Webコンポーネントでは、以下のように問い合わせ結果を得るための処理などで一時的に使用するファイル(一時ファイル)が作成されます。
環境設定ファイル(purewebconfig.properties)に指定するディレクトリに作成されるファイル
環境設定ファイル(service.ini)に指定するディレクトリに作成されるファイル
以下のディレクトリに作成されるTMPファイル
Windowsの場合
Webコンポーネントをインストールしたマシンのシステム環境変数TMPに指定するディレクトリ
Webコンポーネントを配備したGlassFish Serverクラスターの環境変数TMPに指定するディレクトリ
UNIXの場合
[Webコンポーネントのインストールディレクトリ]/bin/wsstartの“TMPDIR”に指定するディレクトリ
Webコンポーネントを配備したGlassFish Serverクラスターの環境変数TMPDIRに指定するディレクトリ
なお、環境設定ファイル(purewebconfig.properties)以外の一時ファイルは、カタログを利用する場合にだけ出力される一時ファイルです。
一時ファイルを格納するためには、十分な領域が必要です。見積り式で一時ファイルを格納するディスク容量を見積りしてください。以下にそれぞれの一時ファイルの見積もりについて説明します。
環境設定ファイル(purewebconfig.properties)に指定するディレクトリに作成されるファイル
見積もり式は以下のとおりです。
一時ファイルを格納するディスク容量=Webクライアントを同時に利用する人数*問い合わせ結果の最大サイズ×4 |
【例】
問い合わせ結果の最大サイズは、10Mバイトであり、Webクライアントを使用する最大利用者数は、50人である場合、一時ファイルを格納するディスク容量は以下のとおりです。
一時ファイルを格納するディスク容量=50×10Mバイト×4=2Gバイト
環境設定ファイル(service.ini)に指定するディレクトリに作成されるファイルの見積もり
見積もり式は以下のとおりです。
一時ファイルを格納するディスク容量=更新スケジュールによる問い合わせの実行(または、カタログ操作「wsscheduler」コマンドによる問い合わせの実行)時の、問い合わせの最大同時実行数×問い合わせ結果の最大サイズ×4 |
【例】
更新スケジュールによる問い合わせの実行(または、カタログ操作「wsscheduler」コマンドによる問い合わせの実行)時の、問い合わせの最大同時実行数300、問い合わせ結果の最大サイズ10Mバイトである場合、一時ファイルを格納するディスク容量は以下のとおりです。
一時ファイルを格納するディスク容量=300(最大同時実行数)×10(Mバイト)(問い合わせ結果の最大サイズ)×4=12(Gバイト)
TMPファイルの見積もり
必要となるディスク容量の見積もり式は以下のとおりです。
一時ファイルを格納するディスク容量=問い合わせの最大同時実行数×問い合わせ結果の最大サイズ |
【例】
更新スケジュールによる問い合わせの実行(または、カタログ操作「wsscheduler」コマンドによる問い合わせの実行)や、非定型問い合わせ時の問い合わせの最大同時実行数300、問い合わせ結果の最大サイズ10Mバイトである場合、一時ファイルを格納するディスク容量は以下のとおりです。
一時ファイルを格納するディスク容量=300(最大同時実行数)×10(Mバイト) (問い合わせ結果の最大サイズ)=3(Gバイト)
注意
システム環境変数TMPに指定したディレクトリは、他のアプリケーションでも使用します。見積もりをするときは、他のアプリケーションでの使用量を考慮してください。