RMSの構成で資源として使用する全ネットワークインタフェースのエントリが指定されています。通常はこのエントリによって、論理インタフェース名すなわちIPエイリアスが、指定されたノードの物理インタフェースと関連付けられています。IPエイリアスは、他ノードへの切替えがあった場合や、実際の物理的なインタフェースの特性がノードごとに異なっていても、常に同じIPアドレスを表します。
注意
各IPエイリアスとそのIPアドレスは、/etc/hostsファイルに入力されている必要があります。IPアドレスはhvipaliasファイルには記載されていません。
hvipaliasの各エントリには、次の必須フィールドがあります。
<Uname> <IfName> <IfDevice> <Netmask/Prefix>
フィールドは以下のように定義されます。
Uname - 論理インタフェースを割当てるノード名。これは通常uname -nコマンドで返される値です。
この値には、cftool -qlコマンドで返されるCFノード名を使用することもできます。同じuname -n設定で構成された2つのマシンが、CF構成時に異なる名前を割当てられていた場合には、この値を使って両者を区別することができます。
IfName - 論理インタフェース名 (IPエイリアス)。この名前は、関連付けられたIPアドレスとともに、そのノードの/etc/hostsファイルに記述されている必要があります。関連付けられたIPアドレスはすべてのノードで同じであることが必要です。
IfDevice - 指定されたノードへの切替えが発生した場合に、論理インタフェースに関連付けられる物理デバイス名。
Netmask/Prefix - インタフェース名に関連付けられた IP アドレスとともに使用する Netmask (IPv4の場合) または Prefix 長 (IPv6の場合)。
Netmask の場合、標準の 16 進数 8 桁で指定します。Prefix 長の場合、10 進数 128 までの正数値で指定します。
注意
ネットワークの競合を防ぐため、IpAddressで監視されるネットワークのホスト名またはアドレスを有効にできるのは、クラスタ内で一度に1つのノードのみです。
構成が活性化されると、ローカルのhvipaliasファイルが構成内の全ノードにコピーされます。リモートノードに同じ名前やパスのファイルがあった場合には、新しい内容で上書きされます。このため、ファイルには、インタフェースとその切替え先ノード組み合わせをすべて記述した行を、必ず含める必要があります。
たとえば、dbhost というインタフェースが2つのノード間で切替え可能であった場合、各ノードのhvipaliasには、ローカルとリモートの2つのインタフェースを記述した行が含まれている必要があります。
例
Linux
#Uname IfName IfDevice Netmask shasta1 dbhost eth1 0xffffff00 shasta2 dbhost eth1 0xffffff00
Solaris
#Uname IfName IfDevice Netmask fuji2 dbhost hme0 0xffffff00 fuji3 dbhost hme0 0xffffff00