運用管理サーバのIPアドレス、ホスト名の変更は、以下の分類で必要な作業手順を説明します。
「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する。
「IPアドレス」だけを変更する。
対象バージョンレベル
SystemWalker/CentricMGR
Solaris版:10.0
A
運用管理サーバのIPアドレス/ホスト名変更手順
作業手順
1. SystemWalker/CentricMGR の停止 |
2. Interstageのシステム情報の移出(Interstage共存時だけ) |
3. SystemWalker/CentricMGR の運用環境のバックアップ |
4. SystemWalker/CentricMGR の運用環境の削除 |
5. IPアドレスの変更/ホスト名の変更 |
6. hostsファイルまたはDNSの変更 |
7. Interstageのシステム情報の移入(Interstage共存時だけ) |
8. SystemWalker/CentricMGR の運用環境のリストア/環境作成 |
9. SystemWalker/CentricMGR 起動 |
10. 運用管理クライアントの接続先の変更 |
11. ノード情報の変更 |
12. 機能ごとの変更 |
13.システムの再起動(運用管理サーバ) |
参考
バックアップ/リストアおよび運用環境の削除については、注意点などがありますので、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“バックアップ/リストア”を参照してから実施してください。
注意
IPアドレスだけの変更で、サブネットアドレスが変更される場合は、“「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合”の手順に従って変更してください。
1. SystemWalker/CentricMGRの停止
運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、SystemWalker/CentricMGR を停止します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr |
pcentricmgrコマンドについては、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。
2. Interstageのシステム情報の移出(Interstage共存時だけ)
Interstageのシステム情報の移出を行います。
Interstageの共存製品については、“Systemwalker Centric Manager Interstage, Symfoware, ObjectDirectorとの共存ガイド”の“特別に注意が必要な製品”および“InterstageまたはObjectDirectorがインストールされている場合”を参照してください。
また、Interstageのシステム情報の移出については、Interstageのマニュアルを参照してください。
3. SystemWalker/CentricMGR の運用環境のバックアップ
「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合の作業です。
運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、運用環境を退避します。
/opt/systemwalker/bin/mpbkc -b 退避先ディレクトリ名 |
退避先ディレクトリ名は、フルパスで指定します。
mpbkcコマンドについては、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。
4. SystemWalker/CentricMGR の運用環境の削除
「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合の作業です。
運用管理サーバの運用環境の削除は、以下の手順で行います。
SystemWalker/CentricMGR を停止します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr |
各データベースの削除を行います。
運用管理サーバにヘルプデスクDBを作成している場合、運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、ヘルプデスクのデータベース削除を行います。
/opt/systemwalker/bin/MpHDOSsetup |
リカバリフローのデータベースを作成している場合、運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、リカバリフローのデータベース削除を行います。
/opt/systemwalker/bin/mprfddelall |
インベントリ管理のデータベースを作成している場合、運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、インベントリ管理のデータベース削除を行います。
/opt/systemwalker/bin/MpDTPSetup |
