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PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.7

11.5.4 共用ノード情報の変更

  GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルシステムを共用するノード以外からのアクセスを制限するため、ファイルシステムを共用するノードに関するノード情報を各パーティション内に保持しています。

  ノード情報には、主に以下の情報を保持しています。

  ファイルシステムに対するノード情報の追加・削除には、sfcnode(8) を使用します。

参照

  sfcnode(8) のオプションの詳細については、本書の sfcnode(8) を参照してください。

11.5.4.1 ノード情報の追加

  以下に、sfcnode(8) によって既存のファイルシステム (/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01) に対して、ノード情報 (moony) を追加する例を示します。対象ファイルシステムの共用ノード範囲のいずれかのノードで行います。

  1. 対象ファイルシステムの共用ノード範囲の全ノードで、ファイルシステムがアンマウント状態であることを確認します。
    sfcinfo(8) の出力の status 欄がすべて“STOP”と表示されていることで確認できます。

    # sfcinfo -n /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
    /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
    FSID  hostID    status  hostname
       1  80a4f75b  STOP    sunny
  2. ノード情報を追加します。

    # sfcnode -a moony /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
  3. ノード情報が追加されたことを確認します。
    moony の欄が新たに表示されることで確認できます。

    # sfcinfo -n /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
    /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
    FSID  hostID    status  hostname
       1  80a4f75b  STOP    sunny
       1  80960096  STOP    moony
  4. MDS の配置状態を確認します。
    moony が MDS(S) として表示されないことで確認できます。

    # sfcrscinfo -m /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
    /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
    FSID  MDS/AC  STATE  S-STATE   RID-1   RID-2   RID-N  hostname
       1  MDS(P)  stop   -             0       0       0  sunny
       1  AC      stop   -             0       0       0  sunny
       1  AC      stop   -             0       0       0  moony
  5. 必要であれば、追加したノード情報のノードを MDS 配置ノードに追加します。

    # sfcadm -g ,moony /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
  6. MDS 配置ノードに追加されたことを確認します。
    moony が MDS(S) として新たに表示されることで確認できます。

    # sfcrscinfo -m /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
    /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:  
    FSID  MDS/AC  STATE  S-STATE   RID-1   RID-2   RID-N  hostname
       1  MDS(P)  stop   -             0       0       0  sunny
       1  AC      stop   -             0       0       0  sunny
       1  MDS(S)  stop   -             0       0       0  moony
       1  AC      stop   -             0       0       0  moony

11.5.4.2 ノード情報の削除

  以下に sfcnode(8) によって、既存のファイルシステム(/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01)から、ノード情報(moony)を削除する方法を示します。対象ファイルシステムの共用ノード範囲のいずれかのノードで行います。

  1. 現在のファイルシステムの構成およびファイルシステムの共用ノード範囲のすべてのノードで、ファイルシステムがアンマウント状態であることを確認します。
    sfcinfo(8) の出力の status 欄がすべて“STOP”と表示されていることで確認できます。

    # sfcinfo -n /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
    /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
    FSID  hostID    status  hostname
       1  80a4f75b  STOP    sunny
       1  80960096  STOP    moony
  2. 削除するノード情報のノードが MDS 配置ノードであるかを確認します。
    moony が MDS(S) として表示されることで確認できます。

    # sfcrscinfo -m /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
    /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:  
    FSID  MDS/AC  STATE  S-STATE   RID-1   RID-2   RID-N  hostname
       1  MDS(P)  stop   -             0       0       0  sunny
       1  AC      stop   -             0       0       0  sunny
       1  MDS(S)  stop   -             0       0       0  moony
       1  AC      stop   -             0       0       0  moony
  3. 削除するノード情報のノードが MDS 配置ノードである場合は、MDS 配置ノードから削除します。

    # sfcadm -g sunny /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
  4. MDS 配置ノードから削除されたことを確認します。
    moony が MDS(S) として表示されないことで確認できます。

    # sfcrscinfo -m /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
    /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
    FSID  MDS/AC  STATE  S-STATE   RID-1   RID-2   RID-N  hostname
       1  MDS(P)  stop   -             0       0       0  sunny
       1  AC      stop   -             0       0       0  sunny
       1  AC      stop   -             0       0       0  moony
  5. ノード情報を削除します。

    # sfcnode -d -h moony /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
  6. ノード情報が削除されたことを確認します。
    sfcinfo(8) の出力に moony の欄が表示されないことで確認できます。

    # sfcinfo -n /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter>
    /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01:
    FSID  hostID    status  hostname
       1  80a4f75b  STOP    sunny