List Creator インストール直後(初期値)の「E」に戻ります。
なお、このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
文字列操作を行う場合の後ろ空白の削除に関する設定内容を削除します。
削除すると、文字列操作を行う場合の後ろ空白の削除に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
なお、このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
数字データ出力時の小数部に対する「丸め」の範囲に関する設定内容を削除します。
削除すると、数字データ出力時の小数部に対する「丸め」の範囲に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
なお、このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
集計表形式、フリーフレーム形式の帳票において、データ定義画面の[拡張定義]タブで$EOP、または$EOFが指定された制御頭書き段落(CNTL-HEAD)、または制御脚書き段落(CNTL-FOOT)の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、集計表形式、フリーフレーム形式の帳票において、データ定義画面の[拡張定義]タブで$EOP、または$EOFが指定された制御頭書き段落(CNTL-HEAD)、または制御脚書き段落(CNTL-FOOT)の動作に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「1」に戻ります。
なお、このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
入力データにIVS文字が指定された場合の異体字セレクタの動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、入力データにIVS文字が指定された場合の異体字セレクタの動作に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
なお、このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
数字項目、または非出力項目(項目形式が「数字項目」)に対するデータがない場合の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、数字項目に対するデータがない場合の動作に関する設定は、List Creator インストール直後(初期値)の「SUPPRESS」に戻ります。
なお、このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
バーコード項目のデータがすべて半角空白の場合の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、動作に関する設定は、List Creatorインストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
複数ページにまたがる明細パーティションのデータが指定された場合の出力時の動作に関する設定内容を削除します。
削除すると、動作に関する設定は、List Creatorインストール直後(初期値)の「0」に戻ります。
なお、このオプションは、【Linux for Intel64版】の場合のみ有効です。
このコマンドで設定した環境設定の情報を表示する場合に指定します。
帳票の文字や図形にカラーの指定が行われていた場合にカラーデータを出力します。
この場合、カラー指定時の動作を有効にします(「color」に変更します)。
prsetenvkey -a -colorprint color
カラー指定時の動作を、List Creatorインストール直後の設定(初期値)に戻します。
prsetenvkey -d -colorprint
このコマンドで設定した環境設定の情報を表示します。
prsetenvkey -l
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
注意
本コマンドで設定した環境設定の内容は、COBOLアプリケーション連携機能使用時には有効となりません。