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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent Q&A集

9.16 Q:運用管理サーバのIPアドレス、ホスト名を変更(Solaris版 10.0)

運用管理サーバのIPアドレス、ホスト名の変更は、以下の分類で必要な作業手順を説明します。

対象バージョンレベル

A

運用管理サーバのIPアドレス/ホスト名変更手順

作業手順

1. SystemWalker/CentricMGR の停止

2. Interstageのシステム情報の移出(Interstage共存時だけ)

3. SystemWalker/CentricMGR の運用環境のバックアップ
  (「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合)

4. SystemWalker/CentricMGR の運用環境の削除
  (「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合)

5. IPアドレスの変更/ホスト名の変更

6. hostsファイルまたはDNSの変更

7. Interstageのシステム情報の移入(Interstage共存時だけ)

8. SystemWalker/CentricMGR の運用環境のリストア/環境作成
  (「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合)

9. SystemWalker/CentricMGR 起動

10. 運用管理クライアントの接続先の変更

11. ノード情報の変更

12. 機能ごとの変更

13.システムの再起動(運用管理サーバ)

参考

バックアップ/リストアおよび運用環境の削除については、注意点などがありますので、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“バックアップ/リストア”を参照してから実施してください。

注意

IPアドレスだけの変更で、サブネットアドレスが変更される場合は、“「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合”の手順に従って変更してください。

1. SystemWalker/CentricMGRの停止

運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、SystemWalker/CentricMGR を停止します。

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

pcentricmgrコマンドについては、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。

2. Interstageのシステム情報の移出(Interstage共存時だけ)

Interstageのシステム情報の移出を行います。

Interstageの共存製品については、“Systemwalker Centric Manager Interstage, Symfoware, ObjectDirectorとの共存ガイド”の“特別に注意が必要な製品”および“InterstageまたはObjectDirectorがインストールされている場合”を参照してください。

また、Interstageのシステム情報の移出については、Interstageのマニュアルを参照してください。

3. SystemWalker/CentricMGR の運用環境のバックアップ

「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合の作業です。

運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、運用環境を退避します。

/opt/systemwalker/bin/mpbkc -b 退避先ディレクトリ名

退避先ディレクトリ名は、フルパスで指定します。

mpbkcコマンドについては、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。

4. SystemWalker/CentricMGR の運用環境の削除

「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合の作業です。

運用管理サーバの運用環境の削除は、以下の手順で行います。

  1. SystemWalker/CentricMGR を停止します。

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

  2. 各データベースの削除を行います。

    1. 運用管理サーバにヘルプデスクDBを作成している場合、運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、ヘルプデスクのデータベース削除を行います。

      /opt/systemwalker/bin/MpHDOSsetup

    2. リカバリフローのデータベースを作成している場合、運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、リカバリフローのデータベース削除を行います。

      /opt/systemwalker/bin/mprfddelall

    3. インベントリ管理のデータベースを作成している場合、運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、インベントリ管理のデータベース削除を行います。

      /opt/systemwalker/bin/MpDTPSetup

    4. 運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、フレームワークのデータベース削除を行います。

      /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup

5. IPアドレスの変更/ホスト名の変更

運用管理サーバのOSの変更でIPアドレス/ホスト名の変更を実施してください。

6. hostsファイルまたはDNSの変更

運用に合わせて各サーバおよびクライアントでhostsファイルまたはDNSサーバの変更を実施してください。

IPアドレス/ホスト名の変更については、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“hostsファイルまたはDNSサーバの設定”を参照してください。

7. Interstageのシステム情報の移入(Interstage共存時だけ)

“Interstageのシステム情報の移出”で移出した資源を移入します。

Interstageの共存製品については、“Systemwalker Centric Manager Interstage, Symfoware, ObjectDirectorとの共存ガイド”の“特別に注意が必要な製品”および“InterstageまたはObjectDirectorがインストールされている場合”を参照してください。

