VSSおよびHyper-V VSSライタと連携して、アドバンスト・コピー機能を使用したHyper-VゲストOSのバックアップを実現します。
図9.1 バックアップの処理イメージ(CSV環境の場合)
本機能のバックアップ/リストア対象は、CSV(Cluster Shared Volume)に構築されたHyper-VのゲストOSです。
CSV以外のボリュームに構築されたゲストOSのバックアップ/リストアは未サポートです。
構築時は、以下の点に注意してください。
Hyper-VのInitial Store(承認ストア)は、本機能でバックアップできません。
Initial Storeは、Windows Serverバックアップを使用してバックアップ/リストアしてください。
Hyper-VホストがMicrosoft Windows Server 2012 R2以降の場合、Hyper-VのゲストOSは"世代1"で構築してください。
アドバンスト・コピー(OPC、QuickOPC)を使用することで、サーバに負担をかけずに瞬時にバックアップを作成します。
アドバンスト・コピーはETERNUS VSS Hardware Providerによって実行されます。
バックアップ対象ファイル(ゲストOSの構成ファイル)がバックアップボリュームにコピーされます。
稼働中のゲストOSをオンラインバックアップするには、以下の条件をすべて満たしている必要があります。
Hyper-VのゲストOSに、以下のどれかのOSがインストールされている
Microsoft Windows Server 2022 (Hyper-VホストがMicrosoft Windows Server 2022の場合)
Microsoft Windows Server 2019 (Hyper-VホストがMicrosoft Windows Server 2019以降の場合)
Microsoft Windows Server 2016 (Hyper-VホストがMicrosoft Windows Server 2016以降の場合)
Microsoft Windows Server 2012 R2 (Hyper-VホストがMicrosoft Windows Server 2012 R2以降の場合)
Microsoft Windows Server 2012 (Hyper-VホストがMicrosoft Windows Server 2012以降の場合)
Windows 10 (Hyper-VホストがMicrosoft Windows Server 2016以降の場合)
ゲストOSに「統合サービス」がインストールされている (Microsoft Windows Server 2012以降は除く)
「統合サービス」の中の「バックアップ(ボリューム スナップショット)」サービスが有効になっている
ゲストOSが、NTFSでフォーマットされたCSVに構築されている
ゲストOSが使用するすべてのディスクが、NTFSでフォーマットされたベーシックディスクになっている
上記条件のどれかが満たされない場合、ゲストOSはオフラインバックアップされます。
稼働中のゲストOSをオフラインバックアップすると、Hyper-V VSSライタによって、一時的にゲストOSが休止状態になります。