コンポーネントセット単位でリストアする方法を説明します。
リストアは、swsrpvrq shadow restore-hypervコマンドを実行して行います。
以下の手順に従って、ゲストOSをリストアしてください。
swsrpvrq componentset infoコマンドを実行します。
リストア対象のゲストOSが含まれるコンポーネントセット名を確認してください。
[実行例(Hyper-Vホストから実行)]
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvrq componentset info Component-Set: Name=VMSet1, Count=2 Component: Writer=Microsoft Hyper-V VSS Writer Full-Path=\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B3 Friendly-Name=Guest1 Volume: Name=C:\ClusterStorage\Volume1, Logical-Unit=g1d1 Component: Writer=Microsoft Hyper-V VSS Writer Full-Path=\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B4 Friendly-Name=Guest2 Volume: Name=C:\ClusterStorage\Volume1, Logical-Unit=g1d1 Component-Set: Name=VMSet2, Count=1 Component: Writer=Microsoft Hyper-V VSS Writer Full-Path=\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B5 Friendly-Name=Guest3 Volume: Name=C:\ClusterStorage2, Logical-Unit=g1d2 Volume: Name=C:\ClusterStorage3, Logical-Unit=g1d3
swsrpvrq shadow restore-hypervコマンドを-csオプション付きで実行します。
-csオプションには、リストアするコンポーネントセット名を指定してください。
バックアップ実行時にバックアップ対象だったすべてのゲストOSがリストアされます。
swsrp5205メッセージのあとにリストア対象のファイルが表示されるので、手動でリストアしてください。
ファイルのリストアは、バックアップ時のファイルの所有者およびアクセス権限で実行してください。
[実行例(Hyper-Vホストから実行)]
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvrq shadow restore-hyperv -cs VMSet1 -manual-restore swsrp5204 PreRestoreイベントの処理が完了しました。 swsrp5205 以下のファイルをリストアしてください。 C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest1\Virtual Machines\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B3.xml C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest1\Virtual Machines\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B3\* C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest1\Guest1-Disk.vhd C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest1\Guest1.vhd C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest1\Virtual Machines\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B4.xml C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest2\Virtual Machines\2ACF3DF4-CB02-454F-8369-2E5C0CA783B4\* C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest2\Guest2-Disk.vhd C:\ClusterStorage\Volume1\Hyper-V\Guest2\Guest2.vhd swsrp5206 リストアが完了したら、Yキーを押してください。リストアを中止する場合は、Qキーを押してください swsrp5208 PostRestoreイベントの処理を行います。 ‘swsrpvrq shadow restore-hyperv' completed
リストアの完了後に、[Y]キーを入力します。
リストアの後処理が実行されます。
ポイント
リストア時には、バックアップ時に保存された、ライタメタデータドキュメントおよびバックアップコンポーネントドキュメントが使用されます。
本バージョンでは、手動ファイルコピーによるリストアだけをサポートします。
手動ファイルコピーを行う場合は、必ずファイルの所有権とACL情報も合わせてコピーしてください。
以下に、バックアップボリュームをネットワークドライブとして割り当て、XCOPYコマンドでリストアする例を示します。
シャドウコピーが存在するバックアップボリュームをネットワークドライブ(Z:)として割り当てます。
net use Z: \\bksvr.contoso.com\<共有名>
XCOPYコマンドでファイルをコピーします。/Oスイッチによって、ファイル所有権とACL情報もコピーされます。
xcopy Z:\<ファイルパス> C:\ClusterStorage\Volume1\<ファイルパス> /e /s /y /F /O /X /R /H
リストア作業の完了後、ネットワークドライブの割当てを解除します。
net use Z: /delete