また、Interstageのシステム情報の移入については、Interstageのマニュアルを参照してください。

8. SystemWalker/CentricMGR の運用環境のリストア/環境作成

「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合の作業です。

運用管理サーバの運用環境のリストアは、以下の手順で行います。

運用管理サーバの環境作成方法は、インストール時と同じです。

  1. フレームワークのデータベース領域を作成するため、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup

    詳細については、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“フレームワークのデータベース領域の作成”を参照してください。

  2. インベントリ管理のデータベースを作成している場合、インベントリ管理の動作環境を定義するため、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/MpDTPSetup

    詳細については、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“インベントリ管理環境を定義する”を参照してください。

  3. 運用管理サーバ上にヘルプデスクデータベースを作成している場合、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/MpHDOSsetup

    詳細については、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“ヘルプデスクサーバを設定する”を参照してください。

  4. リカバリフローのデータベースを作成している場合、リカバリフローのデータベース領域を作成するため、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/MpRFOSsetup

    詳細については、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“リカバリフローのデータベースを作成する”を参照してください。

9. SystemWalker/CentricMGRの起動

[注意事項]

サブネットが変更になる場合は、事前に新しくサブネットフォルダを作成しておきます。(運用管理サーバの変更を行った時点で新フォルダに自動的に移動します。)

運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、SystemWalker/CentricMGR を起動します。

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

scentricmgrコマンドについては、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。

10. 運用管理クライアントの接続先の変更

運用管理クライアントから接続する運用管理サーバを変更します。

運用管理クライアントのセットアップについては、“SystemWalker/CentricMGR 導入手引書”の“運用管理クライアントをセットアップする”を参照してください。

11. ノード情報の変更

  1. Systemwalkerコンソール システム監視/業務監視の編集モードで、運用管理サーバのノード情報を変更します。

    • ホスト名に変更がある場合は、[ノードプロパティ]から[ネットワーク]タブを開きホスト名を変更します。次に[インタフェース]タブを開き、変更対象のインタフェースを選択し、ホスト名を変更します。

    • IPアドレスに変更がある場合は、[ノードプロパティ]から[インタフェース]タブを開き、変更対象のインタフェースを選択し、IPアドレスを変更します。

    次に、運用管理サーバで以下の作業を行います。

  2. 構成情報を一括配付するため、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/mpdrpspa.sh all

  3. ネットワーク管理のポリシーを一括配付するため、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/mpnmpref

mpdrpspa.sh、mpnmprefコマンドについては、“SystemWalker/CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。

注意

  • mpnmprefコマンドの実行中に、“MpNmsv、MpNmex、MpNmmib、MpNmnode、MpNmhost、MpNmdisc”プロセスが停止した旨の通知がありますが、対処は不要です。

14. 機能ごとの変更

機能ごとの変更を行います。変更を行う機能と変更が必要な場所を以下に示します。インストール種別または使用している機能により、設定を行ってください。

機能名

条件

運用管理サーバ

部門管理サーバ

業務サーバ

運用管理クライアント

クライアント

SystemWalkerコンソール

必須

○(注1)

イベント監視

必須

○(注2)

○(注2)

○(注2)

○(注2)

性能監視

選択

リカバリフロー

選択

スクリプト

選択

メータリング

選択

自動運用支援

選択

アプリケーション管理

選択

資源配付

選択

IDカードセキュリティ(GEE)

選択

共通ツール

選択

導入支援

選択

ヘルプデスク

選択

○(注3)

○(注3)

1)
IPアドレス、ホスト名の変更時、mpaplregコマンドでメニューを登録しているノードを削除後、再登録する場合、mpaplregコマンドで該当のメニューを再登録(削除後登録)する必要があります。

2)
メッセージ送信先システムを設定している場合、メッセージ送信先システムの変更が必要です。

3)
ヘルプデスク機能を使用している場合、ヘルプデスクサーバの変更が必要です。さらに、運用管理サーバにヘルプデスクデータベースを作成している場合は、ヘルプデスククライアントをインストールしている運用管理クライアント、クライアントでODBCデータソースの変更が必要です。

13. システムの再起動

運用管理サーバのシステムを再起動してください。