ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server V13.1.0 高信頼性システム運用ガイド
FUJITSU Software

1.1 IPCOM連携機能

IPCOMと連携することにより、サーバマシンの負荷分散を行うことができます。


注意

IPCOMでIIOPの負荷分散を行うには、IIOP負荷分散に対応した機種を選択する必要があります。IIOP負荷分散に対応しているIPCOMの機種については「IPCOMのマニュアル」を参照してください。


負荷分散対応プロトコル

Interstageの通信プロトコルには以下の2つがあります。

IPCOMとの連携においては、これらの2つの通信プロトコルに対応しています。
ここでは、IIOPの負荷分散について記述しています。HTTPの負荷分散については、「IPCOMのマニュアル」で説明されています。


負荷分散ポリシー

以下の負荷分散ポリシーにより負荷分散を行うことができます。

IPCOM標準の負荷分散ポリシー
  • ラウンドロビン方式

  • 負荷計測(CPU、メモリ、ディスクI/O)方式

  • 負荷計測(コネクション数、レスポンス時間)方式

  • 負荷計測(データ通信量)方式

  • 静的重み付け方式

IPCOM標準の負荷分散ポリシーについては、「IPCOMのマニュアル」で説明されています。


振り分け上限に到達時の動作

負荷計測項目値が振り分け上限値に到達した場合、そのサーバへの振り分けが行われなくなります。
すべての振り分け対象サーバの負荷計測項目値が振り分け上限に達した場合、それ以降、サーバへの振り分け処理は行われなくなります。この場合、クライアントからの要求は、通信エラー(COMM_FAILURE)で復帰します。
負荷計測項目値が復旧値を下回った時、そのサーバへの振り分けが再開されます。


ワークユニットに対する負荷分散

ワークユニットとして運用するアプリケーションに対する負荷分散では、アプリケーション単位に、以下の2種類の方式を選択できます。


ワークユニットに対する負荷分散においては、任意の監視対象ワークユニットが停止した時に、そのサーバを負荷分散対象サーバから切り離した縮退運用が行えます。
詳細については、「第3章 IPCOMを利用した負荷分散」を参照してください。



注意

負荷分散対象となるサーバマシンにはネーミングサービスが配置されている必要があります。