オープンJavaフレームワークを使用する場合の基本的な構成について説明します。
基本的な構成は、以下の6パターンがあります。
項番 | パターン | 説明 | 選択のポイント |
---|---|---|---|
1 | Spring WebMVCを使用する構成 | プレゼンテーション層にSpring WebMVC機能を使用して、ビジネスロジック層ではSpring FrameworkのDI機能やAOP機能、データベースアクセス層ではSpring FrameworkのJPA連携やJDBC連携を利用する構成です。 | Blocking I/OであるServlet APIに基づくWebアプリケーションで、JDBCやJPAを使ったデータベースアクセスをしたい場合に選択します。 またSpring Framework 4.3以前を使用した既存のアプリケーションからの移行の場合にSpring WebMVCを選択します。 |
2 | Spring WebFluxを使用する構成 | プレゼンテーション層にSpring WebFlux機能を使用する構成です。 | Servlet 3.1のNon-blocking I/Oに基づくWebアプリケーションを利用したい場合に選択します。 |
3 | MyBatisだけを使用する構成 | MyBatisのO/Rマッピング機能だけを使用する構成です。 | プレゼンテーション層にSpring Frameworkを使用せずにユーザー独自で作成した場合や、EJBのSession BeanからMyBatisのO/Rマッピング機能を使用する場合などに選択します。 |
4 | Spring WebMVCとMyBatisを使用する構成 | プレゼンテーション層にSpring WebMVC機能を使用して、ビジネスロジック層でSpring FrameworkのDI機能やAOP機能を利用する場合で、データベースアクセス層でMyBatisのO/Rマッピング機能を使用する構成です。 | Spring WebMVCを利用したい場合で、データベースアクセスでSQLによる細かな制御が必要な場合に選択します。 |
5 | Strutsだけを使用する構成 | Strutsを使用したWebアプリケーションの構成です。 | 既存Strutsアプリケーションからの移行の場合に選択します。 |
一貫したログ機能でGlassFish上ではログの出力先を高信頼性ログにすることはできません。一貫したログ機能については“付録B 標準ログ”を参照してください。
Spring FrameworkとMyBatisを連携させる方法については、“3.4.4.2 MyBatisを使用するSpring Frameworkのアプリケーションの作成”を参照してください。