ここでは、単一サーバにインストールされているPRIMECLUSTER GLを前バージョンから本バージョンに移行する手順を説明します。クラスタシステムの場合は、クラスタ製品のインストールガイドを参照してください。
注意
Red Hat Enterprise Linux 7以前の環境で退避した環境定義ファイルは、Red Hat Enterprise Linux 8以降の環境では環境定義ファイルの復元に使用できません。
修正のダウンロード
UpdateSiteからPRIMECLUSTER GL 4.7A00の最新のUpdateSite形式の修正、および修正情報ファイルをダウンロードしてください。
各クラスタノードをシングルユーザモードに移行します。
現在のデフォルトターゲットの確認を行います。
注意
デフォルトターゲット(以下の例では『multi-user.target』)は、環境によって異なります。
後でデフォルトターゲットを戻すため、現在のデフォルトターゲットを記録しておいてください。
# systemctl get-default <Return>
multi-user.target
シングルユーザモードにするために、デフォルトターゲットの変更を行います。
# systemctl set-default rescue.target <Return>
システムの再起動を行います。
# shutdown -r now <Return>
既存の環境から基本ソフトウェアのアップデートを行う場合は、本手順で実施します。アップデート手順については、各一括修正説明書を参照してください。
各クラスタノードにおいて、以下の手順を実行します。
バックアップディレクトリを作成します。
# mkdir /<mydir> <Return>
GLSの動作環境をバックアップします。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetbackup -d /<mydir> <Return>
バックアップファイル名は、"hanetYYYYMMDD.bk"です。なお、YYYYMMDDはコマンド実行日の情報です。(YYYY:西暦、MM:月、DD:日)
DVDをDVDドライブにセットし、マウントします。
# mount -t iso9660 -r /dev/<デバイスファイル名> <DVD-ROMマウントポイント> <Return>
以降で、DVDのマウントポイントを<DVDROM_DIR>とします。
以下のスクリプトを実行し、一部のPRIMECLUSTERパッケージを削除します。
# cd <DVDROM_DIR>/Tool <Return> # ./upgrade_uninstall <Return> Are you sure to remove a part of PRIMECLUSTER from your system (y or n) ? y <Return> ・ ・ The uninstallation finished successfully.
以下のスクリプトを実行し、パッケージを新規または上書きインストールします。
# cd <DVDROM_DIR>/Tool <Return> # ./cluster_install -e PCL-GLS <Return> ・ ・ The installation finished successfully.
DVDをDVDドライブから取り出します。
# cd / <Return> # umount <DVDROM_DIR> <Return> # eject cdrom <Return>
PRIMECLUSTERの修正を適用してください。
適用方法、留意事項等については各修正の修正情報ファイルを参照してください。
2.でバックアップしたGLSの動作環境をリストアします。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetrestore -f /<mydir>/hanetYYYYMMDD.bk <Return>
システムをリブートします。
マルチユーザモードにするために、デフォルトターゲットの変更を行います。
# systemctl set-default multi-user.target <Return>
システムの再起動を行います。
# shutdown -r now <Return>