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Systemwalker Centric Manager V17.0.1 使用手引書 監視機能編(互換用)

10.6.4 メールで通報する

イベント発生時にメール送信を行うためには、以下の設定が必要です。

MS-Mailを使用する場合は、[アクション環境設定]-[アクション実行先]の設定が必要になります。

[アクション環境設定]の呼び出し方法については、“アクションを定義する”の“[アクション環境設定]の呼び出し方法”を、[イベント定義/アクション定義]の呼び出し方法については“[イベント定義/アクション定義]の呼び出し方法”を参照してください。

注意

  • メール連携では、イベントの自動対処はできません。

  • メールの表題に何も設定しない場合、“Event Monitor Report”となります。

  • メールの表題に定義された文字列が、メール通知アクションを設定しているサーバの文字コードで64バイトを超える場合、64バイトを超える部分は通知されません。

メール通報のアクション環境を設定する

E-Mail送信を行う場合

以下の設定を行います。

SMTP認証を行う場合は、mpaossmtpauthコマンドでSMTP認証情報を設定してください。mpaossmtpauthコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。なお、SMTP認証は、運用管理サーバのみ対応しています。

注意

  • [アクション環境設定]-[メール]タブの[Fromアドレス]に設定したアドレスの形式がSMTPサーバが許可しているアドレスの形式に一致していない場合は、メール送信ができません。SMTPサーバサーバ側のセキュリティの程度によって、許可するアドレスの形式やアドレス文字列が違います。許可されている形式については、SMTPサーバ管理者に問い合わせてください。

  • 社外発信権限が必要である運用の場合は、社外へメール送信するときには、[Fromアドレス]に社外発信権限があるメールアドレスを指定してください。

  • SMTPサーバがPOP認証を必要とするSMTPサーバの場合は、[アクション環境設定]-[メール]タブの[詳細]ボタンより起動される[送信メールサーバ]ダイアログボックスに、認証に必要な情報([POP3サーバ名]、[アカウント名]、[パスワード])を設定してください。

  • E-Mail送信の送信ファイル名にマルチバイト文字を含む文字列は指定できません。

  • メールに、半角カナ(。「」、・ー゛゜の記号を含む)文字を使用した場合、全角文字に変換して送付します。

  • mpaossmtpauthコマンドでSMTP認証の設定を行うと、POP before SMTP認証の情報が設定されていても、POP before SMTP認証が行われなくなります。POP before SMTP認証を行いたい場合、再度、[イベント監視[監視条件]]の[アクション環境設定]のポリシー配付、または、[システム監視設定]画面の[アクション環境設定]において、[アクション環境設定]-[メール]タブの[詳細]ボタンより起動される[送信メールサーバ]画面に、認証に必要な情報([POP3サーバ名]、[アカウント名]、[パスワード])を設定してください。SMTP認証が行われなくなり、POP before SMTP認証が行われます。

  • mpaossmtpauthコマンドでSMTP認証の有効化設定を行った後に、[イベント監視[監視条件]]の[アクション環境設定]のポリシー配付、または、[システム監視設定]画面から[アクション環境設定]の設定を行うと、アクション環境のメール情報が上書きされ、SMTP認証が行われなくなります。SMTP認証を利用するには、再度mpaossmtpauthコマンドで設定を行う必要があります。
    ポリシー配付を行う際は[アクション環境設定]を対象から外すなど、設定を上書きしないように注意してください。

MS-Mail送信を行う場合

MS-Mail送信は、アクション実行先に指定したホストがWindows NT(R)の場合のみ、実行できます。アクション実行先には、V12.0L11 以前のバージョンの Systemwalker Centric Manager がインストールされているホストを指定してください。アクション環境設定を行う前に、アクション実行先に指定したホストで、[コントロールパネル]のメールからMS-Mailの環境設定を行う必要があります。MS-Mailの環境設定では、クライアントをインストールするときに指定した[スタートアップアカウント]に対して、プロファイル名を設定します。[アクション環境設定]ダイアログボックスの[プロファイル名]には、MS-Mailの環境設定で設定したプロファイル名を設定します。

