ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent Q&A集

7.9 Q:MIB拡張を行う前に確認すること

対象バージョンレベル

A

MIB拡張を行う前に次の点を確認してください。

  1. MIB拡張の対象となるファイルの名前は正しいですか(V13.4.1以前の場合)。

    MIB拡張の対象となるファイル(以降、拡張MIBファイル)の名前は、MIB拡張を行う前に、以下のように変名しておく必要があります。

    MIB名.my

    ここでいうMIB名とは、拡張MIBファイル内で、“DEFINITIONS”の前に定義されている文字列になります。

    拡張MIBファイルが以下のような場合、MIB名は、“SAMPLE-MIB”となります。

    SAMPLE-MIB DEFINITIONS ::= BEGIN
       ・・・
        定義
       ・・・
    END

    そのため、この拡張MIBファイルの名前は、“SAMPLE-MIB.my”としてください。

    参考

    1つのMIBの定義は、以下に示す組で表されます。

    MIB名 DEFINITIONS ::= BEGIN
       ・・・
       MIBの定義
       ・・・
    END

    注意

    拡張MIBファイルの名前に、日本語は使用しないでください。

    日本語名の拡張MIBファイルに対してMIB拡張操作を行うと、すべてのSystemwalkerコンソールから、対象の運用管理サーバに対して接続ができなくなります。

    復旧するには、運用管理サーバで環境の再構築が必要となります。

  2. 1つの拡張MIBファイル内に複数のMIBの定義が存在しませんか(V13.4.1以前の場合)。

    1つの拡張MIBファイルには1つのMIBの定義のみを記載してください。

    そのため、1つの拡張MIBファイルに複数のMIBの定義が存在する場合、複数の拡張MIBファイルに分割する必要があります。

    次のような拡張MIBファイル“SAMPLE-MIB1.my”がある場合は、

    SAMPLE-MIB1 DEFINITIONS ::= BEGIN
       ・・・
       定義
       ・・・
    END
       ・・・
    SAMPLE-MIB2 DEFINITIONS ::= BEGIN
       ・・・
       定義
       ・・・
    END

    以下のように2つに分割します。

    • SAMPLE-MIB1.my

      SAMPLE-MIB1 DEFINITIONS ::= BEGIN
         ・・・
         定義
         ・・・
      END
    • SAMPLE-MIB2.my

      SAMPLE-MIB2 DEFINITIONS ::= BEGIN
         ・・・
         定義
         ・・・
      END
  3. すでにSystemwalkerに定義されている拡張MIBファイルではありませんか。

    すでにSystemwalkerに定義されている拡張MIBファイルは、通常、改めて、MIB拡張操作を行う必要はありません。

    • V5.0L10/5.0以降で定義されている拡張MIBファイル

      APPLICATION-MIB
      CISCO-SMI
      FJADAPL
      HOST-RESOURCES-MIB
      IANAIFTYPE-MIB
      IF-MIB
      ISPMIBNT
      ISPMIBSOL
      MPCNAPPL
      MPTRFEXAGT
      NETPRISM
      RDBMS-MIB
      RFC-1155
      RFC-1157
      RFC-1212
      RFC-1213
      RFC-1215
      RFC1155-SMI
      RFC1155
      RFC1157-SMI
      RFC1157
      RFC1212
      RFC1213-MIB
      RFC1213
      RFC1215
      RFC1316-MIB
      RFC1759
      SNMPV2-CONF
      SNMPV2-MIB
      SNMPV2-PARTY-MIB
      SNMPV2-SMI
      SNMPV2-TC
    • V11.0L10/11.0以降で追加された拡張MIBファイル

      IEEE802DOT11-MIB
      INETADDR
      IPCOMP
      IPCOMSYS
      SNMPFRWK
    • V13.3.0以降で追加された拡張MIBファイル

      IPV6-TC
    • V13.4.0以降で追加された拡張MIBファイル

      FSC-SERVERCONTROL2-MIB
      MMB-COM-MIB
      OPL-SP-MIB
    • V15.0.0以降で追加された拡張MIBファイル

      INET-ADDRESS-MIB
      SNMP-FRAMEWORK-MIB
  4. 前提となる拡張MIBファイルはMIB拡張されていますか。

    拡張MIBファイル内のIMPORTS句で指定された拡張MIBファイルは、あらかじめMIB拡張を行う必要があります。

    次のような拡張MIBファイル“SAMPLE-MIB.my”がある場合、“SAMPLE-MIB.my”のMIB拡張操作の前、または同時に、

    • EXTERNAL-OBJECT-1が定義されている“EXTERNAL1.my”

    • EXTERNAL-OBJECT-2が定義されている“EXTERNAL2.my”

    に対しても、MIB拡張操作を行う必要があります。

    SAMPLE-MIB DEFINITIONS ::= BEGIN
    
     IMPORTS
        EXTERNAL-OBJECT-1                         FROM EXTERNAL1
        EXTERNAL-OBJECT-2                         FROM EXTERNAL2;
    
     ・・・
      定義
     ・・・
    
     END

    なお、3.で、すでに登録されている場合、この前提となる拡張MIBファイルを改めて拡張する必要はありません。