本書で説明している GFS 共用ファイルシステムは、以下の機能を提供していません。
ルートファイルシステム、/usr, /var, /opt としての使用
マウントポイントとしての使用
quota 機能
ACL 機能
非同期 I/O 機能
NFS による他ノードとのファイル共用
ディレクトリのハードリンク設定
ダイレクト I/O 機能
強制ファイルロック
以下のファイルタイプのファイルの作成およびアクセス
ブロック特殊ファイル
キャラクタ特殊ファイル
名前つきパイプ
ソケット
O_APPEND 指定で open(2) しているファイルに対する write(2) が、他ノードからの write(2) と競合した場合の厳密なファイル終端管理
write(2), writev(2), pwrite(2) によるデータ書き込みが複数の論理ブロックにまたがる場合に、他ノードから以下の操作を行ったときの書き込みアトミック性の保証
write(2), writev(2), pwrite(2)
truncate(2), ftruncate(2)
creat(2), O_TRUNC 指定の open(2)
mprotect(2) による PROT_READ, PROT_WRITE の変更
F_SETLEASE または F_GETLEASE 指定の fcntl(2) を使用した、ノード間のリース機能
remap_file_pages(2)、または MAP_POPULATE 指定の mmap(2) の使用
mmap(2) しているファイルに対する、他ノードからの書き込み可能な open(2)
書き込み可能な open(2) をしているファイルに対する、他ノードからの mmap(2)
MAP_SHARED かつ PROT_WRITE 指定で mmap(2) しているファイルに対する、他ノードからの open(2)
open(2) しているファイルに対する、他ノードからの MAP_SHARED かつ PROT_WRITE 指定の mmap(2)
mmap(2) しているファイルを他ノードから open(2) した場合のデータの一貫性保証
open(2) しているファイルを他ノードから mmap(2) した場合のデータの一貫性保証
fallocate(2) の使用
mount(8) によるマウント
umount(8) によるアンマウント
O_TMPFILE指定のopen(2) を使用した、名前なし一時ファイルの生成
複数ファイルでの物理データブロックの共用 (reflink)
RENAME_NOREPLACE以外のフラグを指定したrenameat2(2) の使用
fsfreeze(8) によるファイルシステム更新の中断と再開