GDS とは、SAN (Storage Area Network) のディスク装置に格納された情報の可用性と運用管理性を向上させるボリューム管理ソフトウェアです。GDS の論理ボリュームは、不正アクセスによるデータ破壊防止のため多様なアクセス制御が可能です。
参照
GDS の論理ボリュームが属するディスククラスの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”“GDS 運用管理ビュー”“操作”のクラス操作の説明を参照してください。
GDS の論理ボリュームの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”“GDS 運用管理ビュー”“操作”のボリューム操作の説明を参照してください。
GDS の論理ボリュームを、GFS 共用ファイルシステムで使用する場合は、以下の設定にする必要があります。
論理ボリュームが属するディスククラスのタイプが共用である。
論理ボリュームが属するディスククラスのスコープに、GFS 共用ファイルシステムを共用する全ノードが指定されている。
論理ボリュームの属性ロックモードが、lock=off で自動起動されるボリュームである。
論理ボリュームの属性アクセスモードが、読み書き用である。
GFS 共用ファイルシステムは、GDS 論理ボリュームが ACTIVE の状態だけで使用できます。GDS の論理ボリュームが STOP の状態の場合は、すべてのアクセスが禁止されます。
注意
ストライピング構成の GDS 論理ボリュームの上に GFS 共用ファイルシステムを作成する場合には、ストライプグループのストライプ幅を 256 ブロック以上に設定してください。
注意
GFS 共用ファイルシステムが作成されている GDS 論理ボリュームに対して、オンラインボリューム拡張を実施しないでください。オンラインボリューム拡張により GDS 論理ボリュームの容量が変わると、GFS 共用ファイルシステムのスーパブロック情報の複製およびパーティション構成情報の複製が読み込めないため、GFS 共用ファイルシステムとして使用できなくなります。
GFS 共用ファイルシステムの容量を増やしたい場合は、未使用の論理ボリュームをパーティション追加するか、または新規に論理ボリュームを作成し、パーティション追加を行ってください。
GFS 以外のファイルシステムで使用していた GDS の論理ボリュームを GFS 共用ファイルシステムで使用する場合、ファイルシステムの作成やパーティション追加を行う前に、GDS の論理ボリュームの先頭から 1 メガバイトを dd(1) でゼロクリアしてください。
以下に、コマンド実行例を示します。
# dd bs=1M count=1 if=/dev/zero of=/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 <Enter> |
参照
dd(1) の詳細については、オンラインマニュアルページの dd(1) を参照してください。