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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.9A 運用ガイド
FUJITSU Storage

14.1 バックアップ管理のコマンド

本節では、バックアップ管理のコマンドによる操作について説明しています。

注意

  • バックアップ管理のすべてのコマンドは、Administratorsグループに属しているユーザーだけが実行可能です。
    そのほかのユーザーで実行した場合は、「swst0601」のメッセージを出力しエラー終了します。

  • JIS2004で追加された補助文字("環境依存文字(Unicode)")を含んだ文字列(ファイル名など)を指定した場合はコマンドを実行できないので、注意してください。

  • Logical Unit(ディスク)単位のバックアップ運用は未サポートです。
    swstdevinfosetコマンドでLogical Unit(ディスク)を指定した場合はエラーとなります。

  • バックアップ管理のコマンドは、Storage Clusterコンティニュアスコピー機能のバックアップ運用を未サポートです。

注意

コマンド実行時の動作環境

コマンド実行に必要な動作環境は下表のとおりです。

表14.1 バックアップ管理のコマンド実行時の動作環境

コマンド名

AdvancedCopy Managerの動作環境

swstbackstat

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

  • -hオプションを指定する

  • -hオプションおよびデバイス名を指定しない

swstbackup

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。
管理対象サーバがWindowsかつEC運用の場合は、管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstbkpoldel

管理対象サーバで実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。
運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstbkpoldisp

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

  • -hオプションを指定する

  • -hオプションおよびデバイス名を指定しない

swstbkpolset

管理対象サーバで実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。
運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstcancelrest

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstcancelsync

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。
管理対象サーバがWindowsかつEC運用の場合は、管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstcanceltrk

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstdevdisp

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

  • -hオプションを指定する

  • -hオプションおよびデバイス名を指定しない

-oオプションを指定する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstdevinfoset

管理対象サーバで実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。
運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstexecstat

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

  • -hオプションを指定する

  • -hオプションおよびデバイス名を指定しない

swsthistdel

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swsthistdisp

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

  • -hオプションを指定する

  • -hオプションおよびデバイス名を指定しない

swstresback

swstresrst

運用管理サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。
管理対象サーバがWindowsの場合は、管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstrestore

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstreststat

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

  • -hオプションを指定する

  • -hオプションおよびデバイス名を指定しない

swstsrsemtch

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。
管理対象サーバで実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。
管理対象サーバがWindowsの場合は、管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swststartsync

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。
管理対象サーバがWindowsの場合は、管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstsvrdisp

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstsvrset

管理対象サーバで実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。
運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstsyncstat

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

  • -hオプションを指定する

  • -hオプションおよびデバイス名を指定しない

swsttrkstat

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

  • -hオプションを指定する

  • -hオプションおよびデバイス名を指定しない

swstvolunlock

管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

swstvollockstat

管理対象サーバのデーモン/サービスが動作している必要がある。

注意

  • クラスタ運用の場合、以下の注意があります。

    コマンドは、次の手順で実行します。

    1. 必要に応じて、環境変数SWSTGNODEに該当業務の論理ノード名を設定します。環境変数の設定方法は以下のとおりです。

      > set SWSTGNODE=論理ノード名
    2. コマンドを実行します。

    コマンドと、環境変数設定の要否およびコマンドを実行するノードは下表のとおりです。コマンドを実行する際の注意事項は備考欄に記述しています。

    表14.2 クラスタ運用時のコマンド

    コマンド名

    環境変数の要否

    コマンド実行ノード

    備考

    swstsvrset

    必要

    業務稼働ノード

    swstsvrdisp

    必要

    業務稼働ノード

    swstdevinfoset

    必要

    業務稼働ノード

    swstdevdisp

    必要

    業務稼働ノード

    swstbkpolset

    必要

    業務稼働ノード

    swstbkpoldisp

    必要

    業務稼働ノード

    swstbkpoldel

    必要

    業務稼働ノード

    swstbackup

    必要

    業務稼働ノード

    swstbackstat

    必要

    業務稼働ノード

    swstrestore

    必要

    業務稼働ノード

    swstcancelrest

    必要

    業務稼働ノード

    swstreststat

    必要

    業務稼働ノード

    swsthistdisp

    必要

    業務稼働ノード

    swsthistdel

    必要

    業務稼働ノード

    swststartsync

    必要

    業務稼働ノード

    swstcancelsync

    必要

    業務稼働ノード

    swstsyncstat

    必要

    業務稼働ノード

    swstexecstat

    必要

    業務稼働ノード

    swstdrvset

    必要

    業務稼働ノード

    swstdrvunset

    必要

    業務稼働ノード

    swstsrsemtch

    必要

    業務稼働ノード

    swstresback

    必要

    業務稼働ノード

    swstresrst

    必要

    業務稼働ノード

    swstdismount

    必要

    業務稼働ノード

    swstvolunlock

    必要

    業務稼働ノード

    swstvollockstat

    必要

    業務稼働ノード

    swstcanceltrk

    必要

    業務稼働ノード

    swsttrkstat

    必要

    業務稼働ノード

注意

  • 運用管理サーバにおいて、swstvollockstatコマンドを除く、コマンド名の末尾がdispまたはstatである表示系コマンドを実行する場合、-hオプションとデバイス名の有無によって表示内容が異なります。詳細は、以下の表を参照してください。

    表14.3 運用管理サーバでの表示系コマンドの表示内容

    -hオプションの指定

    デバイス名の指定

    表示内容

    なし

    なし

    バックアップ管理機能に登録されている全管理対象サーバの情報を、すべて表示します。
    表示処理中に管理対象サーバのどれかに異常が発生した場合、処理は中断されます。

    あり

    運用管理サーバの指定デバイスの情報だけを表示します。

    あり

    なし

    -hオプションに指定された管理対象サーバの情報をすべて表示します。

    あり

    -hオプションに指定された管理対象サーバの指定デバイスの情報だけを表示します。