Navigatorでは、ODBCドライバによるデータの参照をサポートします。
なお、ドライバの導入にあたっては、サポートするバージョンレベルやOS、およびドライバの種類などに制限があるため、必ず本製品のソフトウェア説明書、またはインストールガイドを確認してください。
また、本マニュアルの記述は、使用するODBCドライバについて理解されていることを前提としています。本マニュアルをご覧になる前に、使用するODBCドライバのマニュアル、ヘルプを参照の上、ODBCドライバ添付のデモプログラムや一般的なODBCツールなどでデータソースへの接続、問い合わせが可能であることを確認してください。
注意
ODBCドライバインストール先について
Navigatorは、同じOS上に存在するODBCドライバに対して、ODBCインタフェースを介して処理を依頼します。そのため、NavigatorサーバをインストールしたOS上に、利用するODBCドライバをインストールしてください。
ODBCドライバを利用するための手順概要
ODBCドライバ利用の設定手順の概略は、以下のようになります。
ODBC Administrator、またはドライバが規定する方法により、ODBCのデータソースを作成し、動作を確認します。各ドライバの設定手順については、各ドライバのマニュアルを参照してください。
ポイント
ここで設定時に入力したデータソース名を、手順3でNavigatorに登録します。
注意
SAP IQ用のODBCドライバを利用する場合
Windowsの場合
ODBCデータソースの追加におけるODBC設定では、ローカルコンピュータで動作しているSAP IQに接続する場合でも、別のコンピュータで稼動しているデータベースに接続するよう設定します。
Linuxの場合
ユーザ名、パスワードは、SAP IQのユーザ名、パスワード(NavigatorサーバからSAP IQに接続するためのもの)を設定します。
各種接続情報を定義するファイル(環境変数ODBCINIに指定するファイル)は、アクセス権を設定するなどの対策を実施し、Navigatorの実効ユーザのみが参照できるようにすることを推奨します。
Navigatorサーバの環境設定ファイルに指定した環境変数「RN_CHARACTER_SET」の値に対応した、SAPIQの文字コードを指定します。
・RN_CHARACTER_SETの値がSJISの場合
CharSet=sjis
・RN_CHARACTER_SETの値がEUCの場合
CharSet=eucsjis
環境変数ODBCINIに指定するファイルの設定例(CharSet=eucsjisの指定例)
[iqdemo_dsn]
Userid=DBA
Password=sql
EngineName=server_iqdemo
CommLinks=tcpip(host=sybsvr;port=2638)
AutoStop=no
DatabaseName=iqdemo
DatabaseFile=iqdemo.db
CharSet=sjis |
Navigatorサーバの環境設定ファイルに必要な情報を設定します。いずれのODBCドライバを利用する場合も必要なNavigatorサーバの環境設定および、利用するODBCドライバごとに必要となるNavigatorサーバの環境設定の詳細は、後述を参照してください。
作成したデータソースをNavigatorに登録します。
データソースをNavigatorへ登録します。登録は、Navigatorの辞書管理ツールで行います。詳細は、“Navigator Server 管理者ガイド(辞書管理ツール編)”を参照してください。
Navigator辞書管理ツールから作成したデータソースに接続し、表を公開します。なお、このときにODBCの接続文字列を利用して接続するよう設定することもできます。