運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、フレームワークのデータベース削除を行います。
/opt/systemwalker/bin/MpFwSetup |
5. IPアドレスの変更/ホスト名の変更
運用管理サーバのOSの変更でIPアドレス/ホスト名の変更を実施してください。
6. hostsファイルまたはDNSの変更
運用に合わせて各サーバおよびクライアントでhostsファイルまたはDNSサーバの変更を実施してください。
IPアドレス/ホスト名の変更については、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“hostsファイルまたはDNSサーバの設定”を参照してください。
7. Interstageのシステム情報の移入(Interstage共存時だけ)
“Interstageのシステム情報の移出”で移出した資源を移入します。
Interstageの共存製品については、“Systemwalker Centric Manager Interstage, Symfoware, ObjectDirectorとの共存ガイド”の“特別に注意が必要な製品”および“InterstageまたはObjectDirectorがインストールされている場合”を参照してください。
また、Interstageのシステム情報の移入については、Interstageのマニュアルを参照してください。
8. SystemWalker/CentricMGR の運用環境のリストア/環境作成
「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合の作業です。
運用管理サーバの運用環境のリストアは、以下の手順で行います。
SystemWalker/CentricMGR の環境を作成を行う前に、必ず運用管理サーバから以下のコマンドを実行します。
/opt/systemwalker/bin/premprs -b 退避先ディレクトリ名 |
運用管理サーバの環境作成方法は、インストール時と同じです。
フレームワークのデータベース領域を作成するため、以下のコマンドを実行します。
/opt/systemwalker/bin/MpFwSetup |
詳細については、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“フレームワークのデータベース領域の作成”を参照してください。
インベントリ管理のデータベースを作成している場合、インベントリ管理の動作環境を定義するため、以下のコマンドを実行します。
/opt/systemwalker/bin/MpDTPSetup |
詳細については、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“インベントリ管理環境を定義する”を参照してください。
運用管理サーバ上にヘルプデスクデータベースを作成している場合、以下のコマンドを実行します。
/opt/systemwalker/bin/MpHDOSsetup |
詳細については、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“ヘルプデスクサーバを設定する”を参照してください。
リカバリフローのデータベースを作成している場合、リカバリフローのデータベース領域を作成するため、以下のコマンドを実行します。
/opt/systemwalker/bin/MpRFOSsetup |
詳細については、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“リカバリフローのデータベースを作成する”を参照してください。
SystemWalker/CentricMGR の環境のリストアを以下のコマンドを実行して行います。
/opt/systemwalker/bin/mprsc -b 退避先ディレクトリ名 |
ポイント
運用再開後にポリシーの配付作業が必要になります。
9. SystemWalker/CentricMGRの起動
[注意事項]
サブネットが変更になる場合は、事前に新しくサブネットフォルダを作成しておきます。(運用管理サーバの変更を行った時点で新フォルダに自動的に移動します。) |
運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、SystemWalker/CentricMGR を起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
scentricmgrコマンドについては、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。
10. 運用管理クライアントの接続先の変更
運用管理クライアントから接続する運用管理サーバを変更します。
運用管理クライアントから接続する運用管理サーバを変更する場合は、運用管理クライアントのセットアップを再度行ってください。
運用管理クライアントのセットアップについては、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“運用管理クライアントをセットアップする”を参照してください。
11. ノード情報の変更
