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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.7 (伝送路二重化機能編)

H.2.3 NIC切替方式で待機パトロールの異常検出メッセージが表示される

現象

NIC切替方式で待機パトロールを使用した場合、以下のメッセージが表示される。

hanet: INFO: 87500: standby interface failed.

原因と対策

待機パトロール機能による監視を行う伝送路上に、VLANを設定したスイッチが存在する場合で、二重化したNICを異なるVLAN識別子のポートにそれぞれ接続した場合、または、二重化したNICの片方または両方をスイッチのタグ付きメンバのポートに接続した場合に、本現象が発生します。
VLANを設定したスイッチでは、VLAN識別子が異なるポート間の通信を行うことができないため、二重化したNICを異なるVLAN識別子のポートに接続した場合、待機パトロール機能の監視フレームが待機NICと運用NICの間で送受信できず、875番のメッセージを出力します。
また、VLAN識別子が同一のポートであっても、そのポートがタグ付きメンバに設定されていて、かつ、使用するNICがタグVLAN(IEEE802.1Q準拠)をサポートしていない場合は、スイッチからのタグ付きフレームを受信することができないため、この場合も待機パトロール機能の監視フレームを送受信できず、875番のメッセージを出力します。
本現象を解消するためには、スイッチのVLAN設定を見直し、二重化したNICを接続するポートのVLAN識別子が同一となるように設定してください。また、使用するNICがタグVLANをサポートしていない場合は、スイッチのポートをタグ無しメンバとして設定してください。