6.1 インストールレス型エージェントで監視する場合

監視サーバ(運用管理サーバ、部門管理サーバ)、およびSystemwalker Centric Managerをインストールしない被監視システムで設計・導入時に必要な作業は以下のとおりです。

接続方式	監視サーバ(運用管理サーバ、部門管理サーバ)				被監視システム
	非デプロイ方式		デプロイ方式		被監視システム
	UNIX の場合	Windows の場合	UNIX の場合	Windows の場合	UNIX の場合	Windows の場合
TELNET接続	-	-	○	○	○	○(注1)
SSH接続	○	○	○	○	○	○(注2)
WMI接続	-	○	-	-	-	○

○: 利用する接続方式の設定が必要です。
- : 設定はありません。

注1)

以下のOSの場合は、TELNET接続は利用できません。

Windows 10以降
Windows Server 2016以降

注2): Nano Serverでは、SSH接続は利用できません。

被監視システム接続時のシスログ/イベントログ出力

インストールレス型エージェントでは、監視サーバから被監視システムに対して接続する際に、システムが提供する接続方式(TELNET/SSH/WMI)を利用しています。

そのため、システムの設定によっては、シスログ/イベントログに接続時のアクセスログが定期的に出力される場合があります。

例1)
Red Hat Enterprise Linux 5 被監視システムをTelnet接続で監視する場合

Feb 13 22:40:22 hostA xinetd[18468]: START: telnet pid=24438 from=192.168.0.1
Feb 13 22:40:29 hostA xinetd[18468]: EXIT: telnet status=0 pid=24438 duration=7(sec)

例2）
Red Hat Enterprise Linux 7 被監視システムをTelnet接続で監視する場合

Aug 27 23:46:06 hostA xinetd[1095]: START: telnet pid=3587 from=::ffff:192.168.0.1
Aug 27 23:46:07 hostA systemd: Starting Session 5 of user root.
Aug 27 23:46:07 hostA systemd: Started Session 5 of user root.
Aug 27 23:46:07 hostA systemd-logind: New session 5 of user root.
Aug 27 23:46:13 hostA xinetd[1095]: EXIT: telnet status=0 pid=3587 duration=7(sec) 
Aug 27 23:46:13 hostA systemd: Failed to mark scope session-5.scope as abandoned : Stale file handle
Aug 27 23:46:13 hostA systemd-logind: Removed session 5.

例3)
Red Hat Enterprise Linux 7 被監視システムをSSH接続で監視する場合

Aug 29 20:32:14 hostA systemd: Starting Session 573 of user root.
Aug 29 20:32:14 hostA systemd: Started Session 573 of user root.
Aug 29 20:32:14 hostA systemd-logind: New session 573 of user root.
Aug 29 20:32:15 hostA systemd-logind: Removed session 573.

例4)
Red Hat Enterprise Linux 8またはRed Hat Enterprise Linux 9被監視システムをSSH接続で監視する場合

Feb  3 14:26:16 hostA systemd-logind[1343]: New session 2335 of user root.
Feb  3 14:26:16 hostA systemd[1]: Started Session 2335 of user root.
Feb  3 14:26:16 hostA systemd[1]: session-2335.scope: Succeeded.
Feb  3 14:26:16 hostA systemd-logind[1343]: Session 2335 logged out. Waiting for processes to exit.
Feb  3 14:26:16 hostA systemd-logind[1343]: Removed session 2335.

ポイント

Systemwalker コンソールに出力されるアクセスログは、監視サーバ(運用管理サーバ、部門管理サーバ)でイベント監視の条件定義機能を使用してフィルタリングすることが可能です。

注意

運用管理サーバに資源配付サーバを選択インストールした場合、監視サーバ(運用管理サーバ、部門管理サーバ)にも資源配付サーバを選択インストールしてください。また、以下を確認してください。
- 運用管理サーバでインベントリデータベースが作成済みであること
- 監視サーバ(運用管理サーバ、部門管理サーバ)でインベントリ管理のサービス/デーモンが起動していること
複数の監視サーバから同一の被監視サーバに対して、デプロイ方式で以下の監視を行う場合、同様の監視メッセージが重なって通知される場合があります。
- アプリケーション監視
- サーバ性能監視
重なって通知されたメッセージを抑止する場合は、類似イベント抑止またはイベントコリレーションにより行ってください。類似イベント抑止およびイベントコリレーションについては、“Systemwalker Centric Manager ソリューションガイドコリレーション編”を参照してください。