Charset Manager-Mの日本語資源運用の機能を利用して、資源管理サーバで作成・管理している外字や辞書を、クライアントPCへ自動的に配付します。さらに、Charset-入力アシストでは、配付された外字や辞書を、自動的に移入します。ユーザが、配付された辞書を単語登録したりシステムへ反映したりするなどの手間をかけずに、クライアントPC上ですべてのアプリケーション上のかな漢字変換にて利用することができます。
図2.1 文字入力用資源の自動配付・自動反映
◆外字も扱える豊富な文字検索・入力機能
クライアントPC上で外字を入力する場合、従来は、文字コードブックを頼りに1文字ずつ文字コードで入力する必要がありました。この方法では、入力したい外字をコードブックから目で見つけなければならないため、外字の数自体が多かったり、字形の似た外字が多かったりする場合には、文字検索が大きな問題となっていました。Charset-入力アシストを利用すると、一般的な、かな漢字変換操作による文字入力機能の他、次のような豊富な文字検索機能を、外字についても利用できるため、外字の検索および入力の効率を大幅に向上させることができます。
業務アプリケーション上で文字入力を行う際には、使用できる文字をコード範囲で抑止する必要がある場合があります(たとえば、JIS第2水準の文字を利用してはならないシステム上での文字入力時など)。Charset-入力アシストでは、文字入力時に利用できる文字コードを設定することができ、先に書いたような場合でも、通常の文字入力時と同じ操作で、入力可能な文字だけを使用することができます。また、この設定は資源管理サーバからクライアントPCへ配付することができるため、複数のクライアントPCを簡単に同じ設定にすることができます。
Charset-入力アシストを運用する業務を適切に設定し、クライアントPCでJEF拡張漢字サポートと連携することにより、Charset-入力アシストで次のことが可能になります。
JEF固有文字を含む単語をかな漢字変換し、アプリケーションへ入力する
入力可能な文字の範囲をJEFコード範囲に制限する
JEFコードを直接指定して文字を入力する
単漢字変換ウィンドウで文字のJEFコード値や、JEFコード順の文字一覧を参照する
図2.3 JEF入力
Charset-入力アシストを運用する業務と、クライアントPCとを適切に設定することにより、Charset-入力アシストで次のことが可能になります。
UCS-4の追加面に収録されている文字を含む単語をかな漢字変換し、アプリケーションへ入力する
UCS-4のコード値や、JIS2004の面区点の値を直接指定して文字を入力する
単漢字変換ウィンドウで、文字のUCS-4コード値や、JIS2004の面区点の値を参照する
図2.4 JIS2004での文字運用