Navigatorサーバの運用の開始、停止するために、以下の手順で設定してください。
ユーザ管理機能を有効にします。
ユーザ管理機能については、“第14章 ユーザ管理機能を利用した運用”を参照してください。
起動スクリプトを作成します。
PATH、LD_LIBRARY_PATHなどのすべての環境変数に環境設定ファイルの設定と同じ値を設定します。起動スクリプトのサンプルは、“21.1.4 起動スクリプトのサンプル”を参照してください。
以降の例では、作成した起動スクリプトの名前を「navisv.sh」として記載しています。
作成した起動スクリプトをサーバの任意のディレクトリ配下に配置します。
例)/opt/FJSVenavi/etc/navisv.sh
起動スクリプトの所有者および権限を変更します。
以下の例では、所有者をroot、グループをsys、権限を -rwxr--r-- としています。
【コマンド例】
# cd /opt/FJSVenavi/etc # chmod 744 navisv.sh # chown root:sys navisv.sh |
/usr/lib/systemd/systemディレクトリ配下にユニットファイル「navisv.service」を作成します。
ユニットファイル名の「navisv」の部分は任意の名前で作成できます。
これらのファイルは、所有者およびグループをroot、アクセス権は-rw-r--r--で作成します。
「navisv.service」は以下の例を参考に作成します。下線太字の部分は環境に合わせて設定します。
例)/usr/lib/systemd/system/navisv.service
[Unit] |
ユニットファイルの各属性の説明は以下になります。
ユニットファイル | パラメタ | 設定内容 |
---|---|---|
navisv.service | Description | サービスの説明を記載してください。 |
After | 必ず" local-fs.target network-online.target "を指定します。 | |
Type | 必ず"oneshot"を指定します。 | |
RemainAfterExit | 必ず"yes"を指定します。 | |
ExecStart | サービス起動時に実行するコマンドを指定します。 "/bin/sh -cコマンド"に"起動スクリプト"を絶対パスで設定し、引数として"start"を指定します。 | |
ExecStop | サービス停止時に実行するコマンドを指定します。 "/bin/sh -cコマンド"に"起動スクリプト"を絶対パスで設定し、引数として"stop"を指定します。 | |
WantedBy | 必ず"multi-user.target"を指定します。 |
設定が完了したら、systemdに対しユニットファイルの再読み込みと有効化を行います。
ユニットファイルの再読み込み
#systemctl daemon-reload
ユニットの有効化
# systemctl enable navisv.service
systemdに対するユニットファイルの作成、サービスの登録方法、ユニットに対する操作の詳細については、OSやディストリビューションのマニュアルを参照してください。