Systemwalkerコンソール システム監視/業務監視の編集モードで、運用管理サーバのノード情報を変更します。
ホスト名に変更がある場合は、[ノードプロパティ]から[ネットワーク]タブを開きホスト名を変更します。次に[インタフェース]タブを開き、変更対象のインタフェースを選択し、ホスト名を変更します。
IPアドレスに変更がある場合は、[ノードプロパティ]から[インタフェース]タブを開き、変更対象のインタフェースを選択し、IPアドレスを変更します。
次に、運用管理サーバで以下の作業を行います。
構成情報を一括配付するため、以下のコマンドを実行します。
/opt/systemwalker/bin/mpdrpspa.sh all |
ネットワーク管理のポリシーを一括配付するため、以下のコマンドを実行します。
/opt/systemwalker/bin/mpnmpref |
mpdrpspa.sh、mpnmprefコマンドについては、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。
注意
mpnmprefコマンドの実行中に、“MpNmsv、MpNmex、MpNmmib、MpNmnode、MpNmhost、MpNmdisc”プロセスが停止した旨の通知がありますが、対処は不要です。
14. 機能ごとの変更
機能ごとの変更を行います。変更を行う機能と変更が必要な場所を以下に示します。インストール種別または使用している機能により、設定を行ってください。
機能名 | 条件 | 運用管理サーバ | 部門管理サーバ | 業務サーバ | 運用管理クライアント | クライアント |
---|---|---|---|---|---|---|
SystemWalkerコンソール | 必須 | - | - | - | ○(注1) | - |
イベント監視 | 必須 | ○ | ○(注2) | ○(注2) | ○(注2) | ○(注2) |
性能監視 | 選択 | ○ | - | - | - | - |
リカバリフロー | 選択 | ○ | - | - | - | - |
スクリプト | 選択 | ○ | - | - | - | - |
メータリング | 選択 | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
自動運用支援 | 選択 | ○ | ○ | - | - | - |
アプリケーション管理 | 選択 | ○ | ○ | ○ | - | - |
資源配付 | 選択 | - | ○ | ○ | - | ○ |
IDカードセキュリティ(GEE) | 選択 | - | - | - | ○ | - |
共通ツール | 選択 | ○ | - | - | - | - |
導入支援 | 選択 | ○ | - | - | - | - |
ヘルプデスク | 選択 | - | - | - | ○(注3) | ○(注3) |
注1)
IPアドレス、ホスト名の変更時、mpaplregコマンドでメニューを登録しているノードを削除後、再登録する場合、mpaplregコマンドで該当のメニューを再登録(削除後登録)する必要があります。
注2)
メッセージ送信先システムを設定している場合、メッセージ送信先システムの変更が必要です。
注3)
ヘルプデスク機能を使用している場合、ヘルプデスクサーバの変更が必要です。さらに、運用管理サーバにヘルプデスクデータベースを作成している場合は、ヘルプデスククライアントをインストールしている運用管理クライアント、クライアントでODBCデータソースの変更が必要です。
SystemWalkerコンソール
以下の手順で該当のメニューを再登録してください。
ノードを削除する前に行う処理
削除するノードに対しメニューが登録されているか確認します。
運用管理クライアント上で、以下のコマンドを実行し、削除するノードに対しメニューが登録されているか確認してください。
SystemWalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin\mpaplreg -v |
削除するノードに対し登録されているメニューを削除します。
運用管理クライアント上で、mpaplregコマンドにて削除するノードに対し登録されているメニューを削除してください。
メニューを再登録するため、メニュー名/コマンドラインはメモしておいてください。
ノードを再登録後に行う処理
削除したメニューについて、再登録したノードのホスト名を指定して再登録します。
運用管理クライアント上で、mpaplregコマンドにてメニューを再登録してください。
mpaplregコマンドについては、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”のmpaplreg(監視画面のメニュー項目登録コマンド)を参照してください。
イベント監視
[注意事項]
イベント監視の変更は、接続形態が必要時接続の場合、必要です。 |
構成情報の削除
“全体監視運用時”または“運用管理サーバ二重化運用時”の場合、運用管理サーバがメッセージ送信先システムとして定義していたシステムで、以下のコマンドを実行し、構成情報を削除します。
/opt/systemwalker/bin/opaconstat -D 運用管理サーバのホスト名 |
備考.
運用管理サーバのホスト名は、変更する前の運用管理サーバのホスト名です。
構成情報の登録