Systemwalkerの他の機能がMS-Mailを使用している場合は、その[プロファイル名]に一致させる必要があります。この名前以外で設定すると、メールが正常に送信されない場合があります。

メール通報のアクションを定義する

メール送信アクションについての情報を設定します。メール通報を実施するときに、[メールによる通知を行う]チェックボックスをチェックします。

注意

HP-UXおよびAIXの場合

メール連携機能を使用してイベントを通知する場合、暗号化(S/MIME)を使用して通知することはできません。

UTF-8環境(UNIX版)の場合

メール連携で送信するデータは、EUCコードで送信されます。このため、文字コードがUTF-8環境の場合、内部的に文字コードを変換して送信しています。コード変換に失敗した場合、以下のデータに置き換えて送信されます。置き換えた結果、データの最大長を超えた場合は、最大長以降がカットされます。

  • イベントテキストの場合

    変換に失敗した以降の文字列が、最大20バイト分のバイナリデータ(16進数)で入ります。

  • イベントテキスト以外の場合

    変換に失敗した以降の文字列が、バイナリデータ(16進数)に置き換えられます。

アクション実行ログを出力する

mpaosactrev(アクション実行履歴の表示コマンド)を実行すると、アクション実行履歴ファイルに、以下の形式で表示されます。

時刻 番号 E-MAIL アクション管理番号 処理 [ADDR=メールアドレス]


時刻 番号 MS-MAIL アクション管理番号 処理 [HOST=実行先 ADDR=メールアドレス]

項目は、以下の値を表しています。

項目名

時刻

出力したアクションの情報の処理を行った日時

番号

イベント監視の条件定義と比較したイベントのサービスを起動してからの通番です。

アクション管理番号

アクションを管理する番号を表示します。[アクション管理]画面の[管理番号]と一致します。

処理

以下のどれかになります。

REQUEST:
実行待ち状態になりました。

START:
アクションが開始しました。

NORMAL:
アクションが正常終了しました。

DELETE:
[アクション管理]画面より削除されました。

ERROR:
何らかのエラーが発生しました。

HOST=実行先

処理が「START」の場合に、MS-Mailを実行したアクション実行先ホスト名を表示します。

ADDR=メールアドレス

処理が「START」の場合に、メールを送信したアドレスを表示します。アドレスが複数ある場合は、「,」で区切って表示します(最大5個)。

メール通報時に指定したコマンドを実行する場合

メール通報時に指定したコマンドを実行する場合は、[イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]-[アクション定義(詳細)]-[メール]タブ、および[アクション環境設定]-[メール]タブで以下を設定します。

設定例1)

設定例2)

Systemwalker Operation Managerが提供するjobschgetoutputコマンドを「実行コマンド」として登録することで、Systemwalker Operation Managerのジョブネットの情報を添付ファイルとしてメール送信できます。ジョブネット情報を添付ファイルとしてメールに送信する場合はイベント監視の条件定義を以下のように設定します。

  1. イベント監視の条件定義にジョブネットのエラーメッセージを監視するよう設定します。ホスト名の特定は「自システム」、エラー種別の特定は「エラー」、ラベル名の特定は「^UX:jobschExit$」を設定します。

  2. ジョブの出力を取得するjobschgetoutput(ジョブ出力取得コマンド)を実行コマンドに指定します。ジョブネットがエラーとなった場合のメッセージを「%MSG」を使用して-mオプションに渡します。jobschgetoutputコマンドの結果を/tmp/jobschoutput.logに出力します。

  3. 送信ファイルには、jobschgetoutputコマンドで出力した/tmp/jobschoutput.logを指定します。

  4. /tmp/jobschoutput.logは一時的なファイルであり、メールを送信した後に削除する必要があります。削除するために「送信ファイルを削除する」にチェックを入れます。

コマンド、およびジョブネット情報として送信されるファイル形式は、Systemwalker Operation Managerのマニュアルを参照してください。