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Enterprise Application Platform V1.2.0 GlassFishユーザーズガイド

1.5.4 JMS機能における注意事項

JMS機能を使用する場合、以下に注意してください。

コンシューマのパフォーマンスについての注意事項

consumerFlowLimitプロパティの値を大きくした場合、コンシューマの多重化運用時やロールバック処理が頻繁に発生する運用では、パフォーマンスが低下する場合があります。
構築するシステムを考慮して、consumerFlowLimitプロパティの値を設定してください。


受信アプリケーションがnull復帰する場合の注意事項

受信アプリケーションで以下のメソッドを使用した場合に、受信可能なメッセージが存在するにもかかわらず、nullが復帰する場合があります。

本現象が発生した場合は、上記メソッドのリトライを実施してください。


jakarta.jms.Sessionjakarta.jms.JMSContextのメソッド使用時の注意事項

以下のメソッドを使用する場合は、jakarta.jms.MessageConsumer、jakarta.jms.JMSConsumerのcloseメソッドを使用しないでください。

MessageConsumerのcloseメソッドを実施する必要がある場合は、jakarta.jms.Session#close()を実施してください。

JMSConsumerのcloseメソッドを実施する必要がある場合は、jakarta.jms.JMSContext#close()を実施してください。


imqcmd list dur コマンド使用時の注意事項

メッセージブローカを再起動した場合、表示情報「Messages」に「0」が表示される場合があります。
imqcmd list dst コマンドで蓄積されているメッセージ数を確認してください。


imqcmd list dst コマンド使用時の注意事項

物理格納先タイプがQueueまたはQueue(temporary)の場合、表示情報「UnAck」には、トランザクション処理中の送受信メッセージ数と接続コンシューマに配信処理中のメッセージ数のみではなく、配信遅延中のメッセージ数も計上されます。物理格納先タイプがQueueまたはQueue(temporary)の場合に、トランザクション処理中の送受信メッセージ数と接続コンシューマに配信処理中のメッセージ数の総和を求めたい場合は、表示情報「UnAck」から表示情報「InDelay」を引いて算出してください。


アプリケーションクライアントコンテナを使用する場合の注意事項

クライアントパッケージでアプリケーションクライアントコンテナを使用する場合、クライアントパッケージの製品バージョンと、JMS接続ファクトリ、JMS送信先リソースを登録しているサーバパッケージの製品バージョンを同一にしてください。


メッセージのプロパティに関する注意事項

JMS2.0から、メッセージの配信を試行した回数を表すJMSXDeliveryCountプロパティが受信したメッセージに付与されるようになりました。送信アプリケーション側で設定していないプロパティが受信アプリケーション側で取得できるため、注意してください。