運用管理サーバで、以下のコマンドを実行し、構成情報を登録します。
/opt/systemwalker/bin/opaconstat -a |
備考.
メッセージ送信先システムで指定しているシステムが動作していることを確認して上記のコマンドを実行してください。
opaconstatコマンドについては、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。
メッセージ送信先システムの変更
運用管理サーバをメッセージ送信先システムとして指定しているシステムがある場合、運用管理サーバのIPアドレス/ホスト名の変更が終了後、そのシステムのメッセージ送信先システムを変更し、Systemwalkerを再起動してください。
メッセージ送信先システムの変更し、Systemwalkerを再起動後、以下のコマンドを実行します。
【Windowsの場合】
opaconstat -a |
【UNIXの場合】
/opt/systemwalker/bin/opaconstat -a |
opaconstatコマンドについては、"SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル"を参照してください。
注意
二重化、全体監視などサーバ間連携機能を使用し連携先システムとして指定しているシステムがある場合、連携しているシステム側のサーバ間連携定義を変更してください。
SystemWalker/CentricMGR GEEの場合
主監視パスを使用してグローバルサーバを監視している場合
[ホスト名を変更した場合]
特に作業はありません。
[IPアドレスを変更した場合]
・VTAM-G/TISPで運用している場合
HSTRSCノードセットにある該当ホストのIPアドレスを変更して、VTAMジョネレーションを実施後、HSTRSCノードセットをアクティベートします。
・TISPで運用している場合
ISP定義にある当該ホストのHOST定義文のIPアドレスを変更して、ISPを再起動します。
代替監視パスでを使用してグローバルサーバを監視している場合
1. SVPMコンソール番号の割り当て
SVPM側で、変更後のIPアドレスに対してSVPMコンソール番号を割り当てます。
2. SVPMコンソール番号の定義
運用管理サーバのノード名をSVPMコンソール番号定義ファイルに定義してある場合は、変更後のノード名に定義を変更
3. ハードウェア情報定義ファイルの作成
以下のコマンドを実行します。
/opt/FJSVsagt/bin/hardctlset |
4. システム構成情報の登録(SW側)
以下のコマンドを実行します。
/opt/FJSVsagt/bin/gscmadd |
性能監視
ネットワーク性能監視およびサーバ性能監視でIPアドレス/ホスト名を変更したサーバを監視対象にしている場合は、変更が必要です。
Systemwalkerコンソール システム監視/業務監視から以下の手順に従って、作業を行ってください。
ネットワーク性能監視の監視対象としている場合
以下の手順でポリシーを更新し、配付します。
[ポリシー]メニューより、[ポリシーの定義]-[ネットワーク性能]-[全体]を選択します。
更新ボタンを押してポリシーを再作成します。
ポリシーメニューの[ポリシーの配付]より、“すぐに適用する”を選択して配付します。
サーバ性能監視の監視対象としている場合
以下の手順でポリシーを更新し、配付します。
[ポリシー]メニューより、[ポリシーの定義]-[サーバ性能]を選択します。
IPアドレス/ホスト名を変更したノードに配付しているポリシーを選択し、[変更]ボタンを押した後、表示される設定画面でそのまま[OK]ボタンを押します。
IPアドレス/ホスト名を変更したノードのポリシーすべてについて、2)を実施してください。
ポリシーメニューの[ポリシーの配付]より、“すぐに適用する”を選択して配付します。
性能監視の動作環境の設定については、“SystemWalker/CentricMGR 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
リカバリフロー
コマンドの実行先ホストに、IPアドレス/ホスト名を変更した運用管理サーバを「直接指定」でタスク登録している場合は、変更が必要です。
Systemwalkerコンソール システム監視/業務監視から以下の手順に従って、作業を行ってください。
[操作]メニューから[リカバリフロー]を起動します。
[リカバリフロー]画面の登録ボタンから[リカバリフローの登録画面]を開き、変更対象のタスクを 選択して[タスク情報]ダイアログボックスを表示します。
[基本情報]タブの[コマンド実行ホスト]で直接指定の設定値を変更します。
リカバリフローの動作環境の設定については、“SystemWalker/CentricMGR 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
スクリプト
スクリプトファイル中で、ホスト名を変更したマシンを意識した処理を行っている場合、変更が必要です。
なお、ユーザ作成スクリプトについても同様です。
運用管理サーバで該当するスクリプトファイル中に書かれているホスト名を変更し保存します。
運用管理クライアントで同スクリプトを使用しているシステムへインテリジェントサービスのポリシー設定を行い、ポリシー配付します。
