RN_WORKDIRディレクトリに作成される、さまざまな作業ファイルの見積もり方法を説明します。
RN_WORKDIRディレクトリに作成される作業ファイル
RN_WORKDIRディレクトリに作成される作業ファイルの種類は以下のとおりです。
接続時に作成される管理用の作業ファイル
接続時に管理用の作業ファイルとして作成されます。
問い合わせ結果を保持するための作業ファイル
明細表または集計表の場合に、作成した問い合わせ結果を保持するために作成されます。
カテゴリ情報を保持する作業ファイル
問い合わせを行う場合に、カテゴリ情報を保持するために作成されます。
なお、このファイルは、Navigatorクライアントに問い合わせ結果が表示された時点で削除されます。
ただし、データマートが作成できる環境の場合は、Navigatorクライアントに問い合わせ結果が表示されている間は削除されません。
問い合わせ結果を一時的に保存するために使用する作業ファイル
Navigatorクライアントに問い合わせ結果を読み出すために使用されます。
以下に、それぞれの作業ファイルの容量を見積もる方法を説明します。
RN_WORKDIRディレクトリを変更する方法については、“22.1.1 サーバのディスク容量”を参照してください。
接続時に作成される管理用の作業ファイル
見積もりの概算式は以下のとおりです。
ファイル容量(バイト)=40K |
問い合わせ結果を保持するための作業ファイル
見積もりの概算式は、以下の場合によって異なります。
明細表または集計表で環境変数RN_AGG_REUSEが無効な場合
集計表で環境変数RN_AGG_REUSEが有効な場合(省略時は有効)
それぞれの場合の概算式は以下のとおりです。
明細表または集計表で環境変数RN_AGG_REUSEが無効な場合
ファイル容量(バイト)=(項目数+データ項目のデータ長の合計)×行数+40K+項目数×80+表側サイズ+表頭サイズ |
集計表で環境変数RN_AGG_REUSEが有効な場合
ファイル容量(バイト)=((項目数+データ項目のデータ長の合計)×行数+40K+項目数×80+表側サイズ+表頭サイズ)×2 |
表側サイズおよび表頭サイズは、以下の式を使用して算出します。
表側サイズ(バイト)=(表側のカテゴリ数×84+8)×行数 表頭サイズ(バイト)=表頭のカテゴリ数×80+40K |
データ項目のデータ長とは、レイアウトのデータに指定した項目のデータ長です。Navigatorのデータ型によって以下のそれぞれの式を使用して算出します。
マルチクロスレポートを使用している場合は、ページごとに算出したファイル容量の合計となります。
なお、Navigatorのデータ型とDBMSのデータ型との対応は、“1.2 Navigatorで利用できるデータソース”を参照してください。
データ型 | データ長(バイト) |
---|---|
CHAR(n) | n |
NCHAR(n) | n×2 |
VARCHAR(n) | n+2 |
NVARCHAR(n) | (n×2)+2 |
SMALLINT | 2 |
INTEGER | 4 |
DECIMAL(p,q) | p/2+1 |
NUMERIC(p,q) | p |
FLOAT | 8 |
カテゴリ情報を保持する作業ファイル
見積もりの概算式は以下のとおりです。
ファイル容量(バイト)=約128×使用した管理ポイントに含まれるすべてのカテゴリ化したデータの個数 |
問い合わせ結果を一時的に保存するために使用する作業ファイル
見積もりの概算式は以下のとおりです。
ファイル容量(バイト)=((表側に使用している管理ポイントの個数+1)×6+(表側に使用している管理ポイントのデータ長の合計+管理ポイント数×2バイト)+(集計後の表頭の列数(※注)×12バイト))×集計後の行数 |
注)[表のオプション指定]画面で、[すべての列を表示する]をチェックした場合の列数です。
なお、集計のオプションによってこのファイルの大きさは異なるので注意が必要です。集計のオプションとして[実績値のない行も表示する]を選択した場合、使用する複数の管理ポイントが階層構造を持っていない場合には、それぞれの管理ポイントの行数を掛け合わせた行数の作業ファイルが作成されます。
例えば、「製品」が1000レコード、「顧客」が1000レコードとすると、1,000,000件の結果となり作業ファイルが非常に大きくなります。