Novaインスタンスの停止時間短縮のために、rcx_srosp_backup instanceコマンドで内部的にCinderスナップショットを使用します。
Cinderスナップショット格納先の領域は、ユーザーが使用するCinderスナップショットの容量に加えて、最も容量が大きいCinderボリュームの3倍の容量を確保してください。
Cinderスナップショットの総容量の計算式は、以下のとおりです。
ユーザーが使用するCinderスナップショットの総容量 + (最も容量が大きいCinderボリュームの容量 × 3)
本番サイトのストレージ容量の計算式は、以下のとおりです。
本番サイトのストレージ容量 = (A) + (B) + (C) + (D) + (E)
説明 | 容量 | |
---|---|---|
(A) | 本製品の作業ディレクトリに使用するNFS用ボリューム | 10 (MB) × Novaインスタンス総数 |
(B) | 本番サイトのGlanceのバックエンドに使用するNFS用ボリューム | 本番サイトのGlanceイメージの総容量 |
(C) | 本番サイトのCinderのバックアップ格納先に使用するNFS用ボリューム | 本番サイトのCinderボリュームの総容量+増分バックアップの容量 |
(D) | 本番サイトのCinderボリューム格納先 | 本番サイトのCinderボリュームの総容量 |
(E) | 本番サイトのCinderスナップショット格納先 | 本番サイトのCinderスナップショットの総容量 |
災対サイトのストレージ容量の計算式は、以下のとおりです。
災対サイトのストレージ容量 = (A') + (B') + (C') + (D') + (F) + (G) + (H) + (I)
説明 | 容量 | |
---|---|---|
(A') | (A)のRECのコピー先 | (A)と同容量 |
(B') | (B)のRECのコピー先 | (B)と同容量 |
(C') | (C)のRECのコピー先 | (C)と同容量 |
(D') | (D)のRECのコピー先 | (D)と同容量 |
(F) | 検証環境のGlanceのバックエンドに使用するNFS用ボリューム | 検証環境のGlanceイメージの総容量 |
(G) | 検証環境のCinderのバックアップ格納先に使用するNFS用ボリューム | 検証環境のCinderバックアップの総容量 |
(H) | 検証環境のCinderボリューム格納先 | 検証環境のCinderボリュームの総容量 |
(I ) | 検証環境のCinderスナップショット格納先 | 検証環境のCinderスナップショットの総容量 |
災対サイトのETERNUSには、災対サイトで使用するCinderボリュームの容量に加え、本番サイトのCinderボリュームのバックアップ+Cinderボリュームをリストアする領域が必要です。
Cinderバックアップ格納先の容量は、以下を考慮して用意してください。
(C)に記載されている"増分バックアップの容量"は、前回フルバックアップを取得した後に変更したCinderボリュームの容量と同じ量が必要です。フルバックアップの取得間隔と増分バックアップの取得回数などから"増分バックアップの容量"を決定してください。
参考
1ヶ月の運用で仮想マシンのディスク内容が5~10%書き換わると想定すると、月1回増分バックアップを取得した場合、1年でCinderバックアップの容量はフルバックアップ取得時の1.6~2.2倍になります。