LD_LIBRARY_PATHに関する改善項目を説明します。
DT_RUNPATH属性の追加
アプリケーションや拡張モジュールのビルドについて
Fujitrsu Enterprise PostgresのプログラムにDT_RUNPATH属性を追加しました。
これにより、環境変数LD_LIBRARY_PATHにFujitrsu Enterprise Postgresの各機能のインストールディレクトリ/libへのパスを設定することなく、Fujitsu Enterprise Postgresのプログラムが実行できるようになりました。
Fujitsu Enterprise Postgresが同梱する共有ライブラリを利用するアプリケーションや、Fujitsu Enterprise Postgresに対して拡張モジュールをビルドする場合、それらのプログラムのDT_RUNPATH属性に、それらライブラリを格納するディレクトリへのパスを設定するようにビルドしてください。
これにより、環境変数LD_LIBRARY_PATHにFujitsu Enterprise Postgresのインストールディレクトリ/libへのパスを設定することなく、それらプログラムを実行できます。
参照
DT_RUNPATH属性の設定方法については、以下を参照してください。
“アプリケーション開発ガイド”の“共有ライブラリを利用するアプリケーションのビルド・実行方法”
“導入ガイド(サーバ編)”の“OSSのセットアップおよびアンセットアップ”の“PGXSを利用したビルド”、“PGXSを利用しないビルド”
DT_RUNPATH属性を設定せずに、引き続き、環境変数LD_LIBRARY_PATHにFujitsu Enterprise Postgresのインストールディレクトリ/libへのパスを設定し、それらプログラムを実行することもできます。
参照
環境変数LD_LIBRARY_PATHを設定した際の注意事項については、“アプリケーション開発ガイド”の“共有ライブラリを利用するアプリケーションのビルド・実行方法”の“DT_RUNPATHが設定できない場合”を参照してください。