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Enterprise Postgres 14 SP1 オペレーターリファレンス
FUJITSU Software

1.2.5 FEPVolume子カスタムリソースパラメータ

1.2.5.1 ボリュームの作成

クラスタノード(Pod)のボリュームは、最初に、親FEPClusterカスタムリソースのfepChildCrValのセクションに設定された値に従って作成されます。

親FEPClusterカスタムリソースは、それぞれの起動値を使用して子FEPVolumeカスタムリソースを作成し、関連するコントローラ(FEPColumeコントローラ)が必要なボリュームの作成を処理します。

注意

  • 最初にFEPClusterを作成した後は、新しいボリュームを後で追加したり、storageClassまたはaccessModesを変更したりすることはできません。

  • 基となるstorageClassがサイズの動的変更をサポートしている場合に限り、最初に作成されたボリュームのサイズを変更できます。

FEPVolumeカスタムリソースのスキーマを以下に示します。

フィールド

省略可否

サブフィールド

省略値

説明

archivewalVol

size

1Gi

アーカイブログのボリュームサイズです。

“FUJITSU Enterprise Postgres 導入ガイド(サーバ編)”の“データベースのディスク容量の見積り”を参照し、サイズ設計を行ってください。

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります。

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。

backupVol

size

2Gi

バックアップのボリュームサイズです。

下記の計算式をもとに見積もりを行ってください。

(full backupの世代数 + incr backupの世代数 + 1) * dataVolのサイズ

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります。

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。

dataVol

不可

size

2Gi

データのボリュームサイズです。

“FUJITSU Enterprise Postgres 導入ガイド(サーバ編)”の“データベースのディスク容量の見積り”を参照し、テーブルサイズ/インデックスサイズを基に設計を行ってください。

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります。

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。

logVol

size

1Gi

ログのボリュームサイズです。

ログ出力のレベル(デフォルト:WARNING)を変更して運用する場合には、実際のログ出力量をテスト環境で計測してください。

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります。

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。

tablespaceVol

size

512Mi

テーブル空間のボリュームサイズです。

テーブル空間を利用する場合、dataVolと同様に“FUJITSU Enterprise Postgres 導入ガイド(サーバ編)”の“データベースのディスク容量の見積り”を参照し、サイズ設計を行ってください。

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。

walVol

不可

size

1200Mi

トランザクションログのボリュームサイズです。

“FUJITSU Enterprise Postgres 導入ガイド(サーバ編)”の“データベースのディスク容量の見積り”を参照し、サイズ設計を行ってください。

なお、max_wal_sizeのデフォルト値は1GBです。

storageClass

プラットフォームのデフォルトになります

ストレージクラスは開始時にのみ設定されます。

accessModes

ReadWriteOnce

アクセスモードは開始時にのみ設定されます。

“accessMode”は、後でpgBadgerレイヤーを含めるために組み込まれています。共有ボリューム機能を提供すると、pgBadgerコンテナが複数のサーバーインスタンス(マスター/レプリカ)からログを読み取り、Webサーバを介して公開できるようになります。

1.2.5.2 ボリュームの削除

Kubernetesコマンド : kubectl delete FEPVolume<カスタムリソース名>

ボリュームごとに使用されるストレージクラスのデフォルトの再利用ポリシーに応じて、すべてのPVCと永続ボリュームが削除されます。

適切にバックアップ/リストアを統合することで、ボリュームの永続化が不要になる場合があります。

注意

クラスタが削除されていない限り、このカスタムリソースは削除しないでください。

作成されたFEPVolumeカスタムリソースの例

apiVersion: fep.fujitsu.io/v1 
kind: FEPVolume
metadata:
  name: new-fep-19n
  namespace: testswatiproject
spec:
  archivewalVol:
    size: 1Gi
  backupVol:
    size: 2Gi
  dataVol:
    size: 2Gi
  logVol:
    size: 1Gi
  tablespaceVol:
    size: 512Mi
  walVol:
    size: 1Gi
  selectedVolList:
  - name: data
  - name: tablespace
  - name: wal
  - name: log
  sysExtraLogging: false