インテリジェントサービスが提供するサンプルスクリプト一覧を以下に示します。
サンプルスクリプト | 備考 |
---|---|
IPv6インタフェースの稼働監視 | 定義項目としてホスト名の情報を持っています。 |
セルフチェック | |
ノード状態の監視 | |
MIBしきい値監視 | |
サービス稼働監視 | |
Webサービス稼働監視 | |
大規模同報リモートコマンド | |
必要イベント未発生調査 | |
イベント固定テキスト変換 | イベントの発生元ノード名を判定処理用に参照できます。 |
イベント切り分けテキスト変換 | |
先頭通知コラレーション | |
末尾通知コラレーション | |
イベント詳細フィルタリング | |
切り替え型イベント詳細フィルタリング | |
メッセージ監視アクション型スクリプト動作テスト | テスト対象スクリプトの内容によってはホスト名をスクリプト内に固定で記述するケースがあります。 |
ライブラリ型スクリプト動作テスト |
参考
ユーザスクリプトの格納先
登録を行うユーザスクリプトは、共通管理ディレクトリ(配下の任意のサブディレクトリ含む)に格納します。共通管理ディレクトリは以下のとおりです。
/var/opt/FJSVssc/script/common |
メータリング
メータリング機能を使用している場合、以下の作業を行ってください。
サーバポリシーの変更
運用管理サーバの直下にメータリング中継サーバが構成されている場合
Systemwalkerコンソール システム監視/業務監視で「メータリング ポリシー設定」を起動し、「上位サーバ」に変更後の運用管理サーバを設定したサーバポリシーをメータリング中継サーバに配付します。
クライアントポリシーの変更
運用管理サーバの直下にメータリングクライアントが構成されている場合
Systemwalkerコンソール システム監視/業務監視で「メータリング ポリシー設定」を起動し、「接続サーバ」に変更後の運用管理サーバを設定したクライアントポリシーを作成し、変更後の運用管理サーバに配付します。
メータリングクライアントが動作しているマシンで、スタートメニューから[メータリングクライアント動作環境設定]を起動し、「接続サーバ」に変更後の運用管理サーバを設定します。クライアントポリシーを即時に適用したい場合は、「メータリングポリシーのダウンロード」ボタンをクリックします。
メータリング条件ファイルの変更
メータリング条件ファイルが作成されている場合
Systemwalkerコンソール システム監視/業務監視で「メータリング情報の出力」を起動します。
「データ出力条件の定義」タブでメータリング条件ファイルを選択し、右クリックで表示されるメニューから「変更」を選択します。
「メータリング条件ファイルの編集」ウィザードの「データファイルの指定」画面で、「運用管理サーバのホスト名またはIPアドレス」に変更後の運用管理サーバを設定します。
メータリング機能については、“SystemWalker/CentricMGR 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
自動運用支援
[イベント監視の条件定義]で、ホスト名を変更した運用管理サーバのホスト名を特定している場合、変更が必要です。
Systemwalkerコンソール システム監視/業務監視から以下の操作を行います。
[イベント監視の条件定義]の[イベント定義]で、ホスト名を指定している場合は、変更後のホスト名に変更します。
[イベント監視の条件定義]の[アクション定義]-[音声通知]で通知先を指定している場合は、通知先ホスト名を変更後のホスト名に変更します。
[イベント監視の条件定義]の[アクション定義]-[リモートコマンド]の発行先のホスト名を指定している場合、変更後のホスト名に変更します。
[イベント監視の条件定義]の[アクション定義]-[SNMPトラップ]の通知先ホスト名を指定している場合、変更後のホスト名に変更します。
アクション環境設定で、アクション実行先ホスト名を指定している場合、指定ホストのホスト名を変更後のホスト名に変更します。
イベント監視の条件定義およびアクション環境設定については、“SystemWalker/CentricMGR 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
アプリケーション管理
部門管理サーバ、業務サーバとの連携の再構築をする場合の手順を以下に示します。
Systemwalkerコンソール(業務監視)の[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[アプリケーションの監視]を選択します。
[アプリケーション管理]ウィンドウで[アプリケーション管理全体の設定]-[動作の設定]を選択します。
[動作の設定]ダイアログボックスの[設定]タブで、[アプリケーション情報送信種別]の項目を[次回エージェント起動時のみ最新情報を送信する]または[エージェント起動時に毎回最新情報を送信する]に設定して、[OK]ボタンをクリックします。
[ポリシー]メニューから[配付先の設定]を選択し、ポリシーの配付先を運用管理サーバ、部門管理サーバおよび業務サーバに設定します。
[ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択し、ポリシーを配付します。このとき[ポリシーを適用するタイミング]を、[すぐ適用する(配付先のサービスを再起動する)]にします。
資源配付
サーバの変更
資源配付で、ホスト名を変更した運用管理サーバに対して「資源配付のスケジュール情報ファイル」のスケジュール文で直接結果通知を行っている場合、変更が必要です。
以下の手順に従って、変更を実施してください。
運用管理クライアントから部門管理サーバに接続して、「資源配付のスケジュール情報ファイル」の通知先のノード名を運用管理サーバの新IPアドレスまたはホスト名に変更してください。
運用管理クライアントから業務サーバに接続して、「資源配付のスケジュール情報ファイル」の通知先のノード名を運用管理サーバの新IPアドレスまたはホスト名に変更してください。
資源配付のスケジュール情報ファイルにつくいては、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。
クライアントの変更
資源配付クライアントのセットアップ機能を起動し、[セション開設]で、ノード名入力形式に従って接続先のノード名を変更してください。
資源配付クライアントのセットアップ機能については、“SystemWalker/CentricMGR 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。
IDカードセキュリティ(GEE)
IDカードセキュリティ機能を使用して、運用管理クライアントの端末の保護および操作の保護を使用している場合、変更が必要です。
運用管理クライアント上でIDカードセキュリティエージェントの起動条件記述ファイルのホスト名/IPアドレス("host=")を変更します。
運用管理クライアント上で以下のコマンドを実行し、エージェント起動条件ファイルを作成します。
idterm 起動条件記述ファイル |
運用管理クライアントのログアウト/再ログインを実施してください。
IDカードセキュリティ・エージェント起動条件記述ファイルの詳細については、“SystemWalker/CentricMGR GEE説明書”を参照してください。
共通ツール
運用管理サーバで、プロセス監視の定義を行っている場合、運用管理サーバで変更が必要です。
以下の手順に従って、プロセス監視定義ファイルを変更してください。
運用管理サーバで、プロセス監視定義ファイル(mppmon.ini)に“MyIPaddr”(検出元:自ノードのIPアドレス)を指定している場合は、IPアドレスを変更してください。
運用管理サーバをプロセス監視定義ファイルの“Destination”(プロセス状態の異常を通知する通知先ノード名)に指定している場合は、ノード名(ホスト名)を変更してください。
参考
プロセス監視定義ファイル
/etc/opt/FJSVftlc/pmon/mppmon.ini |
プロセス監視機能については、Systemwalkerホームページの“SystemWalker/CentricMGR 運用管理ガイド ~安定的な運用のために~”を参照してください。
導入支援
導入支援機能を使用している場合、変更が必要です。
以下の手順に従って、各マシン上で作業を実施してください。
プログラム登録済の場合、プログラム登録を行ったサーバで、プログラム削除して再度登録を行ってください。
以下のサーバ欄での操作、クライアント欄での操作を行っていた場合と、サーバクライアントへサイレントインストールを行う場合は、再度同じ操作を行ってください。
サーバ欄での操作
-配付/インストール
-サイレントインストール用ファイルのダウンロード
クライアント欄での操作
-フロッピー方式のインストール
導入支援の環境作成については、“SystemWalker/CentricMGR 導入支援ガイド”を参照してください。
ヘルプデスク(ヘルプデスクを使用している場合)
[作業:運用管理クライアント]
以下の手順でヘルプデスクの設定を変更します。
ヘルプデスクサーバの変更
SystemWalkerコンソールの[ポリシー]メニューから、[ポリシーの定義]-[ヘルプデスクの動作環境]-[サーバの設定…]を選択します。
[サーバ情報]ダイアログボックスで[サーバ名]の欄に変更後の運用管理サーバのホスト名を指定します。
ODBCデータソースの変更
ヘルプデスククライアント設定画面に指定した、ODBCデータソースに設定されているホスト名を変更します。
SystemWalker間連携機能を使用している場合、連携先のサーバの[ヘルプデスクオプション定義]画面で接続先ホスト名/IPアドレスを変更してください。
[作業:クライアント]
以下の手順でヘルプデスクの設定を変更します。
ODBCデータソースの変更
ヘルプデスククライアント設定画面に指定した、ODBCデータソースに設定されているホスト名を変更します。
詳細については、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“運用管理サーバ上のヘルプデスクの設定”、“データベース用のODBCの設定”、“ヘルプデスクの動作環境の設定”を参照してください。
13. システムの再起動
運用管理サーバのシステムを再起動してください。
作業完了の確認
Systemwalkerコンソール システム監視/業務監視で、変更したノードのノード情報を[ノードプロパティ]から確認してください。