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Interstage Application Server Enterprise Edition V13.1.0 インストールガイド
FUJITSU Software

6.2.2 uninstall.shシェルによるアンインストール

利用している機能を変更したい場合や他製品で使用されているパッケージを残して本製品をアンインストールしたい場合などには、uninstall.shを使用することで、選択したパッケージのみをアンインストールすることができます。
以下の手順でアンインストールしてください。


1) スーパユーザへの変更

アンインストールを行う場合、スーパユーザになります。

# su -<RETURN>

2) uninstall.shの実行

アンインストールシェルスクリプト(uninstall.shシェル)を実行し、アンインストールを行います。

# /opt/FJSVisas/uninstall/uninstall.sh <RETURN>

注意

アンインストール中に削除されるディレクトリからアンインストールを実行した場合、アンインストールに失敗することがありますので注意してください。基本的に以下のディレクトリからは実行しないでください。

  • "/opt/パッケージ名"配下

  • "/etc/opt/パッケージ名"配下

  • "/var/opt/パッケージ名"配下


3) パッケージの選択

本製品を構成するパッケージの一覧が表示されます。アンインストールするパッケージの番号を“,”で区切って入力してください(例: 1,2,3 <RETURN>)。すべてのパッケージをアンインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。


+----------------------------------------------------------+
| Interstage Application Server Enterprise Edition V13.1.0 |
|                                                          |
|                     Copyright 1995-2023 Fujitsu Limited  |
+----------------------------------------------------------+
Packages:
 *  1 GlassFish5    GlassFish 5
 *  2 PCMI          Process Continuity Management Infrastructure
    3 FJSVwsc       Web Server Connector(for Interstage HTTP Server 2.4)
    4 FJSVahs       Interstage HTTP Server 2.4
    5 FJSVmqd       MessageQueueDirector base
    6 FJSVisgui     Interstage Management Console
    7 FJSVisjmx     Interstage JMX Service
    8 FJSVihs       Interstage HTTP Server
    9 FJSVes        ObjectDirector/EventService
   10 FJSVjs2su     Interstage JServlet (OperationManagement)
   11 FJSVssofs     Interstage Single Sign-on Federation Service
   12 FJSVfsvl      Single Sign-on Federation Service Library Package
   13 FJSVssocm     Interstage Single Sign-on Common Library
   14 FJSVssoaz     Interstage Single Sign-on Business server
   15 FJSVssoac     Interstage Single Sign-on Authentication server
   16 FJSVssosv     Interstage Single Sign-on Repository server
   17 FJSVporb      ObjectDirector[Portable-ORB]
   18 FJSVots       ObjectTransactionService
   19 FJSVod        ObjectDirector
   20 FJSVtd        TransactionDirector
 * 21 OpenJDK8      OpenJDK 8
   22 FJSVisscs     Interstage Secure Communication Service
   23 FJSVsmee      S/MIME & EE Certificate Management Package
   24 FJSVsclr      Securecrypto Library RunTime
   25 FJSVirep      Interstage Directory Service
   26 FJSVirepc     Interstage Directory Service Software Development Kit
 * 27 FJSVextp      Transaction Processing Monitor
 * 28 FJSVtdis      The operational commands for Interstage
 * 29 FJSVisas      Interstage Application Server Management Function
 * 30 FJSVisco      Interstage Collective Information Collection Function
パッケージを選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。[?,??,all,q]:

注意

  • インストール済みのパッケージは番号の左横に“*”が表示されます。

  • all指定などでインストールされていないパッケージが選択された場合、インストール済みのパッケージのみアンインストールされます。

  • アンインストール時のパッケージ番号は、インストール時のパッケージ番号と逆となっていますので、注意してください。

  • FJSVisasおよびFJSViscoは、保守やトラブル調査で必要なパッケージです。他のパッケージを残す場合は、削除しないでください。特にFJSVisasを削除した場合は、uninstall.shおよび「アンインストールと管理(ミドルウェア)」に登録されている製品情報が削除されます。他製品で使用するためにパッケージを残す場合を除いて実施しないでください。


4) アンインストールの実行

アンインストール情報が以下のように表示されます。内容を確認し、表示された情報でアンインストールを開始する場合はy <RETURN>を入力してください。

アンインストール情報:
    アンインストールパッケージ:
        GlassFish5 PCMI FJSVextp FJSVtdis FJSVisas FJSVisco OpenJDK8

アンインストールを開始しますか? [y,q]:

注意

  • FJSVjs2suをアンインストールする場合、以下の警告メッセージが出力されることがありますが、無視してください。

        警告: /etc/opt/FJSVjs2su/jswatch.conf saved as /etc/opt/FJSVjs2su/jswatch.conf.rpmsave
        警告: /etc/opt/FJSVjs2su/jsgw_apapi.conf saved as /etc/opt/FJSVjs2su/jsgw_apapi.conf.rpmsave
        警告: /etc/opt/FJSVjs2su/jscontainer.dk6 saved as /etc/opt/FJSVjs2su/jscontainer.xml.rpmsave

  • 一部の機能を残してアンインストールする場合、依存を持つパッケージも残す必要があります。
    また、一部の機能を再インストールするためにアンインストールする場合、依存するパッケージも同時にアンインストールする必要があります。
    パッケージの依存関係については、“1.2.3 必要なパッケージ”を参照してください。

  • LANG環境変数やコンソールの表示言語設定によっては、以下の警告メッセージが多数表示されることがありますが、アンインストール処理には問題ありません。なお、設定によっては該当する国の言語で表示される場合もあります。

    [日本語] 警告: ファイル /xxx/yyy/zzz: 削除に失敗しました: そのようなファイルやディレクトリはありません
    [英語] warning: file /xxx/yyy/zzz: remove failed: No such file or directory

  • システムログに以下の内容を含むメッセージが出力されることがありますが、無視してください。

    • PCMI: ERROR: PCMI0029: PCMI service already has stopped.: INSTANCE=/var/opt/FJSViaps/glassfish5/pcmi

    • UX:PCMI: ERROR: PCMI0014: PCMI service cannot be stopped.: INSTANCE=/var/opt/FJSViaps/glassfish5/pcmi

    • FJSVpcmiglassfish5_stop.service: control process exited, code=exited status=5

    • Unit FJSVpcmiglassfish5_stop.service entered failed state.

    • FJSVtd_stop.service: control process exited, code=exited status=1

    • Unit FJSVtd_stop.service entered failed state.

  • 以下の警告メッセージが出力されることがありますが、アンインストールは正常に行えているため問題はありません。

    警告: erase XXXX の unlink に失敗: そのようなファイルやディレクトリはありません

    XXXXはファイル名が表示されます。

5) システムのリブート

アンインストール完了後、システムの再起動を行います。

# cd / <RETURN>
# systemctl reboot <RETURN>