Webサーバコネクタの故障監視を使用する場合には、故障監視機能の設定が必要です。
設定項目
以下の設定項目があります。
項目名 | 意味 |
---|---|
故障監視方式 | 以下のいずれかの監視方法を選択します。
|
故障監視間隔 | ポート監視による稼働状況の監視を実施する間隔を設定します。 |
故障時のリトライ回数 | GlassFish Serverクラスターを運用しているサーバーマシンにconnectを発行してから、応答待ち時間を超えても応答がなかった場合のリトライ回数を設定します。 |
運用準備
故障監視機能を使用する場合、wscadminコマンドのupdate-fault-monitor-configサブコマンドで設定をします。設定の変更を反映させるためには、Webサーバーを起動または再起動させてください。
例
故障監視を行うWebサーバー名がFJapache、故障監視方式にportを指定する場合
C:\Interstage\F3FMwsc\bin\wscadmin update-fault-monitor-config --method port --target FJapache
/opt/FJSVwsc/bin/wscadmin update-fault-monitor-config --method port --target FJapache
留意点
故障監視機能を使用する場合、下記の留意点があります。
以下のすべてのGlassFish Serverクラスターを、故障監視設定で設定した条件で監視します。GlassFish Serverクラスターごとに別条件で監視を行うことはできません。
Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.4用)の分散先
wscadmin add-instance-refサブコマンドで設定
Webサーバーを運用しているサーバーマシンとGlassFish Serverクラスターマシンの間の経路に設置されたネットワーク機器の高負荷などによってconnectの応答の遅延やロストが発生すると、GlassFish Serverクラスターが実際には稼働状態であっても故障と判定されてしまう場合があります。WebサーバーとGlassFish Serverクラスターマシンの経路の状態に沿って、「故障時のリトライ回数」に適切な値を設定してください。
Webサーバーを運用しているサーバーマシンとGlassFish Serverクラスターを運用しているサーバーマシンの間にIPCOMを設置して負荷分散を行う場合、本機能を使用することはできません。
故障監視機能を有効にした場合や故障監視機能の設定変更を行った場合、Webサーバーを起動または再起動した時点で設定変更された内容で振り分け先の故障監視を開始します。
Webサーバーの起動直後から、故障監視機能によって故障と判定されるまでの間、故障中の振り分け先にリクエストが振り分けられてしまうことがあります。
実際に振り分け先が故障してから、故障監視機能によって故障と判定されるまでの間、故障中の振り分け先にリクエストが振り分けられてしまうことがあります。
実際に振り分け先が故障してから、故障監視機能によって故障と判定されるまでの間に、故障中の振り分け先にリクエストが振り分けられた場合、そのリクエストについては、応答が1分程度以上遅延するか、または他に稼働中の振り分け先がない場合、WebサーバコネクタがHTTPステータスコード503(Service Unavailable)をクライアントに返却します。
故障中の振り分け先が復旧してから、故障監視機能によって復旧と判断されるまでの間は、復旧した振り分け先にリクエストは振り分けられません。
実際に振り分け先が復旧してから、復旧と判定されるまでの時間は、「故障監視間隔」以内です。
振り分け先が故障しアクセスできない場合、AH00957のエラーがInterstage HTTP Server 2.4が出力するエラーログに出力されます。他に振り分け可能なアクセス先が存在する場合、Webサーバーの実行処理は続行し、別のアクセス先へ振り分けられます。エラーログの出力先は「Interstage HTTP Server 2.4運用ガイド」の「運用・保守」-「ログ」-「エラーログ」をご確認ください。また、エラーメッセージの詳細は「Interstage HTTP Server 2.4運用ガイド」の「メッセージ」-「エラーログ」-『ログレベル「error」のメッセージ』をご確認ください。