Java EE 5実行環境とJakarta EE 8実行環境における機能の違いを下表に示します。
機能名 | Java EE 5実行環境 | Jakarta EE 8実行環境 | 備考 |
---|---|---|---|
サポートJava VM | J2SE 5.0、Java SE 6 | Java SE 8 | |
リポジトリの同期化処理 | ○ | ○ | |
Java EE運用環境の初期化 | ○ | × | Jakarta EE 8では利用できません。Jakarta EE 8でインストール直後の運用環境に復元する必要がある場合は、インストール直後に資源のバックアップを行い、必要に応じてバックアップした資源をリストアしてください。資源のバックアップとリストアについての詳細は「10.1 運用資産のバックアップとリストア」を参照してください。 |
複数プロセス運用 | ○ | ○ | |
自動再起動 | ○ | ○ | |
最大処理時間監視 | ○ | ○ | |
レスポンス監視 | ○ | ○ | |
予兆監視 | ○ | × | |
Javaヒープ/Permanent世代領域不足時の制御 | ○ | ○ | |
DASサービスの監視 | × | ○ | |
起動停止出口処理 | × | ○ | |
OS起動時のInterstage Java EE DASサービスの自動起動 | ○ | ○ | Jakarta EE 8では起動停止出口処理で行ってください。 |
メッセージブローカのEMBEDDED運用 | × | ○ | システム稼働に向けたテストおよびシステム稼働は、メッセージブローカのREMOTE運用で行ってください。 |
JMS接続サービスにおけるスレッドプール管理の共有モデル | ○ | × | 詳細については「メッセージブローカ上でのスレッドプール管理のスレッドモデルについて」を参照してください。 |
JAX-RS | × | ○ | |
Webサーバコネクタが通信可能なWebサーバー | Interstage HTTP Server | Interstage HTTP Server 2.4 | |
Webサーバコネクタのコマンドによる振り分け操作と状態表示 | ○ | × | Jakarta EE 8では利用できません。 |
セッションリカバリ | ○ | × | |
JSP事前コンパイル | ○ | ○ | |
オブジェクトリファレンスのキャッシュ機能 | ○ | × | 詳細については「オブジェクトリファレンスのキャッシュ」を参照してください。 |
他ネーミングサービス連携機能 | ○ | ○ | |
J2EE連携 | ○ | × | 「第14章 J2EEからJakarta EE 8への移行」を参照してJ2EEのアプリケーションをJakarta EE 8のアプリケーションに移行してください。 |
CORBAサービスアプリケーション呼出し | ○ | ○ | |
IIOPアクセスログ | ○ | ○ | |
グループ管理サービス | ○ | × | Jakarta EE 8では利用できません。 IIOP通信の負荷分散については、「2.25.1 IPCOMを利用したIIOP通信の負荷分散」の利用を検討してください。 |
IPCOMを利用したIIOP通信の負荷分散 | ○ | ○ | 動作の違いは「IPCOMを利用したIIOP通信の負荷分散」を参照してください。 |
EJBディスパッチ機能 | ○ | × | Jakarta EE 8では利用できません。 IIOP通信の負荷分散については、「2.25.1 IPCOMを利用したIIOP通信の負荷分散」の利用を検討してください。 |
IIOP通信クライアントの無通信監視機能 | ○ | ○ | |
IIOPクライアント認証 | ○ | × | Jakarta EE 8では利用できません。 |
Symfowareの監査証跡 | ○ | × | Jakarta EE 8では利用できません。 |
ログイン認証 | OSレルム、ldapレルム、fileレルム | fileレルム、ldapレルム | |
マスターパスワード | × | ○ | |
運用可能なユーザー | ○ | ○ | 動作の違いは、「15.2.2 運用可能なユーザーについて」を参照してください。 |
プロセスの実効権限 | ○ | ○ | |
Java VMログ | ○ | ○ | |
アプリケーションからJava ロギングAPIを使用してログ出力 | × | ○ | |
Webサーバコネクタのログ | ○ | × | |
メッセージブローカのアクセスログ | ○ | × | 詳細については「メッセージブローカのアクセスログについて」を参照してください。 |
Stateful Session Beanインスタンスの無通信時間監視機能 | ○ | ○ | 動作の違いは「15.2.5 EJBアプリケーション/JNDIについて」を参照してください。 |
Entity Bean | ○ | ○ | |
EJB/JTAメソッドログ | ○ | × | Jakarta EE 8では利用できません。 |
データベーステーブル自動生成機能 | ○ | ○ | 動作の違いは「15.2.7 JPAについて」を参照してください。 |
ライフサイクルモジュール | ○ | ○ | |
ディレクトリー展開済みアプリケーションの配備 | ○ | ○ | |
配備時のアプリケーションの検証 | ○ | × | Jakarta EE 8では利用できません。 |
アプリケーションの展開/展開解除 | ○ | × | Jakarta EE 8では利用できません。Jakarta EE 8で複数のGlassFish Serverクラスターで同じアプリケーションを使用する場合は、それぞれのGlassFish Serverクラスターに異なるアプリケーション名を指定して配備してください。 |
アプリケーションのオートリロード | ○ | ○ | |
モニタロギング | ○ | ○ | |
プロファイラ | ○ | × | Jakarta EE 8ではJVMオプションに適切なオプションを設定することでプロファイラの設定ができます。JVMオプションについては「JVMオプション」を参照してください。 |
クラスタ連携 | ○ | ○ | |
Oracle RAC連携 | ○ | ○ |