固定IP環境のノードの変更を定期的に監視し、新たなノードの検出、IPアドレスの変更、ノードの削除、および、許可されていないノードがネットワークに接続したことを監視し、イベントで通知することができます。
固定IP環境のノードを監視する
監視できる事象は以下のとおりです。
イベントを通知する条件 | 通知するイベント | ||
---|---|---|---|
種別 | メッセージ文 | 発生先ノード | |
ノードが追加された場合 | 警告 | 新しいノードを検出しました。(XXX.XXX.XXX.XXX) | 追加されたノード |
既存ノードのIPアドレスが変更された場合 | 警告 | IPアドレスが変更されました。(XXX.XXX.XXX.XXX->YYY.YYY.YYY.YYY) | 変更されたノード |
ノードが削除された場合 | 警告 | ノードが削除されました。(hostname,XXX.XXX.XXX.XXX) | 運用管理サーバ |
許可されていないノードが追加された場合(MACアドレスが取得できる場合) | エラー | 許可されていないMACアドレスを検出しました。(FF:FF:FF:FF:FF:FF,XXX.XXX.XXX.XXX) | 対象ノード |
許可されていないノードが追加された場合(MACアドレスが取得できない場合) | 警告 | MACアドレスが不明なノードを検出しました。(XXX.XXX.XXX.XXX,代表インタフェース) | 対象ノード |
SNMPエージェントが動作していない場合 | 警告 | ノードのSNMPエージェントからの応答がありません。(XXX.XXX.XXX.XXX) | 対象ノード |
XXX.XXX.XXX.XXX、YYY.YYY.YYY.YYY:IPアドレス
hostname:ホスト名
FF:FF:FF:FF:FF:FF:MACアドレス
ノードの変更を監視するための設定
ノードの変更を監視するためには、以下の設定が必要です。
ポリシーの設定
監視する対象の設定
ポリシーの設定
Systemwalkerコンソールから対象のノード、またはフォルダを選択しポリシーを設定します
設定するポリシー | Systemwalkerコンソールのメニュー |
---|---|
[ノード検出] | [ポリシー]-[ポリシーの定義]-[ノードの監視]-[ノードの検出] |
[稼働状態の監視] | [ポリシー]-[ポリシーの定義]-[ノードの監視]-[稼働状態の監視] |
ポリシー設定を行ったノードまたはフォルダを削除した場合、同時にポリシーも削除されます。
ノード検出については、“ノードを検出する”を参照し、各サーバ台数の推奨値を参考にして設定してください。また、[検出モード]については、[カスタム]を選択し、[ARPテーブルを参照する]と[ノードに接続し検索する]にチェックします。
稼働状態の監視については、“ノードの稼働状態を監視する”を参照してください。
監視する対象の設定
通常は方法1により設定します。
Systemwalkerコンソールに登録されているMACアドレスとサブネットアドレスを元にして設定する場合は、方法2により設定が簡単になります。
[方法1]
以下のコマンドを実行し、ノード変更監視設定ファイルを作成します。
mpfwdset -o -f detect.txt
→ノード変更監視設定ファイル(detect.txt)が作成されます。
ノード変更監視設定ファイルを編集して、許可するMACアドレスを記述します。
ノード変更監視設定ファイルを編集して、監視するサブネットアドレスを記述します。
ノード変更監視設定ファイルを編集して、監視する事象の設定を“on”にします。
以下のコマンドを実行します。
mpfwdset -i -f detect.txt
→ノード変更監視設定ファイルの情報がノード変更監視に反映されます。
[方法2]
監視する事象を登録します。
ノード変更監視設定ファイルのひな形ファイルを出力します。
mpfwdset -o -f detect.txt
ノード変更監視設定ファイル(detect.txt)に、監視する事象の設定を“on”にして記述します。
ノード変更監視設定ファイルの内容例(ノードが追加された事象を監視する場合)
Detect1 = on
以下のコマンドを実行します。
mpfwdset -i -f detect.txt
→ノード変更監視設定ファイルの情報がノード変更監視に反映されます。
監視するノードのMACアドレスを登録します。
以下のコマンドを実行します。
mpcmcsv -m OUT -o NODE -f node.csv
CSVファイルを編集して、監視対象外のノード情報を削除します。
以下のコマンドを実行します。
mpfwdset -i -m 26 -f node.csv
→CSVファイルの情報がノード変更監視に反映されます。
監視するサブネットアドレスを登録します。
以下のコマンドを実行します。
mpcmcsv -m OUT -o FOLDER -f folder.csv
CSVファイルを編集して、監視対象外のサブネットフォルダ情報を削除します。
以下のコマンドを実行します。
mpfwdset -i -s 8 -f folder.csv
→CSVファイルの情報がノード変更監視に反映されます。
mpcmcsv(構成管理情報のCSV入出力コマンド)、mpfwdset(ノード変更監視設定コマンド)、ノード変更監視設定ファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
ノード管理ツリーまたは業務管理ツリーで監視する場合
「ノードが削除された場合」のイベントをノード管理ツリーまたは業務管理ツリーで監視する場合は、イベントの発生元が運用管理サーバとなるため、監視するツリーに運用管理サーバを追加してください。