pgBackRestの使用方法によって、pgBackRestの資材の導入方法を選択します。
Fujitsu Enterprise Postgresサーバと同じホストでpgbackrestコマンドを使用する場合は、サーバに同梱しているpgBackRestを使用してください。ただし、pgBackRestが提供されていないバージョンのFujitsu Enterprise Postgresサーバに接続して利用する場合は、クライアントに同梱のpgBackRestを使用します。「注意」もあわせて参照してください。
Fujitsu Enterprise Postgresサーバと異なるホストでpgbackrestコマンドを使用する場合は、クライアントに同梱しているpgBackRestを使用してください。
pgBackRestの環境変数PATHを設定します。
pgBackRestの資材はFujitsu Enterprise Postgresサーバでは/opt/fsepv<x>server64/OSS/pgbackrest配下に、クライアントでは/opt/fsepv<x>client64/OSS/pgbackrest配下に格納されています。
使用するpgBackRestの資材の格納先/binに対して環境変数PATHを設定してください。
$ PATH=/opt/fsepv<x>server64/OSS/pgbackrest/bin:$PATH ; export PATH
$ PATH=/opt/fsepv<x>client64/OSS/pgbackrest/bin:$PATH ; export PATH
pgBackRestのセットアップを実施します。
詳細はpgBackRestのホームページ(https://pgbackrest.org/)にアクセスし、User Guidesを参照してください。
注意
本機能は、WebAdminで作成したインスタンスでは使用できません。サーバコマンドを使用した運用でのみ利用可能です。
pgBackRestを使用している場合は、pg_rman、pgx_dmpallコマンド、pgx_rcvallコマンドは使用できません。
Fujitsu Enterprise Postgres 13または14のサーバに接続してpgBackRestを使用する場合は、Fujitsu Enterprise Postgres Client 15に同梱しているpgBackRestを使用してください。
Fujitsu Enterprise Postgres 13または14のインストールディレクトリ/libを環境変数LD_LIBRARY_PATHに指定している場合、pgBackRestは本来参照すべきライブラリではなくFujitsu Enterprise Postgres 13または14のライブラリを参照してしまいます。そのため、pgbackrestコマンドを実行する前に環境変数LD_LIBRARY_PATHからFujitsu Enterprise Postgres 13または14のインストールディレクトリ/libへのパスを外してください。直接pgbackrestコマンドを実行する場合だけでなく、postgresql.confのarchive_commandで指定したpgbackrestコマンドにも対処が必要です。
LD_LIBRARY_PATHに/opt/fsepv13server64/lib:/data/libが指定されている場合
archive_command = 'LD_LIBRARY_PATH=/data/lib pgbackrest --config=/backrest/pgbackrest.conf --stanza=app archive-push %p'
postgresql.confファイルのパラメータを設定します。
セットアップ時に指定した情報を元に戻します
Fujitsu Enterprise Postgresを再起動します。
定期的なバックアップを実行するように設定していた場合は、設定を解除します。
pgBackRestが接続可能なサーバは以下の表のとおりです。
OS | 製品名 |
---|---|
Linux |
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