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Interstage Charset ManagerStandard Edition V10 トラブルシューティング

3.1.1 コマンドのトラブル

3.1.1.1 【TRICV00001】標準コード変換ユーティリティでJEFKANAからUCS2を指定して実行すると「メモリ不足またはコードが違います」と表示されます。

原因

JEFの変換が「領域重視」に設定されている可能性があります。

対処

JEF(領域重視)からUCS2変換は行えません。字形重視に設定して行ってください。

参照

"Charset Manager 使用手引書 標準コード変換機能編"の "第4章 変換規則の変更"

3.1.1.2 【TRICV00002】Unicodeへの変換で、Solaris版とWindows版のiconvコマンドで変換結果が異なります。

原因

Unicodeへの変換で、キーワード値として“UCS2”を指定しているためです。

Windows版の場合、BOM(0xFFFE)が付加されたリトルエンディアンに変換されますが、Solaris版の場合、BOMなしのビッグエンディアンに変換されます。

対処

同じ変換結果にするためには、キーワード値として“UCS2LE”を指定してください。変換結果は、BOMなしのリトルエンディアンになります。

3.1.1.3 【TRICV00003】Solaris上でR90からU90への変換を行うために、「iconv -f sjis -t U90 ファイル名」のように実行しましたが、意図した変換結果が得られません。

原因

以下の原因が考えられます。

  • 環境変数 ICONV_CONVERT_TYPEの設定がされていない。

  • 環境変数 ICONV_CONVERT_TYPEにシフト JISの種類として "r90"以外が指定されている。

iconvコマンドではキーワード値に代表コード系を指定した場合、環境変数で指定されているコード系として変換を行います。

対処

以下のどちらかの対処を行ってください。

  • iconvコマンドの変換元コード系キーワード値に "r90"と指定する。

    iconv -f r90 -t U90 ファイル名
  • 環境変数 ICONV_CONVERT_TYPEにシフト JISの種類として、 "r90"を指定してから、変換元キーワード値に "sjis"を指定する。

    iconv -f sjis -t U90 ファイル名

参照

"Charset Manager 使用手引書 標準コード変換機能編"の "4.2 環境変数(UNIX系)"